縮小小物ガタリ① ものさし

小さくなってしまった自分の体長をものさしで測定されて声に出して読み上げられてしまうという体験は、「本当に自分が小さくなってしまった」と言う現実を突き付けられている感じがしてどうにも屈辱的というか、恥ずかしい様な何とも言えない感情を覚える。

例えば元の大きさの身長が168㎝であったとして、1/50の大きさに縮んでしまった場合、自分の体長を測定する際3.36㎝になる。しかし、製造業等の現場でも無い学校などでただ真っ直ぐ線を書く為のものさしでは3.3㎝とちょっと?が測れるのがやっとなのできっと「身長3cmくらいしか無いよ!」と言われてしまうだろう。くらいに当たる0.36㎝の有る無しで大違いなのに。

更に縮んでしまったらどうだろうか0.001倍大体身長1mm程だろうか、この大きさになると定規の厚さ自体が自分の体長と同じ程の壁のようなものでこのサイズになると縦にした定規の上も普通に歩けてしまえるだろう。

ものさしを刃物のように扱って消しカスを切り刻んだりしたことも昔あった。 今小さくなった身で冗談交じりでギロチン以上の迫力のものさしを向けでもされてしまうと背中に冷たいものを感じてゾッとする。

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