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単語どころか文字どころか「絵」で見てる感じ

2期制(前期・後期)としている学校では、期末の成績処理というものがそれぞれ進行してるんじゃないかと思います。現在私もそういう処理を行っているのですが、対象学生数のことを考えると一つ一つを目視でやりたいとは当然思わないわけで、機械的にフィルタして進めています。

で、幸いIT系ということもあって、提出はソースコードなど「実行させてみれば仕様通りに動いてるか」で概ね機械的に処理できます。学生側もわかるはずで、動かないコードを提出しても価値はないので、手元でチェックしてから提出できてるはずです。そのはずなのですが… なのに… なのに…

- コンパイラ・インタプリタにかけてエラーの出るコードが置かれてる
- ファイル名指定されてるのにそうなってない(一応動く)
- 指定の場所に置いてない(見つけられないはずだから評価されない確定)

と、自動化を見事に阻むパスでかなり難儀しています。そこに加わる全角ファイル名という罠(文字としては正しいけどファイル名コードという意味ではアウトなネタ)もかなり凶悪です。

で、Pythonのコードに関しては「Pythonというディレクトリを指定共有ドライブ上に作成し、そこに指定されたファイル名で提出すること」という規程なのですが、これすらできません。こう来ました…

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全角なうえ、"pvthon"です。というかPは大文字指定なんですが…蛇さんのpythonなんですけどね。この学生の場合、いろいろ問題がこれだけで見られるわけです。
(なお上記画像は実際の学生の提出内容を元に再現したものです)

- 普段から英数字を日本語IM上で打ち込んでいるのではないか?
- 途中で変換で英数にしてる(しかも半角でない)
- 単語ではなくアルファベットの並びとして見ているのではないか
- それ以上に問題と思われるのが"y"でなく、キーボード上で離れてる"v"を入れている、単語ではなく文字として見てるというレベルではなく字形で見ているのではないか?

もしかして(しなくても)、ひな形ファイルを配布しないといけないのでしょうかね。ところがこれも問題で、ひな形ファイルをアーカイブで配布すると、提出する際に中身を確認せずにダウンロードしたファイルをアップロードするんですよね(つまりは未提出)。こちらは他の科目でたっぷり見ております。

やはり入学当初に基本的なPC操作を十分に教えてあげないと社会で相当に苦労させられることになりそうです。一応最終学位になることが大半の学生のいるところです、それなりのことはできる形にして送り出してあげたいです。

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それは抜きにしても、全角の英数字と記号・空白はこの日本の世の中から絶滅させるべき物ではないかと本気で思ってます。新聞のように、等幅文字の場合はまだ仕方ないと思いますが、データ処理をするときに無用な苦労をすることになってるのは明白です。

特に全角空白は別名「プログラマを殺す文字」として知られております。学生の提出物の中にも大量に含まれており、これが原因で動かないなんてざらです。おかげで授業中に「全角空白の可視化」だけで時間を割いたこともあったりします。

IMメーカーさん達は、英数字・記号の入力時に標準を半角とし、意図的な変換でないと全角にできないようにデフォルトを改めるべきだと思います。これだけで日本の生産性は1%以上あがると思います。


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