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悩む人/高橋秀実 読書感想文

悩む人ではなく悩みとはなにか?の本。

悩ましいことは数々あるのだが、それはつまるところ、「機嫌」の問題ではないかと私は睨んでいる。
機嫌がよい。
機嫌が悪い。
すべてはこの区分から発生しているのではないだろうか。同じことが起きても、機嫌がよい時であれば、「そういうこともあるよね」「よくあること」などと寛容に受けとめられるが、機嫌が悪い時は「まったく!」などと全否定するようにつぶやき、「どいつもこいつも」と被害者意識に苛まれ、しまいには「世の中は一体、どうなっているんだ」という具合に社会問題化したくなる。実際、自分の機嫌が悪ければ相手の機嫌も悪くなるわけで、機嫌は増幅・拡散するのである。何かをきっかけに機嫌が変わることもあるが、よくよく考えてみれば機嫌が変わったからこそ「きっかけ」もあるわけで、機嫌がなければ「きっかけ」もない。悩む悩まないも機嫌次第。機嫌よければすべてよし、と言いたいぐらいである。

確かにそうかな?常に機嫌よくしてれば(それが難しいけど)悩みなく明るく暮らせそう。

一番共感したのは、

手前味噌になるが、妻の語り口もかなり圧巻である。語り始めると悩みは淀みなく、とめどない。「ちょっと話があるんだけど」と呼ばれてリビングに着席すると、明け方まで綿々と話が続いたりする。途中で「聞いているの?」と確認されるので、意見を述べようとするのだが、その話はすでに終わっており、聞いていなかったことになる。

プロの文章を書き写ししてると、句読点の付け方がちゃんとしてきた気がする。

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