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Genesis on Red

夢の中で君と泣いた。
かたちを持たぬ両の手でこの空に
君と繋いだ朱色のアーチ

まるい地平線は無限だと信じていたから
行けるところまで行こうと誓った、
君との始まり
世界の終わり

行き先を告げない時の舟
失われた過去を目指し
飛び乗ることしか出来ない二人を
神は
何処へ導いて下さるのだろうか..

濡れた地球儀を引き寄せると
未だ見ぬ世界があふれ出す。
やがて生まれて来る精霊が北斗七星を揺りかごに
額の真ん中に
赤い灯を浮かべて眠ってる。

すべてを.....

すべてを探し出したなら
また元の世界を 取り戻せるだろうか。

それは僕たちから始まる
二度目の世界なのだろうか...

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無言の時が往く 淡い闇の向こう岸
幾千の魂を思う朝

この空の 遠い一点のどこかに
同じ時間を呼び戻せるなら
幾つ いのちを失っても構わない...

夢の中で 君と泣いた。

赤い夜明けを見上げ
僕たちはあの日と同じように
熱く渇いた両の手と手を握りしめ
宙(そら)に
細くて力強い弧を描く。

止まない涙が雨となり 海となり
再び星が生まれる
その瞬間を祈りながら

もう一つの世界の
名もなき創造主のように...。

あとがき:
この作品は、未発表曲『Genesis』(来年リリース予定 アルバム『Mother Earth(仮)』収録予定)からのインスピレーションで出来た詩です。
アルバム『Mother Earth(仮)』は次々作品『En Soph(仮)』へと続く架け橋の役割りを担うだけでなく、失われたリラ星の記憶を持つ者同士が互いの記憶を取り戻す為のトリガーの役割をも担うことになるでしょう。

私は探しています。出来ることならこの地球に転生しているかもしれない、リラ星の記憶を持った人間との再会を。
そしてその人が善良な魂を持ち、当時の強い志を記憶していることを切に願いながら。

by Didier Merah



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