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ヨーガについて

ヨーガとは何か?

■ヒマラヤ奥地にて

下記の画像の左下に、バギラティ三峰が遠望しガンジス河源流氷河への直前に歩を進めるヨーガ行者を見ることができます。

奥にパギラティ山峰を展望できます

ヨーガ行者とは、出家してヒマラヤ奥地を練り歩きながら洞窟内にて瞑想する者であり、食料は小さな村で施しを受けて、また、ヒマラヤ奥地へと向かうことになります。

保険診療とかがない過酷な世界なので、心身共に健康を保つためのアーサナ(運動)やプラーナヤーマ(呼吸法)等が必要であることが伺えます。八支則の前半六支則が瞑想を長期間において座り続けて調べるためのものだということがこの過酷な世界で行じるためにあらかじめに必要なことだとも想像できます。

■ヨーガという言葉の意味

yogaとは、サンスクリット語で「結びつく」という意味になります。私たちは何かと結びつくことで強くなったり弱くなったりしますが、究極的に何と結びつくことで不動心と言われるような強固な心の状態となり得るのか?ということを考えるのがヨーガと言えます。

■今、私は何と結びついているのか?

ヨーガとは、目を瞑って心の状態を調べることにもなりますので、早速、実践してみましょう。私たちは、外側の目に映る世界の何かと結びつくことで、喜んだり悲しんだりと心の状態が移り変わりして翻弄されたりします。

ヨーガの目指す心の状態とは、何ごとに対しても心が翻弄されない状態となります。そこで、今、私は何と結びついているのか?について、静かな落ち着けるような場所で眼を閉じて自らの心の状態を調べてみましょう

調べる前の注意事項としては、良いとか悪いとかの判断は調べる間は脇に置いてください。今は、何と結びついているのかが正解で間違っているとかの基準はありませんので、今、現在の事実のみを調べることが大切です。

抽象的な問いとなるのでわかりにくければ、今、私は何について翻弄(ほんろう)されているのか?また、心を乱されているのか?の方が良いかもしれません。と言いますのは、翻弄されていることこそ、今、まさに、強く結びついていることなのですから。

何と結びついたのかという事実を見つけることができたならば、さらに、なぜ、そのことについて翻弄されているのか?についても調べてみてください。この作業を毎朝に行い、日記をつけることで新たな気づきを得ることができるでしょうし、また、セミナー調にするならば、隣の人と自分が何と結びつきそしてなぜ翻弄されているのかについてお互いに分かち合うことでも、何らかの気づきを得られることでしょう。

■ヨーガとは自らを観察すること

このように、ヨーガは自らを客観的に観察し気づく、つまり、無意識な考えや行動そして感情に意識の光を当てる作業と言えます。具体的に、アーサナと呼ばれる体操において、どのようにしていくのかについては後日に触れていきます。

つまり、難しい言葉で言うならば、観るものと観られるものを識別(ヴィヴェーカキャティ/識別智)し、観るものとしての観照者のレベルを今現在のレベルに気づく度に引き上げていくことによって、外の世界や過去の記憶の何ごとにも動じない心の状態へと移行していく、もしくは、取り戻していくこととも言えます。

■ヨーガとは味付けの塩が欠かせない

インドにおいて、古代から言われることで、ヨーガには哲学という塩が欠かせないものであり、塩の味付けがない料理がまずいのと同じように、哲学という塩が加味されないヨーガはヨーガではないとも言われています。

この哲学とは、主に、ヴェーダンタ哲学だと言われており、大本の聖典となるヴェーダ聖典の後ろに追加(アンタ)してあることでヴェーダアンタと言われています。別名、ウパニシャッド(奥義書)となります。他に、数論と言われるサーンキャ哲学で人間五蔵説の考えのように人間を5つの「鞘(さや)」を持つ存在として数にて説明することで用いられます。

■ヨーガとは乗り物

また、ヨーガとは目的地にたどり着くための乗り物だとインドでは言われていて、哲学はそのための地図であるとしています。つまり、地図なしでは目指す目的地にはたどり着けないというわけです。

その他には、ヨーガとは技術であり、その技術に智慧となる哲学が加わることで、いわゆる、鬼に金棒となるとも言われています。五千年以上の歴史がある技術となるので、智慧輝く哲学がたとえ欠けていようとも健康を取り戻せたりビジネスやスポーツおよび研究で成功したりすることを考えると、智慧を加えない手はないのではないでしょうか?

■ヨーガはエリートが取り組むもの

これを言われると身も蓋もないのですが、私たちは、質疑応答の時間で、人生でうまくいってない者はヨーガに向いていないし、人生を逃げて取り組むものではない、と言われてきましたし、エリートでない者は今から帰れとも…

ですので、質疑応答の時間は、ピリピリしたものとなり、継続して来る人は少なかったです。私はある意味心臓に毛が生えているので、今はそれほどうまくいってないかもしれないがこれからうまく行かすぞという意欲でいましたから、毎朝一番目に質問していました。

先生と個人的にお話しする機会は、いつも、仕事はどうか?とか家族はどうか?と聞かれ、最終的には、先生と同じ四人の子供を授かることとなりましたのは、子供が多い方が刺激が多くなるので成長するとこのことからです。

確かなことは、仕事も家庭も話すと長くなるような障害にたびたびぶつかり、乗り越えられたことからすると、継続は力となったわけです。ですので、今は、エリートでなくても続けることで確実に力がつくことをお約束できます!

最後に

■次回からは具体的に解説

今回は、短いながらもヨーガとは何かについて、ご理解いただけたと思いますが、次回は、具体的に、アーサナという運動を通してどのようにして自らを観察していくのか?もしくは、観照していくのか?について、ごく簡単に、誰にでもすぐできる解説をさせていただきます。


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