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神戸マラソン2023:犯してしまった3つのミス

 ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授の持つPB3時間22分39秒切を今年の目標としてトレーニングしてきた。金沢マラソン2023では4分34秒届かなかったので、神戸マラソン2023ではサブ山中教授を再び狙っていたが。。。

スタート前

 所属している金沢のランニングクラブから8名も神戸マラソンに参加したので、会場で集合して雑談や記念撮影などをすませ8時15分頃にはそれぞれのスタートブロックへ向かった。僕は会場到着後に一度トイレに行っていたが、Cブロックで並ぶ前に、念のためトイレを済ませてからと思い、長蛇の列に並んだ。これが最大の判断ミスだった。ランナー整列完了の8時45分まで30分あるので間に合うと思ったが、回転が遅く8時43分にトイレを諦めてCブロックに並んだが、最後尾になってしまった。

レース前半

 号砲の合図で9時にレースがスタートした。Cブロックの最後尾だと号砲が鳴っても列がなかなか進まない。スタート地点に行くまでに3分16秒もかかってしまった。この時点でほぼサブ山中教授は達成は絶望的になってしまった。
 スタート地点を越えても、混雑していてペースを上げることができない。Cブロック最後尾の集団は、僕の予定ペース4分44秒/kmより15秒ぐらい遅い5分/kmの流れだったと思う。このペースで5kmぐらい走ったが、このままでは目標を達成できないので、目標ペースまで上げようと思ったが、神戸マラソンは参加者2万人に対して道幅がとても狭く(他のレースの半分ぐらいか?)、ペースをなかなか上げることができない。4分50秒~4分57秒ぐらいのペースでハーフまで走った。その間、前方へ出るためのコース取りなどをして走っていたら体力が消耗してしまった。普段のレースは無心で走るのだが、いろいろな邪念がでてきてしまい心身ともに疲れてしまった。
 ハーフの通過タイムは1時間47分32秒。目標タイムより7分25秒も遅く、心身ともに疲れたのでサブ山中教授は諦めてプランBの完走に切り替えた。

レース後半

  いつものレースなら30km付近までは前半のペースを維持できていたが、心身ともに疲れていることと、何故か頭が痛くなった。今までレース中に頭が痛くなったことはなかったので初めての体験。頭が痛くなる原因は、脱水症状、電解質不足、低血糖、身体的ストレス、過呼吸、日射病や熱中症、低ナトリウム血症など考えられるが、レース前、レース中も水分を十二分にとっており、気温も10度前半ぐらいだったので、身体的ストレスが原因なのかもしれないし、水分を取りすぎた可能性もある。
 目標を完走に切り替えたので、あまり無理をしないように、今まで我慢していたトイレに30km地点ぐらいで行ったら気分が少し良くなった。その後は、脚攣りの防止にコムレケアゼリーを飲み、各エイドの給水場では10秒ぐらい立ち止まってスポーツドリンクを飲むようになった。本来、立ち止まって飲む必要はないが、目標が完走になったので、脳が無理をしないで少し休めと言ってると自分に言い聞かせた。自分の弱い面が出てしまったと思う。
 エイドでは水分を摂るだけでなく、補給食も楽しんだ。特に、30km付近にスポーツ選手向けのカステラ2千個が提供されていた。Youtubeで神戸マラソン2023特集(サンテレビ)で、注目の補給食として紹介されていたものである。このカステラは現役の陸上トップ選手により開発されたもので、サイズも一口サイズでとても食べやすかった。
 神戸マラソンでは37km地点から40km地点までの浜手バイパスが難所であり、特に37km付近の150mで10m上る区間では体力を温存するために完全に歩いてしまった。
 40km過ぎからの下り区間も脚が疲れていて力が入らず思ったよりスピードを出せない。コムレケアゼリーの飲むと攣りはすぐ収まるが、脚に力が入らなくなる。今回は、攣る前に予防的に飲んだが、攣る兆候が出てから飲むように切り替えてもよいかもしれない。それでも、最後の2.195km区間は、5分10秒/kmぐらいでまとめることができた。
 結果は次のとおり。目標タイムより約22分遅い完全な失敗レースになってしまった。

  • 公式記録:3時間42分6秒

  • ネット:3時間38分50秒

犯した3つのミス

 失敗レースになった原因として犯してしまった3つのミスは次のとおり。

  1. 整列の遅れ
     念のためにトイレに行こうと思い予想以上に時間がかかり、結局用を足すこともできず、整列完了終了ぎりぎりCブロックに駆け込み、最後尾スタートとなってしまった。そのため、競技開始してからスタート地点に行くまでに3分16秒もかかってしまった(金沢マラソン2023では1分43秒)。
     トイレに行こうと思ったのが最大の判断ミス。神戸マラソンのような2万人が参加するような大規模都市型マラソンで、特にコースの幅が狭いので、周りの集団から抜け出して前に行くのは容易ではない。とはいえ、遅いペースのままでは目標を達成できないので、前に行こうとして前半で体力と精神力を消耗してしまった。

  2. 水分のとり過ぎ
     
    過去2大会はレース中にぎりぎりトイレに行かずに済んだが今回は我慢できなかった。トイレに行かないために、前日の夜はできるだけ水分をとり、当日の朝は経口保水液OS-1を500mlだけを飲み、スタート直前にルートビートジュース(300ml)とエナジージェル(180ml)を飲むようにしている。
     今回は、朝食でスポーツドリンク350mlと残っていた麦茶150mlを飲んでしまった。そのため、スタート前にトイレに行きたくなったと思う。さらに、スタート直前のルートビートジュースも500mlも飲み、お腹も膨れてしまった。過去2回の大会でトイレに行かなかったので、水分管理がアバウトになっていたと思う。水分管理をしっかりしていたら、整列直前にトイレに行くこともなかったので、整列遅れという最大のミスを犯さなかったと思う。

  3. 前日の準備不足
     レース中は、エナジージェル3個、BCAAサプリメント3個、コムレケアゼリー3個、カフェイン錠剤4個、塩タブレット4個を持って走り摂取するようにしている。量も個数も多いので、ランニングポーチとランニングスパッツに分けていれるようにしているが、格納する場所を決めていなかった。
     当日の朝は結構バタバタしていて、急いで格納したので、何をどこに格納したかが、レース中だとわからなくなってしまった。走りながら探すこともできないので、エナジージェル1個、BCAAサプリメント1個は使わずに、カフェイン錠剤と塩タブレットは全く使わなかった。頭痛の原因が軽い低ナトリウム症だったなら、塩タブレットを摂取していれば防げたかもしれない。
     次のマラソンからは、携行品の格納場所を決めて、前日の夜には格納して寝るようにしたい。神戸マラソン関連のYoutube番組で金哲彦さんが、マラソンの前日準備として、忘れやすい乳首に絆創膏を貼って寝るという逸話を聞いて準備の大切さを痛感した。
     神戸マラソン2023は通算12回目のフルマラソンとなり、慣れてしまいレースの準備もなおざりになっていたと思う。初心に帰って次の奈良マラソン2023に望みたい。 

神戸マラソンの魅力

 神戸マラソンのコースは、道幅が狭く終盤の37km付近から急な上りがありタフだが、運営と応援は素晴らしかったと思う。大会前日の受付はとてもスムーズで混雑もなく終えることができた。レース中のエイドにはいろいろな補給食が用意され、他のマラソン大会では飲めないサウルスウォーターがスポーツドリンクとして提供されていた。とても飲みやすかった。レース後も高校生による味噌汁のサービスなどがあり、とてもよかった。
 特に感動したのは、沿道での高校生の応援がとても熱くて元気をもらえたこと。コースはタフだが、おもてなしは最高のとても素晴らしい大会だったと思う。関係者の皆様、ありがとうございました!

記録速報


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