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とりさんヨロズ紹介頁『トライガン&トライガン・マキシマム』

【作品紹介】


まずはこの作品を紹介しないと始まらない!
少年画報社:『トライガン』『トライガン・マキシマム』
作者:内藤泰弘先生
現在、『血界戦線』シリーズをジャンプSQにて連載中の内藤先生の初期連載作品です。
(実はその前にサムライスピリッツの漫画版を描いていて単行本化されいます。おそらくは絶版)
実は連載誌であった少年キャプテンが連載途中で廃刊。
月刊ヤングキングアワーズに移籍し連載が始まったのがトライガン・マキシマムとなります。
ジャンルはSFガンアクションです。
久保帯人先生の『ゾンビパウダー』等の多くの作品に影響を与えたガンアクション漫画の金字塔と言っても過言ではないでしょう。
二度のアニメ化がされており、好評のうちに終幕しています。
立体化もされており、滅茶苦茶多くの人に愛された作品です。

【あらすじ】


遠い未来、人類は地球を離れ、はるか遠くの砂漠の惑星で細々と暮らしていた。
そこにはかつてあった科学力は衰退し、西部劇さながらの銃と暴力が吹き荒れる荒廃した暮らしが支配していた。
伝説の賞金首「ヴァッシュ・ザ・スタンピード」は60億ダブドルという史上最高額の賞金額がついていたが、その起こした事件というのも眉唾ものである。
曰く、都市1つを消滅させた。生き残りは誰も居ないというものである。
そして、根っからの平和主義者である。
赤いコートと逆立てた金髪がトレードマークで間違えようがないのだが…あまりのイメージとの乖離に誰もが「彼が賞金首なわけがない」と思ってしまう。
そんな彼は、その巨額の賞金額からトラブルに巻き込まれ続けていたが、あまりの惨状に人類にして初の「局地災害指定」に昇格され賞金が取り消しになる。
ようやく、ヴァッシュにも平和な日々が訪れるかと思われた。
しかし、彼の過去を知る者からの刺客が次々に送り込まれることになるのであった…。

【おすすめポイント】


この作品は絵柄、キャラクター造形とアクションが非常にカッコいい作品です。
その上、主人公の葛藤が非常に重い!
これはネタバレでもなんでもないですが、ヴァッシュは銃という指先一つで「他者を殺してしまう武器」を使いながら「不殺」という信念を常に持っています。
それを実現するためにどれだけの修練を積んでいるのか、あっさりとはしていますが早々に描かれています。
ニコニコとおちゃらけながら、奥底に中々見せない鋼のような信念を隠している。
それがヴァッシュという主人公です。
彼を取り巻くサブキャラ達も素敵です。
特に、旅の途中で仲間となる「ニコラス・D・ウルフウッド」はヴァッシュと対極になるように描かれていて二人のぶつかり合いがそのまま、この作品のテーマに繋がっているように思う。
それは「信念をどう貫くか」という事ではないかと感じている。
この作品の主要人物には確固たる信念が付きまとう。
文字通り命を賭して貫く信念にどうしても引き込まれてしまうのだろう。
この物語を追ってゆくと「善とは?悪とは?」とも考えさせられる。
ハードボイルドかつ派手なアクションの裏に葛藤と哀しさと、持てるだけの優しさを添えて。
未読の方は是非ご一読を!後悔はさせません。

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