混迷に陥る変幻自在な世界を作り出すマーヤー(幻力)から自由になるとき
まずはじめにヴェーダーンダ哲学を語る上で欠かせない初代シャンカラ(アーディ・シャンカラ・アーチャーリヤ)が書いたとされる(学者さん方の間では真作であることに疑いはない)『ウパデーシャ・サーハスリーUPADESASAHASRI』から引用して、「マーヤー(幻力)」が作り出す「現象世界」の中においても寂静でいることの意味について、ご一緒に考えてみたいと思います。
シャンカラ師についてシャンカラ師(700年 - 750年)は、不二一元論ヴェーダーンタ哲学を唱えたインド最大の哲学者