ちぃちゃん

フリーランス歯科衛生士 「必要とされる衛生士として仕事をしたい」の思いから、掛け持ちで…

ちぃちゃん

フリーランス歯科衛生士 「必要とされる衛生士として仕事をしたい」の思いから、掛け持ちで歯科衛生士を続けること十余年で10件以上勤務。 現役歯科衛生士の目線から新規開業小器具選定相談、スタッフ教育、育成、滅菌・消毒の動線の提案、感染対策マニュアル作成のお手伝いなどお仕事募集中。

最近の記事

そこから道を見つけること

私は現在歯科医院を新規開業する医療従事者を助ける仕事をしている。 その中で特によく感じる感情がある。 「自分のやりたいことをしたい」 この感情に突き動かされて新規開業をする医療従事者が多い。 主に歯科医師だが、歯科衛生士も同様だ。 開業をするまでは皆どこかに所属して下積みをして技術や知識の経験を積んでいく。 その中で自分のやりたいことがはっきりしてくるのだ。 先日ある開業を希望されている先生が話していた。 先生は一度開業をされていたそうだが、再開発等で撤退を余儀なくさ

    • 社会人

      この年になり常々思う。 もっと若い時期にはっきりと物事を話せるような話し方を身につけたかった。 しっかりした自覚を持ち、将来どうなりたいのかなど考えられるように本をたくさん読んで知識や見分を広げていればよかったと強く感じることがある。 もちろん今からでも遅くは無いので、悪あがき程度に片っ端から仕事がらみの本を興味のある順に読んでいるが、でももう少しいろいろ気づくのが早かったらなと感じる。 歯科衛生士は私の経験上、基本的に歯科医院で勤務をすることが多く、勤務以前に社会のモラ

      • 必要とされること

        私がフリーランスの道を選んだ理由の一つとして、歯科衛生士が思った以上に現場に必要とされている現実があり、力になりたいと思ったからという気持ちがある。 それは私の根本にも近い気持ちであり、仕事以外にも私自身の生き方の軸となっている。 だから何かに置いて「必要」としてくれる場面で呼ばれた場合はほぼ断らない。 ただ最近は特にこの気持ちに振り回されているように感じる。 それに自分の本当の気持ちを殺しているのではないかとさえ感じる場面もある。 人に「必要」とされている状況はとても気

        • できないこと

          どうしてもわからないことやむずかしいこと、できないことは常にあって、決して故意にそうしているわけではないから、「出来るようになる」ことはとても難しい。 少し前に職場に新人の衛生士が入ってきた。 いつも通り教育係が指導して、今まで入ってきた新人たちと同じように育って頼もしくなっていくんだと思っていた。 けれど、今回はそのうちの一人の少し様子が違っていた。 なんだか上手くいっていない様子。 はじめは何でもわからないことばかりだからとみんな一生懸命指導していた。 本人も頑張って

        そこから道を見つけること

          大切なひと

          ある衛生士はある出来事があって長く勤めていた歯科医院を辞めた。 院長もスタッフもその衛生士がどれだけ歯科医院のことを考えているか知っていたのでとても残念だった。 しばらくして人員が足りなくなる出来事があった。 院長とスタッフは辞めた衛生士のことを思い出した。 彼女が居たらよかった。 彼女であれば診療はスムーズに回る。 彼女と仕事がしたい。 そう考え、辞めた衛生士に連絡を取った。 代わりに勤務すると言ってくれたスタッフがいたのに。 辞めた衛生士は連絡を取ってきたスタッフに言

          それぞれの道

          歯科衛生士になってかれこれ20年近く経ち、自分自身のこれからの進路もそうだが、まわりの考え方を聞く機会も増え、将来についてより考えるようになった。 ある時後輩が歯科衛生士とは別の道を検討していると話しており、現在は衛生士と掛け持ちで働いているのだそうだ。 その後輩は2年弱一緒に働いていたこともあり、勝手に彼女のことを案じ、ネガティブな反応をしてしまった。 衛生士としてまだ満足な働きもままならないのに、畑違いの仕事も行うのは許容量を超えてしまうとか、衛生士の業務を知った気にな

          それぞれの道

          衛生士人生

          歯科衛生士という職業は結構過酷だ。 基本的には保険診療に乗っ取って診療をしていくため、 どの医院で勤務しても診療内容としては大きく変わることはない職業だ。 しかし個々の医院で使用している器材が異なったり、仕事の手順が異なるため「慣れる」ことにとても苦労する職業だ。 初めて勤務した先が自分のやり方や考え方に合って、なおかつ一緒に働くスタッフとも気が合えば長く勤められる医院となるだろう。 だが現実にはそんな「都合の良い」医院は私の経験上ほぼない。 私が出会ってきた歯科医

          有料
          100

          自分の経験を生かすこと

          今私がいるこの「時点」は私にとってとても貴重な「時点」だと感じている。 学校を出たての時はきっとこの先最初の就職先でずっと働いていくのだろうと漠然と考えていた。 でも現実は全然違った。 思った以上に展開が早く目まぐるしく自分の環境も自分の感情も変わっていった。 少し前まではそんな自分の今までの決断に肯定的ではなかったし、後悔も多かった。 けれど今この「時点」ではほとんど後悔はしていない。 あの時の自分の決断が今の私を「生かしている」ことが実感できたからだ。 歯科

          自分の経験を生かすこと

          新規開業

          パラレルワーカーで働く仕事の一つに新規開業支援があります。 新規開業支援には歯科医師の先生をはじめ、開業を考えている医療従事者の方々が多くいらっしゃいます。 新規開業支援では院内の環境設備のアドバイスから主に使用する器具や器材の購入希望商品の案内などを行います。 新規開業支援を行う中で、先生たちのタイプが大きく2種類に分けられることに気が付きました。 *自分のやりたい医院の開業イメージがはっきりしている方。 *自分のやりたい医院の開業イメージが漠然としている方。

          歯科衛生士

          歯科衛生として、この職業を通して自分が何ができるのか考えてみたとき、今までの経験を伝えていきたいなと思いました。 歯科衛生士という職業は歯科医師という職業に隠れてしまったり、歯科助手と混同されてしまったりしがちで、国家資格でもある職業なのにいまいち立ち位置がはっきりしないと歯科衛生士の私は強く感じるのです。 歯科衛生士になって10年以上経ち、パラレルワーカーとして10件以上の歯科医院の経験を通して、色々な人とのかかわりの中で、「歯科衛生士」はもっと可能性のある職業なのでは

          歯科衛生士