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正義を振りかざす人は胡散臭い。

正義は大事だと思う。ただし、正義を声高こわだかに振りかざす人には違和感を覚えます。「正義~、正義はいりませんか?」と正義を大安売りする人は胡散臭うさんくさいのです。

しかも、”絶対的な正義”というものはありません。人には人の正義があり、100人いれば100種類の正義があります。現在、ロシアとウクライナの間で紛争(戦争)が起こっていますが、ロシアのプーチン大統領には”彼なりの正義”があるでしょうし、ウクライナのゼレンスキー大統領にも彼なりの”別の正義”があります。

正義の中に、社会正義というものもあります。社会正義は、社会の常識から考えて正しい道理のことで、社会的公正とも呼ばれます。例としては法の下の平等同一労働同一賃金などがあげられます。しかし、この2つの例でさえ、完全に実施されているわけではありません。また、社会正義は時間変化と共に変化します。

日本では70-80年前まで、女性には政治に参加する権利(参政権)がありませんでした。また現在でも、スイスでは女性に参政権が無い地域もあります。その地域では男性による直接選挙が行われています。女性だけではなく、様々な性多様性を意味するLGBTQの人達への差別や偏見は、まだまだ根深いものがあります。

日本では、弁護士法第1条に『弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。』とあり、社会正義は法曹分野において重要なキーワードとなっています。しかし、そんな弁護士についても、最初は社会正義が実現されていませんでした。女性が弁護士になれるようになったのは、1933年の弁護士法の改正の後からです。

正義をテーマにした弁護士のドラマは大好きです。弁護士ドラマでは、当たり前のように女性弁護士が出てきますが、100年前はあり得ない事だったのです。正義は男性の名前にも使われて、多くの場合はマサヨシやセイギと読まれます。特殊な場合は、”正義と書いてジャスティスと読ませる”キラキラネームもあります。”本気と書いてマジと読む”、みたいなノリなのでしょうか?。


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