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ジョンウェインが履いていた501XXは赤タブなし。1936年以前のLEVI'S!?

昨日も映画を観ながら
ジーンズ観察!

1939年のアメリカ映画「駅馬車」
ジョンフォードが監督した西部劇の
金字塔と言われています。
主演は当時はまだB級役者であった
ジョンウェイン。

見応えありました^ ^
スピード感と内容の濃さと。

でもやはり目がいったのはジョンウェインが
履いているジーンズです。

この映画では主だった役者でジーンズを履いて
いるのはジョンウェインだけです。

保安官や医師はジーンズではなくウールの
スラックス。

ジョンウェイン演じる「リンゴ・キッド」は
脱獄囚という役どころ。
その辺りからジーンズを履いているのかなあ
なんて想像していました。

この映画の公開は1939年ですが
ジョンウェインが履いているジーンズは
その時代よりも若干古い時代のもののようです。

というのもジョンウェインはジーンズに
ベルトとサスペンダー、両方しているからです。

彼が馬車に乗り込むシーンでバックスタイルが
映るのですが、
わずかにベルトの上にサスペンダーのボタンが
見てとれます。
またバックポケットのリベットも剥き出し
のような感じです。

バックポケットからアーキュエイトステッチも
わかるのでLEVI'Sであることは
間違いなさそうですが、ないんです。
シンチバックが。

そう思って何度も見返すとシンチバックらしき
ものがベルトの下から見えますが
どうやら切ってあるように見えます。
だからあんなにスッキリベルトができるん
ですね。

さらに右のバックポケット横にもタブはないので
1936年より以前の501XXであることが
予測できそうです。

この時代のジーンズとはいえ長身の
ジョンウェインが履くとタイトでカッコいい。
やはりジーンズは先日も申した通り
少しタイトめが良いですね^ ^
でね
ジョンウェインは193cmの長身。
でありながら
15cmくらいロールアップしています。
ということはこの時履いていたジーンズの股下は
1m以上あったのかあ。
なんて感嘆しきり。さすがアメリカ。
レングスがきちんと揃っていたんですね。

ジョンウェインが履いていたジーンズ。
この駅馬車のために用意されたわけではなく、
ジョンウェイン自身が衣装などでも使っていた
私物なのかもしれないですね。
あまりのジャストフィット加減に
そう思ってしまいました。

この駅馬車のクライマックスは馬車に乗って
インディアンとの壮絶な撃ち合いです。
しかも昼間の炎天下。
これを観た黒澤明監督は
「太陽の下の決闘シーンは絶対に
 ジョンフォードに勝てない」そう思った
そうです。
そうして生まれたのが「七人の侍」での
クライマックス。「雨の決闘シーン」です。

これはジョンフォードの駅馬車決闘シーンに
勝るシーンを撮影するために、日本でしか
できない決闘シーンとして考え出された
そうです。

今日はジョンウェインのジーンズについて
でした^ ^

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