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「第4回d.school Starter kitデザイン思考ワークショップ」を開催しました!

デザイン思考の本場、スタンフォード大学d.schoolの教材を使ったワークショップを2021年6月6日(日)に開催しました。4回目となる今回は初の休日開催となり、4名の皆さんに参加いただきました。
また、デザイン思考研究室からも、
・ファシリテータ:木村千佳
・ワークショップ運営:松井祐希
・サポーター:土井仁吾、菅澤昌之(記)
が参加し、力強い運営体制となりました。

d.school Starter kitワークショップとは?


スタンフォード大学d.schoolが提供しているオンライン特化型のデザイン思考ワークショップ・プログラムで、2020年5月にオリジナルバージョンが公開されました。2020年9月にデザイン思考研究室が日本語訳を実施し、以下公開しています。

デザインとは?(皆さんに対する問い)


始めに参加者の皆さんにデザインについてどういうイメージを持っているかお聞きしたところ、
・以前は、デザイン≒アートと思ってました。
・ユーザーが求めるものを仕組み化し体験させる形態
・デザイン=問題を解決すること

と早くも素晴らしい回答をいただき、スタートから盛り上がりを感じるチャットコーナーでした。


ストークで心を灯す

デザイン思考にとりかかる上で頭を切り替えるためのアクティビティとして「ストーク」というものがあります。
本ワークショップではこのストークとアイスブレイクを兼ねて「ぺアワークの相手の似顔絵を一筆書きで描く」というワークを実施します。

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参加者の感想は、
・難しいし楽しい!
・1on1なので対話が楽しい
・デザインはやっぱり楽しくないとですね
・手元を見たい欲求に負けそうでした・・笑
・頭の中で描いていた絵と全然違う。バランスが悪い。笑
だいぶ皆さんの身も心もほぐれてきたようです。

ジャーニーマップで共感


各々、昨日の朝起きてから寝るまでの出来事をジャーニーマップに落とし込み、ペアの相手と共感する時間を持ちます。ネガティブだった出来事に焦点を当てて、イタンビューを通じて相手の抱える本旨的な課題を掘り下げていきます。


みなさんストークの後なので、とても打ち解けていた様子でしたが、やはり重要な時間制限があるため、必死な感じがうかがえます。

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課題を終えて

・問題のリフレーミング
・制約をつけたアイディア発想
・フィードバックからのストーリーボード
課題を見直して、課題に制約をつけて解いてもらったり、相手からフィードバックをもらって再度課題と解きなおしたりと、本当に時間制約の中で、皆さんの頭に汗をかいてもらうのですが、いつも皆さんの発想力には感心させられるものばかりです。

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参加した皆さんからのコメント

必死に学んでいただいた皆様から貴重なコメントを最後チャットにいただきました。

・雑でもいいからプロトタイプをつくって、早めにフィードバックをもらう。
・コーチングのスキルの一つとしても今回学んだことは相乗効果がありそうです。
・人間を中心とした最善解を考えることが必然だなと思いました。
・事実(事象)からインサイトを掘り下げるのが難しかった。

デザイン思考は、大変迷う時間を作りますが、その迷いから、いつもたくさんの学びをいただくことが出来て光栄です。
私自身も最高に勉強になる時間です。


最後に、人間中心設計とデザイン思考の違いって何でしょうか?という質問もいただきました。
両方とも人間中心であることに変わりはないのですが、デザイン思考がそもそも何を課題とするかを発見しにいくことに対して、人間中心設計は、ある決まった製品やサービスの調査を始めたりデザインしていくといった、手法の違いだと思っております。
とくにデザイン思考はマインドセットが重要ですね。
サポート側にもたくさんの学びをいただきました。

このワークショップは異業種の方達との交流なので、とても新しい発見をいただくことができます。社内ワークショップとはまた一味違った新鮮さがあると思います。

デザイン思考は、一回やればどんな課題も解決できるといった手法ではありません。しかし、英語を話せば世界の人と対話できるように、デザイン思考を何回もチャレンジすれば、色々な課題に対処できるマインドセットが身に付きます。私も日々精進していくことを心に誓いながら、皆さんとともにも新たなイノベーションが生み出せたら嬉しい限りです。

<デザイン思考研究室>

デザイン思考研究室は、デザイン思考に関連する情報を発信、交流できるfacebookグループコミュニティです。デザイン思考に関連する内容の相談や、新しいアイデアの提案/実現、つながり構築などができます。
本ワークショップの開催動画や、感想、振り返りなども展開しています。
ご興味のある方は以下から参加申請をお願いします。

(執筆:菅澤昌之)