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#017:診断は大切

兵庫県神戸市を拠点に活動しております「まじわるデザイン」代表の戸田裕之です。
「ムダをなくしたいだけ」です。

事業のお手伝いの仕事は、「診断」と「改善」の2段階に分かれます。テーマ決め打ちでいきなり本体の「改善」を始めると、方向性を間違って時間のムダになることがあります。そこで必要なのが「診断」。
診断は、現状がどうなっているか、どこをどう改善すればお客さまのありたい姿を実現できるかをお客さまといっしょに整理する段階です。

私が対応してきた診断には、このような分野があります。
・経営管理:事業の運営状況全般を広く分析して、今後重点的に検討すべき領域を提案。
・財務:事業の「お金」の状況の健全さを分析し、今後の改善の方向性を提案。
・原価:製品群の原価構成を分析し、採算向上の可能性を提案。
・生産プロセス:生産の領域の「物」と「情報」に注目して、現在の能力を分析し、持続・成長の可能性を提案。
・労務管理:事業の「人」の状況の健全性を分析し、今後の改善の方向性を提案。
・業務プロセス:業務全般の領域の「物」と「情報」に注目して、現在の能力を分析し、持続・成長の可能性を提案。

診断というと、「できていないことだけを指摘して終わり」みたいなイメージがありますが、強みを伸ばすことが大切ですので、まずは、できていることを明確化します。
その上で、放っておくと事業の今後に悪影響が出そうな重要な弱みを明確化します。

さらに、お客さまが知りたいのは、「どうすれば良いか」ということですので、実現できそうなことを提案するところまでを診断に含んでいます。
どのレベルまで提案するかがむずかしいところで、私としては、お受けした業務の制約の範囲内で、可能な限りの具体的な提案をするようにしています。

このように診断で全部出すと、「あとは自分たちでできる」「これは自分たちではできない」といった反応が起きて、次の改善の段階に移行せず、継続した仕事につながらないことになることもありますが、私の性分としては、出し惜しみするのもなんだかなあというのが正直なところなので、関係者全員のためになる「ほどよい加減」を工夫していきます。

写真は、高知県高岡郡中土佐町の久礼大正町市場。おいしいかつおのたたきをいただきました。「土佐の一本釣り」で有名な町です。
===誰一人取り残さない===

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