占いは下火になる(予想)
こんにちは、木月まことです。
70年代生まれの男の僕が占いなんぞに興味を持ったのは、2000年ごろのことでした。
妹が「MY Birthday」という雑誌の熱心な読者で、うちの母も90年代に「Elfin」という雑誌の熱心な読者だったため、最初は占いなど全否定だった自分もついに感染してしまったという次第です。
そこから、東洋系の不二龍彦さん新堂日奈子さん、細木数子さん、西洋系の鏡リュウジさん、ヴァンダール渡辺さん松村潔さん、そして2008年ごろだったか、バイト先のモールの本屋で休憩時間に立ち読みした石井ゆかりさんの本には瞠目といってよいくらいの衝撃を受けました。
だから、そんなに本格的にやってる手合いではなく
有名どころを舐めまわしている趣味レベルのものです。
そんな自分も、2023年も暮れかけてる今日、かなりの齢になってしまい
人生境遇はどうかというと
未婚の所帯なしの、職業的には、派遣フリーターが行き詰まり、生活保護が視野にある人生状況です。
ええっ、
占い好きの私が言うのもなんですが
「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われる占いは、「大殺界」みたいなのを除くと、どちらかといえばハズれることが多い印象は否めません。
そんなの、占いだって、棚から牡丹餅みたいなこと考えてる受け身の怠け者にはどうしようもないよ!
と、おっしゃる人もいるでしょう。
そういうヤツは、占いとか自分以外のものに責任転嫁するに決まってるんだから……
まぁでも、実際問題として
今日、彼女や彼氏ができるのが絶望的に遠いとか
どんなに頑張っても、月収が20万円に届かないとかで、シングルマザーなのに身体を売ってる人も増えてるじゃないですか?
そんな時代だからこそ、占いという一縷の望みを持ちたがる人々の心理も分かるし、占い師と呼ばれてる人も大半は、そこにつけこんでるというわけではなく、むしろ親身に力になりたいと思ってるでしょう。
しかし、こういう時代には、占いは、残念ですが、外れて当然という気もしなくはないわけです。
「こんなに頑張てるのに、彼女や彼氏ができない!」
それ、多分、全部がその人の自己責任というわけではありません。
SNSの時代には余計なものが可視化されてしまうので、男女の当人同士に悪意や落ち度がなくとも、勝手に不信が膨らんでしまうのです。
しかし、だからといって、SNSのCEOのザッカーバーグやイーロンマスクを訴えてどうにかなると思う人は少ないでしょう。
半分は……、いや少なくとも3分の1は、(社会)構造のせいでもあるのに、全部自己責任と捉え、波動だとか行いや想念を改めようとすることによってのみ解決しようとし、20204年の占いに期待する……
いや、別に、僕は、これを読んでる人に、占いを捨てて、維新の志士みたく政治奮起を促してるわけではありませんし、占い稼業をしている人の商売の邪魔を企ててるわけじゃありません。
ただ、このような全体状況では
占いは……
非力ではあるけど、自己責任的に人生を解決しようとする人がすがる占いは、外れるケースが増えざるを得ないと思うのです。
2015年以降、空前の占いブームという気もします。
YouTubeで自分のチャンネルを開設することを夢見て勉強に励んでいる人も多いかもしれません。
しかし、どうして占いが外れるケースが増えてるのかにまったく無自覚では、占い師も、商売破綻するケースも出てくるかもしれません。
「金運」「恋愛運」「仕事運」のいずれも、昔より外れやすくなってる。
僕は、占いのコンテンツに疲れ始めています。
というのは、要するに、「期待」が膨らんで、それが「コケる」というパターンのくり返しに、さすがに倦んできたんです。
そこで、でも、自己責任的に「努力が足りない」自分を責め立てたり
逆に、占い師を責め立てたり批判するのも違うかなという気がします。
もっと、イージーに、「当たるも八卦当たらぬも八卦」という気楽なエンタメと捉えられるなら、まだまだ占いも楽しいでしょうけど
「今度こそ!」という力みをもって、毎月の(毎年の)占いに臨むと、外れたダメージが蓄積したときヤバいんじゃないかって、わが身を振り返って感じます。
そこで、もう少しシンプルに生きたい気持ちも出てきました。
占いは下火になるのでは?ということです。
半端な期待はどちらかといえば仇じゃないかって
半端な期待は「欲」の空回りを引き起こすのではないか?
(あとがき)
僕は、占いを、流年運(歳運)的に見るより、どちらかというと、ある人の性格やパーソナリティー、適職、人生全般の傾向を視るのに使うことが多いです。
歳月運は、どちらかというと外れるケースのほうが多く(僕の個人印象として)、命式やホロスコープから分かるパーソナリティーや性格、ある二人のある程度の相性はそれでもかなり妥当性があると思ってます(絶対ではないですが)
クリスマスの日に少しシケた話題ではあったかもしれませんが
占いを否定する文脈の文章というより、もっと広い総合知のようなものに貢献しようとする気概と捉えていただければさいわいです。
ご一読どうもでした。
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