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アレルギーの「コップ理論」

 花粉症などのアレルギーでよく持ち出される理論として、『コップ理論』があります。この理論は「バケツ理論」とも呼ばれますが、その内容は同じです。要するに、自分の持っているアレルゲン(アレルギーの対象物)の入れ物(コップ/バケツ)があふれるとアレルギーが突然発症する、という例の理論です。例えば、エビ・カニなどの甲殻類アレルギーは、エビ・カニが大好きだった人に良く起きるので、そのように考える人は多いようです。

 この理論は、素人には分かりやすいのでアレルギーの説明によく使われていますが、医学的な根拠はなく間違いだそうです。なぜなら、この理論が成立すると、食物アレルギーなどの免疫療法として効果をあげている減感作療法が、ありえないことになるからです。減感作療法とは、症状を起こさない程度の微量のアレルゲンを与えて、アレルゲンの許容量を増やす療法です。この療法では、アレルゲンが身体に溜まるということはないし、アレルギー反応を起こす物質が蓄積されることもありません。

 アレルギーの閾値(許容量)があるのは本当のようですが、アレルギー発症のスイッチが、どのように反応するかは未だによくわかっていません。閾値は人によって様々なので、少しのアレルゲンでも発症する人がいるし、全然発症しない人もいます。

 大学の同級生に、甲殻類アレルギーの友人がいて、食物に少しでもエビ・カニが入っていると、敏感に反応して”喉がピクピクする”と言っていました。その友人は、エビ・カニのエキスや粉末でもわかると豪語していました。ただし、「かっぱえびせんには全く反応しないので、かっぱえびせんにはエビが入っていない」と強く主張していました。私は営業妨害する気は全くありませんし、この発言内容が正しいかどうかもわかりません。真実はカルビーしかわかりません。

 私はと言えば、最近特に乳脂肪にお腹(腸)が反応するようになりました。若い頃から濃い牛乳は苦手でしたが、最近は低脂肪乳でも反応するようになりました。コーヒーなどに少し入れるのは大丈夫ですが、量が少し多いと2時間後くらいからお腹がゴロゴロしてきます。最悪の場合は・・・。牛乳(乳脂肪)には、減感作療法は効果があるんでしょうか?

 

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