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経営不振を乗り終えてリニューアルオープン『こめ丸ぶどう』

先述したとおり

静岡市葵区駿河町、いわゆる人宿にあります「オルタナ」という飲食店は年末を最後に終了しました。

オルタナはナチュラルワイン を主力としておりまして

昨今のナチュラルワイン の人気や

エシカルな暮らしや消費への嗜好の高まりと

元々自営業でそれぞれのお客様を抱えていた3人が共同で始めたということで

集客という意味ではあまり苦労しませんでした。

しかしながら、地方に来るとまだニッチな分野でして

焼酎や日本酒、ハイボールなどより高単価なこと

知らない方にはお高く止まって見えてしまうこと

そして何よりやっている側がワインへの理解が少なかったこと

などなどの理由で新しいお客様を集めていくことが出来ませんでした。

特に最後の理由は僕としては致命傷だと思っていて

主力にしながら、ナチュラルワイン という存在の

ある意味反体制的な部分を拡大解釈してしまい

自分達に都合のいいように解釈してしまっていたと感じています。

飲食業でも味で勝負できるようなバックグラウンドはありません。

どちらかというと仕入れて売るという小売に近い業態です。

仕入れに当社の理念が伝わらず

漫然とナチュールってお洒落でしょと商売をしていても

当たり前ですが今のような有様になることは自明です。

これは僕個人の話ですが

大雑把にいうと自然農法に惹かれているわけです。

だからこそのナチュールだった。

それを通して、土や自然、生産者に感謝できるような体験を届けるのが

この合同会社Alternaの在るべき姿だと思っています。

一応、決算5期目を迎える経営者として

本業の方では常々、1にも2にも理念。と口を酸っぱくして言ってきたにも関わらず

このような結果になってしまったことは

何よりも悔しいことでした。

そしてポジティブに捉えると非常にいい勉強代になりました。

今回は事業の舵取りを完全に行うことになり

当たり前のことを当たり前にやっていきます。

先ずはコンセプトの部分です。

自然に感謝できるような体験を届けるなら

普段ワインを飲まない方に飲んでもらうべきです。

ならばワインだけを入り口にするべきではありません。

近くにもワインと同じく熱意を持って生産されている生産者がいるじゃないですか。

そして静岡にはそれを可能にする環境がある。

なので先ずは静岡の日本酒を生産されている業者様全てにお声かけさせていただきました。

ほとんどが門前払いでしたが

快くお会いしていただける業者様もいらっしゃいました。

僕の仕事はそういう業者様の仕事を消費者様にお届けすることです。

理念に共感いただいた商品を仕入れするということは

親切にしていただいたということも踏まえると

俄然やる気が出てまいります。

そしてそう言ったストーリーは消費者様にも知っていただくことが面白さの一つに繋がると考えています。

youtubeチャンネルも開設済みです。

編集でき次第upさせていただきます。

また個人的なお話になりますが

僕はワインも日本酒も細菌などの微生物によって創られるものです。

言ってみれば人間が自然の力をその知識でできるだけ活かした共作の生産物です。

そういうところに惹かれているわけです。

また、海外に行くとわかりますが日本酒の人気も絶大なものです。

ある意味ではワインに近い生産物にかかわらず

その市場価値は遥かにワインに及ばないです。

日本人にこそ日本酒の良さを提案し

ワインと同じ市場価値まで持っていくようなお手伝いができたらなと思うわけです。

何やら少し壮大なことを言うようですが

これくらいの心意気を持って「こめ丸ぶどう」を運営していきたいです。

マイナスからのスタートです。

ぜひよろしくお願いいたします。




























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