見出し画像

買うかどうかの判断に。「イシューからはじめよ」

McKinsey & Companyに入社した4年半後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。3年9ヶ月で学位取得した後、同社に復帰。10年以上に渡り消費者マーケティングに従事し、アジア太平洋地域において、飲料・小売り・ハイテクなど幅広い分野でのブランドの立て直し、商品・事業開発に関わる。2008年秋よりヤフー株式会社COO室室長として様々な経営課題のみならず新たな顧客視点でのサービスの創出に携わり、12年春より同社執行役員 事業戦略統括本部長となる。脳科学×戦略コンサル×ヤフーのキャリアから、知的生産の全体観を描いた「イシューからはじめよ」を執筆。

以上が、「イシューからはじめよ」作者の安宅 和人氏の経歴である。

コンサルタントの必須能力仮説思考について述べている本は様々世に出回っているが、本書は現代風にアレンジメントされかつ日本人にとって読みやすく書かれている。

 生産性が高い人というのは、別に仕事をする速度が人より何十倍もはやいというわけではない。問題を解けと言われたときに、何が一番意味のある問題かを絞り込みそれに集中しているから生産性が高いのだ。具体的にどうするのか述べた後、日本人の思考の飛躍の特性とその利用価値について語る。

上記が本書に書かれている大まかな内容である。もちろん全て読むのも良いが、私が読んだ中で気になった部分についてまとめてみたのでご一読いただき気になるのであれば購入し全体を読むのが良いだろう。

本書は至極大まかに分けて
【マインドセット】
【伝える技術】
の2点から構成されているのでそれぞれについて概要を記載しようと思う。

それでは下記から概要記載を行なっていく。

■「イシューから始めよ」

【マインドセット】
・「悩む」と「考える」はちがう
「考える」は「答えが出るという前提に立つこと」である
→つまり「仮定=イシュー」を立てるということは考えるの前提である
→この「イシュー」を立てる精度を高めることが課題解決においては重要である

ここから先は

831字

¥ 300