【持論】”いい子”の落とし穴

「いい子になろうね」

「○○君はいい子だよね~」

「いい子にしてないと、おやつ抜きよ」

このような事を言われたことはありませんか? 親から、学校の先生から、はたまた知人から言われた人もいるかもしれません。

いい子・・・ 一見すると良い言葉のように聞こえますが、僕は呪いの言葉だと思っています。なぜ、そう思うのかを書いていきます。

”いい子”の呪い

長年この言葉を掛け続けられると、知らず知らずのうちにある変化を起こします。

それは、親や周囲の顔色をうかがって、自己犠牲を払ってまで彼らの期待に応えようと行動・思考パターンが変わっていきます。それはつまり、自分の行動軸が、親や周囲が喜ぶかどうかになるということです。

「自分が何をしたいか」よりも「相手が自分に何を望んでいるか」に… 

こういう事を繰り返していると、価値判断の基準が他人になり、”自分”というものが分からなくなってしまいます。

俗に言う「いい子症候群」の状態ですね。大人になると、「アダルトチルドレン」とも呼ばれるケースもあります。

冒頭にも挙げた「いい子になろうね」のような言葉は、まるで”自分の思い通りに動け”という呪い(暗示)のような側面もあります。だから、僕は”いい子”は呪いの言葉だと述べたわけです。

隠された修飾語 ××のいい子?!

何気なく発されるこの言葉ですが、実は暗に秘めた修飾語があります。

それは、、、

”都合の”いい子

考えてもみて下さい。”誰にとって”いい子なんですか? そりゃ手間の掛かる子よりも、掛からない子の方が良いに決まっています。

しかし、それでは本人の自主性や主体性が伸びるわけはありません。行く行くは1人で生きていかなければならない時期も訪れるのですから、ある程度の決定権は持たせてあげても良いでしょう。そう僕は思います… 

”いい子”が”悪い子”に豹変する日

”いい子”であろうとして、我慢に我慢を重ねて他人の期待に応えてきた人は、いずれその限界が来ます。

親や周囲のご意向に沿おうと過度に頑張ってきた訳ですが、ある日突然、虚無感に苛まれる事もあるでしょう。それをきっかけに、鬱になってしまったり、自暴自棄になって犯罪に走ってしまったりと様々な弊害を引き起こします。

圧力鍋だって内部が加圧されすぎたら、一気に爆発して大事故になります。それと同じです。

ニュースで近所の人が、「あの子はいい子だと思ってたのに」とインタビューで応えるシーンを目にします。

しかし、一見”いい子”に見える子でも、何か我慢や不満を抱えている事もあります。それが思いも寄らない状態で、爆発して露呈したのだと僕は考えます。

”いい子”を脱却する方法 

まず、勘違いして欲しくないのは、いい子を辞めたからと言って不良になる訳ではないということです。

ここで目指すのは、親や周囲の支配下や言いなりである”いい子”から、主体性を持って自らの意見や考えを言えるようにしようということ。

分かりやすい例に、「第2次反抗期」があります。反抗期というとネガティブなイメージがありますが、その過程を経て一人前の自立した人間になるわけです。逆に、反抗期がなかった人ほど危ないとも言えます。僕のことですね…

少しずつでも良いので、自分の意志を示してみて下さい。千里の道も一歩からですよ。
やはり自分の人生なんだから、他人の顔色を伺ってばかりで萎縮しているのはつまらないじゃないですか? 物事はなんでもバランスです。


今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また次回もお楽しみに。それでは、ご機嫌よう!

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