宇賀神 伶

27歳、ロンドン暮らし。好きなこと。

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アーティスト#2 宇多田ヒカル

地に足のついた夢想家 初めて聞いたのは小学生のとき。サッカーの試合帰りに友達のお父さんが運転する車で「Flavor of Love」が流れて、イントロで、「うお、なんだこれは」と衝撃を受けた。 ただ、そのあとCDを買ったりリピートして聴く機会もなく、改めて引き込まれたのは「初恋」だったと思う。 「将来、国家公務員だなんて言うな 夢がないなあ」 「みんなの願いは同時には叶わない」 など、彼女の歌声は優しく澄み切っているけれど、メッセージはしっかりと現実を受け止めている。綺麗

    • スペイン旅#1 バルセロナ

      美食の街サンセバスチャンを目指してガドウィック空港に向かう途中、電車が人身事故で止まり、そのまま飛行機に乗り遅れた。次の便は約10時間後になるということで、急遽行き先を変更し、バルセロナでグルメを堪能することにした。 (格安航空は30分前に無慈悲にゲートが閉まり、JALやANAのように「走って!」と言ってくれるひともアナウンスで探してくれるひともいない。) 1. La Flauta バルセロナの中心街に数店舗展開している、日本人に大人気のタパス。 とりあえずパドロン・ペッ

      • ロンドンのおすすめレストラン

        渡英前は外食のクオリティに期待していなかったけど、「ロンドンは飯が不味い」というのは過去の話なんだと来てから気づいた。 Trip Adviserをみれば美味しそうなお店はたくさん見つかるけど、今回は僕がリピートするほど気に入っっているレストランを紹介したい。食レポは苦手だけど、みんな美味しくて自信をもっておすすめできるお店ばかり。 1. Duck Duck Goose (中華) 予算:£30-40/人 最寄り駅:Swiss Cottage ロンドンの中華にきたら福建(

        • アーティスト#1 amazarashi

          音楽にハマる瞬間僕は「新しく好きな音楽を見つける」ことと、「その時の気分に合わせた音楽を選ぶ」ことの2つが好きだ。 前者に関して、再生回数の多い曲ほど「ハマる」可能性が高いとは思う。ただ、僕が出会いたいのは「数曲ハマれる」だけでなくて、そのアーティスト自身にどっぷりハマることだと思っている。(大まかな基準として、そのアーティストの曲を15曲以上空で歌えるか) 「中2と高2で聴く音楽を一生聴き続ける」のはその通りで、多感な時期に出会う音楽はアイデンティティに根付いていくから特

        アーティスト#2 宇多田ヒカル

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        記事

          イタリア旅#2 ミラノとガルダ湖

          トラブルさえも楽しんで映画の舞台でもあり、湖に面した別荘地ベッラージオ。 インスタで写真欲を搔き立てられた僕は、ベネチアからミラノへ移動し、コモ湖を目指すことにした。 ミラノでは、「最後の晩餐」を鑑賞できた。数か月前からチケットの予約が必要で、かつ当日も教会に30分前集合という、難易度が高く、イタリアで唯一時間に厳しい観光地である。 その翌日ミラノ中央駅へ向かい、電光掲示板でコモ湖行きの電車が軒並み「Canceled」に変わっていくのを寂しく眺めていた。 ロンドンから飛行機で

          イタリア旅#2 ミラノとガルダ湖

          イタリア旅#1 ベネチア

          観光都市の頂点数百年前から変わらないリアルト橋からの風景、サン・マルコ寺院、世界最古のカフェ、ゴンドラが半日で回れてしまう。 見どころだけでもお腹いっぱいで、そしてご飯も美味しい。天候も4-10月は晴れの日が多く、空港からのアクセスも良好。さらに他都市へも鉄道で簡単に移動できる。 いつか本当に沈んでしまうなら、また1泊でだけでも寄りたい。 今回は僕がとくに好きだったスポット、ご飯屋と泊まった宿を紹介する。 1.Campanile di San Marco サン・マルコ寺

          イタリア旅#1 ベネチア

          イギリス旅#1 セブン・シスターズとブライトン

          セブン・シスターズの楽しみ方今回は友人のドライブで連れて行ってもらった。ブライトン経由で鉄道+バスのアクセスも可能。 羊や、煙突のある石造りの家や、海の見える穏やかな景色のなかを1時間くらい走っていると、異国の田舎にきたなあとしみじみする。一本道がずーっと丘の先の町まで続いていて、ぼーっと眺めていたくなった。 崖は全長5キロほどで、駐車場もいくつかある。ブライトンに近いところから降りてハイキングもできるそうだが、かなりハードなコースに見えたので最寄りの駐車場に向かった。 天

          イギリス旅#1 セブン・シスターズとブライトン

          映画#1 パルプ・フィクション

          神様はだれの味方?散歩の途中で、ふとカーテン越しに他所の家のなかが見えたとき、プライベート空間を覗いてしまった罪悪感と、好奇心とどちらが勝つか。 そんな状況を、罪悪感なしの好奇心100%で楽しみたいひとに本作をおすすめしたい。 立場が変われば見方も変わる オムニバス形式というか、ひとつの出来事(本作でいえばレストランの強盗シーン)を相反する立場から描くことで、どちらかが正しい側と決めつけない。観る人にそれぞれの立場に感情移入してもらうことで、Twitterでスワイプされ

          映画#1 パルプ・フィクション

          漫画#1 ブルーピリオド

          芸術は遠いところにあるのか記念すべき第1弾は、つい1週間前に15巻まで一気読みしたブルーピリオド。勝手に高校生の青春物語だと思っていたので、あっという間に藝大編が始まったことに驚いた。 東大と藝大 漫画のなかでも触れられていた、藝大はどう難しいかという話。 僕が思うに、東大は「書かれたものを正しく理解して、万人に分かるように表現できるか?」という要約力を試されている。解法を思いつくか否かという違いが数学にはあるにしろ、点数という絶対的な基準で判断しなくてはいけない以上、入

          漫画#1 ブルーピリオド

          イギリスでピアノを弾く

          音楽のある生活リストの「愛の夢 第3番」を弾きたかった。 イギリスの賃貸では、最低限の時間帯さえ守っていれば、アップライトを置くことについて大家や周囲からとやかく言われることは無い。 実際、エレベーターで一緒になった同じフロアの方から、「ピアノ聞こえてるよ、もっと音量上げてよ!」なんて言って貰えることもあった。 平日は夜遅くなってしまい、弾けないこともあるが、長く続けたい趣味のひとつ。 ショパンの革命のように、指が忙しい曲は苦手だけど、「人生のメリーゴーランド」や「戦場の

          イギリスでピアノを弾く

          イギリス暮らしの気づき#1

          フレンドリーな人が多いイギリスのひとはよくしゃべる。そして声が大きい。 だからパブに行くと隣のテーブルの音量に邪魔されて、ただでさえ聞こづらい、癖の強いBritishアクセントが理解不能になる。 そして彼らは決して座らない。立ちながらビールを片手にひたすらに飲む。ときどき雨のなか屋外で飲んでるひとたちもいる。 フレンドリーというのはつまり、日本と比べて、初対面でもフランクに話しかける人が多いという意味だ。 道中すれ違えば誰とでも挨拶するわけではないが、例えば電車に犬が乗っ

          イギリス暮らしの気づき#1

          Introduction

          ロンドン暮らしのあれこれと、自分が好きなものについて自由に書く。 mixiが流行っていた高校生の頃、倫理や現国で習った小難しい話を投稿していた。 Facebookでは、大学生まで旅行先で感じたことをつらつらと書いていた。 社会人になると、急にそういった自己発信をする機会が減った。とくに、頭を使って書くような、長くて整理された文章は仕事でしか書かなくなった。 好奇心のアンテナは変わってないと思うしアクセスできる「好きなこと」もたくさんある。その一方で、SNSを通した気づきに