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「ソフトバンク、キャッシュレス」から

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三点に注目したい。
 1.ソフトとハード
 2.ハードの支配
 3.誰に何の価値を提供しいかなる効用を高めるか

関連代表記事 Softbank プレスリリース 2018年 https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2018/20180727_01/

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A キャッシュレス化が遅々と進まない日本においても、キャッシュレスシフトの波が来ている。法整備も進むが、それを待たず、既成事実に法が追い付くくらいの勢いが必用になってくる。


B ソフトバンクのPaytmとの連携は非常に面白い。キャッシュレスは世界的にも注目だが、よくよく見るとメガ(成功)プレイヤーが実はあまりいない。そのうちの1つがPaytmであり、ここの抱えるノウハウは非常に魅力的。


A 日本をみれば、キャッシュレス化はいまいち進んでこなかった。安全神話の上に立った現金主義を変えるのには、相当なパワーが必用。今後のFintechワールドを考えれば、デビット的仕組みは必須であるし、普及させる必要もある。


B インバウンドの流れを汲みアリペイが入ってきていたり、北九州でPringテストが始まっていたり。一方、消費者の選択肢としては、巨大なポイント経済圏もあれば、クレカにデビットなども存在。このような中で、QR系キャッシュレスの仕組みは、小売業者に対する手数料減を前面にだしながら、顧客数増と、いずれ紐づくFintechによるFinanceという価値を訴求する必要があるか。


A 忘れてはいけないのは、QR表示デバイス。店頭にQRを適当に表示させる機器がなければ、始まらない。例えば、私がソフトバンク指揮者であれば、このデバイスを実効支配する。EMSの巨人である鴻海やペガトロンと組み、良質でハイセンスなリーダを格安で製造できるようにしておく。これを、一気にばらまく。


B QR決済を考えれば、確かに、ハードとソフトのバランスが重要。Paypay、つまりソフトとしての普及は勿論だが、ハードを実行支配することにより、他企業に対する相対優位性は確かに高まる。


A 日本には巨大なポイント経済圏というものが存在している。例えば、単にレジがスムーズになるだけであれば、消費者行動としてQRへと激しく流れることはまずない。小売り側への訴求でQR導入しながら、そこで得られる情報をFintech的に操作し付加価値に変え、収益化していく必要がある。この収益の一部を消費者に還元するなり、ポイント的サービスと連動させるなりに回すことで、売る人と買う人の双方に利がでてくる。


B 資本があるところは強い。当面赤字でもデファクトスタンダードになるための積極投資は魅力が大きい。芝麻信用的な支配が可能な立場を作れば、そこから無限のキャッシュが産まれてくる。

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