見出し画像

プレゼンテーションで緊張しないコツ

1)プレゼンに対する考え方

・評価に対する考え方を変える
 プレゼンに対する考え方として、評価に対する考え方を変える必要があります。例えば、5段階評価にしたとき、たいていの人は1や2を恐れ、3や4が多いと安心しがちですが、実は無関心が一番敵だということを頭の片隅に入れておいてください。評価する人が10人いて、10人全員が5段階評価で3という評価を下すと何も生まれません。それが一番怖いのです。
5は誰もが欲しい評価です。そして、1という批判的な評価があっても素直に受け入れることが大切です。
 批判的であるということは裏を返せば関心があるということ。したがって、批判の原因を解決しさえすれば、あるとき1という評価だったのが5となり、強烈なファンに変わる可能性を秘めています。無関心=3という評価にならないよう、どうやって関心をもってもらうかを常に考えましょう。

・自分の意見に自信を持つ
 プレゼンは、白黒はっきりつけて話を進めていきます。基本的には「事実」をもとに、自分にはどうみえるのか、どうとらえるのかと考察を発言していきます。自分のセミナーやプレゼンを聞いてくれている人には、話し手としての「認識」と「意見」を伝えることを心がけ、自信と責任を持ちましょう
 事実が曖昧であったり、なんとなくぼやけた勝手な認識で意見をいうと、土台がぐらついてしまいます。事実はしっかり確認し、データをもとに認識と意見を組み立てていくことが必要です。

・喋っていいの?という感覚をもつ
 「喋らなくてはいけないんだ」と思ってしまうと緊張してしまいます。「尺、もらえるんですか?」と自己PRができる時間があると思えば緊張よりもラッキーという思いが強くなります。慣れが必要ではありますが、考え方としては「しゃべらなければならない」ではなく「しゃべってもいいの?」「尺がもらえてラッキー!」という感覚を持つことを心がけましょう。

2)場のつくり方

 プレゼンテーションをしている人の場の作り方で、空気が決まります。よく陥りがちなものとしては、自分で作った空気で本人が緊張してしまうというケースです。場の作り方に関して幾つかコツをお伝えします。

・聞き手を緊張させる
 こちらが緊張するのではなく、聞き手側を緊張させるという手法があります。プレゼンテーションの時、プレゼンテーターとして聞き手の前に立つと、風景がいつもと違い、普段以上に相手がクリアにみえてしまいがちです。すると緊張感が増してしまいます。
 逆に聞き手側としても緊張感を感じるケースがあります。それは、「質問されるのではないか?」「いじられるのではないか?」と思わせることです。
 一方通行のプレゼンでは、テレビやビデオを見ている感覚と同じような雰囲気になり緊張しません。前列の一人に「どういう風に思いますか?」と聞き、その周りにいる他の人がどきっとしてしまう場面を作り出すのです。きちんと聞いていないとこの後の話に乗っかることができないという空気感を作ることにより、聞き手側を緊張させることができます。聞き手が緊張している状況なので、自分を取り戻すことができます。

・自分の言葉で話す
 アナウンサーのような話し方ができたら、より良いのかもしれませんが、あまりこだわる必要はありません。自分の話し方に自信をもってプレゼンしましょう。ただし、極力聞き手が使っている単語を使って喋ることが必要です。
 特にクライアントへのプレゼン(提案)の際には、注意が必要です。提案には背景があり目的があります。プレゼンの導入部分で背景や目的を踏襲することが必要ですが、相手の使っている単語を踏襲しないと思わぬところで躓くことがあります。言葉に対する独自のこだわりを持っていることも多いので、極力相手の使っている単語を利用するようにしましょう。

・敬語を多用しない
 「ございます」「です」「ます」などの敬語を多用してしまうと、丁寧に話すということにフォーカスしてしまい、中身をきちんと伝えられなくなってしまいます。その結果、話しにくい雰囲気になってしまいます。
 失礼な言葉は使ってはいけませんが過度の敬語を多用しないで、ナチュラルな言葉を用いるようにしましょう。

3)番外編

・普段からのミニプレゼン
 情報の詰め込みすぎにならないよう、普段からミニプレゼンをしてみましょう。私はプレゼンをするとき、何かを見ながら話をしているというわけではありません。また、話術の天才というわけでもありません。普段から話しているミニプレゼンの引き出しを連続して開けているだけです。
 ミニプレゼンでは、2・3分、長くても10分くらいの小話を、飲み会、部下への教育、お客様へのアピールなどの場を使って同じような話を何度もしています。自分の中で「起業の時の苦労話」「ビジネス提案に大事なこと」などとタグをつけて記憶しています。プレゼンのときは、タグをつけた小話の引き出しを次から次へとスムーズに開けていくイメージで話を進めていきます。

・聞き手を頭の中で●●にする
 相手に対して敬いの精神が強すぎると、どうしても緊張感が増してしまいます。そのときは、聞き手を頭の中で裸にしてしまう、ブタにしてしまう、馬にしてしまうなど想像力をはたらかせてみましょう。プレッシャーとは関係ない世界を頭の中に浮かべると緊張感が自然と薄れていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?