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20代でやってよかったこと・やらなければよかったこと

「俺の若いころは~」そう言い始めると年寄りのはじまりと言います。職場で言えば、白い目で見られそうです。

とはいえ、noteで自分の振り返りとして、自分が20代のころにやればよかったこと、やってよかったことを記録しておけば、数年後に見返したときに、感慨にふけることもできそうです。

今回は自分の公務員としての20代を振り返って、やっておいてよかったことをまとめておこうと思います。

1 20代でやっておいてよかったこと

(1)がむしゃらに仕事をしたこと

初めがこれかと思わなくもないですが、体力に任せて、がっつり仕事をしたことは、今の自分の公務員としての基礎体力を作ったと思います。

私が一番仕事をしたのは公務員になって2年目の24歳の時に公立医療機関で医療事務関係の業務に携わった時です。

当時、退職間際の方が直属の上司となり「俺も今年で退職なので、君をしっかりとした職員にするために厳しくいく。」と年度当初に宣言されました。

その言葉通り、怒鳴られることもあったし、書類も事細かにチェックされ、企画を出せば根掘り葉掘り理由を質されました。

直属の上司であるため、自分の仕事を回議する際には、必ずチェックを受ける必要があり、その時に何を聞かれても答えられるようにしなければと、残業して何度も何度も書類を見返して夜遅くまで勉強したことを覚えています。

また、公務員たるもの住民の前に積極的に出ることを推奨されたため、昼間の窓口に立つ回数も多く、日中は落ち着いて仕事ができる状況にありませんでした。

家につくのが0時を回って、ご飯を食べて即眠り、翌朝早くに家を出て、通勤電車で爆睡する。そんな生活を一年間続けていました。

今思えば、客観的に見て指導上全く問題がなかったのかと言われると怪しい部分もあるかと思います。ただ、個人的には、そのおかげで、仕事における基礎体力がついたように思いますし、感謝しています。

何度も書類を作り直し、何度も住民に説明したことで、人よりも多くの数をこなしていました。終えた仕事の量が増えるうちに、質が磨かれて、効率よく業務が済むようになっていました。

最初から仕事を効率よくこなすといったことは、少なくとも私にはできませんでした。おそらく、私の公務員としてのビジネススキルは並だと思います。

しかし、新卒2年目で、それなりの仕事の量をこなしたことで、基礎の部分に厚みが出て、仕事に対して拒否感を示すことがなくなりました。ともかく手を動かして目の前の業務を減らそうという姿勢も身につきました。

今のご時世、大っぴらには推奨できないのですが、大量の業務を体力のある若い時にこなした経験があるのは、その先の長い社会人人生に必ず生きてくると思います。

(2)仕事以外の分野の勉強をしたこと

20代中盤になると、少し余裕をもって仕事をこなせるようになってきました。そうすると、仕事以外の分野にも目が向いてきます。英語の勉強をしたり、通勤時間の間に本をたくさん読み始めたのもこのころです。

そのうち、英語ディベートの社会人サークルに入ってみたり、TOEICを久々に受験したりと、具体的な行動につながってきました。

一度、学びの環境に身を置くと、何となく続けてみようと思います。一日に1時間足らずですが、嫌ではないし途中で止めるのもと思い、習慣になります。

常に仕事をしている状態となって、オンとオフと区別がつかないため、仕事と勉強の中身が地続きだった場合は続かなかったかもしれません。それくらい本腰を入れなければ、専門性は身につかないのかもしれませんが、楽しみを感じられず継続しないのでは本末転倒です。

自分の興味のある分野をストレスを感じすぎない程度に負荷をかけて勉強を続けていると、30代になっても新しいことに興味が湧き、学ぼうとする意欲が衰えないように感じます。

仕事以外の学びに触れ続けていたのも、20代の自分にとって大きな収穫だったなと思います。

2 20代にやらなければよかったこと

(1)貯金と投資

FPとしては、あまり大きな声では言えないことですが、若いころの貯金は、安心よりももったいなさの方が大きいと思います。健康で体力のある方が多い20代は、経験にお金を使う方が有意義でしょう。

公務員が代表ですが、20代のうちは給料が低く、可処分所得は少ないです。そのわずかのお金すらも、「老後のために」と貯金しておいた場合、今の自分のために仕えるお金が無くなってしまいます。

万が一のために多少のお金は必要とはいえ、急病ならば公的制度があるように、急にお金が必要ということになってもどうにかなることがほとんどです。

それよりも、20代にしかできないことに目を向ける方がよいでしょう。人生で一番様々な立場・年代の人と接することのできる時期だと思いますし、一番体力とお金のバランスが取れている時期だと思うので、どこにでも出かけられます。

これは自分の後悔の一つでもありますが、入庁したての頃に、勧められるがままに保険と財形貯蓄に月々一万円ずつですが貯め込んでしまいました。年間でいえば24万円の貯蓄です。

当時は「若いのにしっかりしている。」と言われていい気になっていましたが、今になって思えば、そのお金を使って海外旅行にでも行っておけばよかったと思います。

40歳前の24万円と、20代の24万円では価値が違います。そのお金を使って得られるものが、後者の方が断然大きいです。

「将来が不安だから」という不安のためにお金をためても、50歳の時には、そのお金を必要としないかもしれません。若く使えるべきに、自己投資や経験に使っておくのが一番です。

(2)結婚を早くにしておけばよかった

結婚をもっと早くにしておけばよかった、そして、子どもをもっと早くに持つことができればよかったと思います。

結婚は、ともかくエネルギーを使います。素敵な人を見つけて、相手に好意を持ってもらうために努力をし、交際に発展させ、将来について話し、プロポーズを経て夫婦になります。道のりは長く判断の連続です。

できるならば失敗したくないのが人間ですし、慎重になりながらもしっかりと歩みを進めなければいけません。とんでもないエネルギーが必要で、バイタリティがなければとてもできません。

加えて、運よく結婚をして子どもを持つことができたとすると、そこから更に体力が要求されます。子どもをの遊び相手になる、日々の家事をする、子どもの成長に思い悩む、心身共に強さがなくてはとてもやっていけません。

若くて体力があるときに結婚をしておくと、アドバンテージがあります。30歳前に、自分の理想の数の子どもを持つことができれば50歳を前に子育ては終了です。

我が家は幸運にも、第三子を授かることができましたが、私ももう30代後半です、定年を意識し始めるときに、子どもがようやく自立を迎えます。その時まで、子どもの体力についていけるでしょうか。

加えて、その時には親の介護も意識する年齢です。自分の周りの上司の世代が、介護休暇を取得している状況を見ると、介護休暇と育児の両方を仕事をしながら乗り越えられるのかとさすがに不安です。

細かいことを言えば、やってよかったこと、やらなければよかったことは、まだまだあるように思いますが、20代の自分の満足と後悔をあげるとすれば、この2点のように思います。


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