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自分のご機嫌取りの方法

最近、感情の振れ幅が少なくなりました。

俗に言うキレることが、ここ数年なく、感情をあらわにすることが、ほぼなくなりました。自分の喜怒哀楽をコントロールできているので、個人的には大変良いことかと思います。

その原因は、おそらくなのですが、物理的にも精神的にも、自分の扱い方が分かってきたことが一番大きいような気がします。

大切なことは自分をご機嫌にさせて、一日一日をうまく回すことです。

自分の機嫌を自分でとることができるかで、日々の過ごしやすさや、一日の充実度が大きく変わります。今回は自分で自分の機嫌をどう取っていくかを考えていきます。

1 自分の扱い方(精神面)

突然ですが、私の今の座右の銘は「適当に頑張ろう」です。朝、会社に行くときも家族に「今日も適当にがんばるね。」と言って出社します。声に出すと、何となく気持ちが落ち着くためです。

要素分解すると、
・緩く挑戦し続ける。
・明日できることは今日しない。
・自分にも他人にも過度な期待はしない…を心がけています。

①緩く挑戦し続ける

面白そうなこと、新しいことにはできるだけ挑戦しようとします。最近だと、日本株投資やピアノ、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。

何事も、新しいことを始めるときが一番ワクワクします。できるようになった自分を想像して悦に浸ったり、何かを始めると前向きになれるためだと思います。単純なので、何かを始めて、妻に「おおっ凄いね。頑張れ。」と言われるだけで、気分が良くなり、ワクワクしてきます。

ただ、続けないと自己嫌悪に襲われます。「また、三日坊主になってしまった。」「周りにも「やる!」と言っちゃった。」「買ったテキストどうしよう。」など、できない自分を責めて悲しくなります。過去を振り返ると、いくつも身に覚えがあります。

そのため、ゆるく続けることを覚えました。
 ・ピアノは土日や祝日の子育ての合間にする。
 ・勉強は通勤の半分の時間で行う。
 ・投資は余剰資金での範囲で楽しむ。
など、事前に簡単なルールを決めて、挑戦することにしました。挑戦というと、おこがましいですが、自分の気分を良くするための一つの手段と考えています。

また、何でもかんでも手を出せば、中途半端になってしまいます。時間は有限です。そのため、始めるとき、ルールと一緒に目標を決めて、そこまでたどり着けたら一区切りと決めておきます。例えば、前は英語の勉強をしていましたが、TOEICで一定の点数が取れたので、今は中断中です。

新しく始めたことを続けているだけで自信が持てます。加えて、細く長くでも続けているだけで、いざ本腰を入れるときにもエンジンがかかりやすくなります。0から1にするよりも、1を増やしていく方が何事も簡単です。

「何か新しいことに挑戦している」「継続して頑張っている」これだけで自分を肯定出来て、結構前向きになれます。

②明日できることは今日しない

仕事上の心がけです。数年前までは、自分の仕事は可能な限り早く終わらせることが美徳と考えていました。仕事の過程で、将来何が起きるかわからないと不安になるためです。
 ・追加や新たなタスクが来た時に備えて早く対応する。
 ・家族の体調が悪くなるかもしれないから可能な限り進める。
 ・早く終わらせたほうが、周りの人が助かる。
と、色々心配していたのですが、結果を振り返ってみると、9割近くは杞憂だったと感じます。

追加の案件が来たら、それはその時に交渉することです。工数やスケジュールを把握できていれば、「今、これをやっているからできない。●●日までならばできます。」と断れます。

家族の体調が悪くなったら、仕事などと言っていられません。仕事上で自分の変わりはいくらでもいますが、家族の変わりはできません。事情を言って走り去っても何とかなります。

早く仕事を終わらした方が相手のためになるとも限りません。相手には相手のペースがあり、それを崩すことを嫌がられる可能性があります。あえて抱え込む必要はありませんが、押しつけは厳禁です。

経験から得た結論としては、「●日までにやります。」と返事だけしておけば、無理に早くにやろうとせず、管理だけして、明日できることは今日やらないようにしました。結果として残業時間は年々2割以上減っていますが、評価は大きく変わりません。

意識して余力を残しておくと心身ともに疲れません。ゆとりが持てて、日々を気分良く過ごせます。

③誰にも過度な期待をしない

自分にも他人にも過度な期待をしないことは心の平穏を保つうえで非常に大切です。

「●●が優しいのは、人に期待していないからだ。」
今は亡き友人に学生時代に言われたものです。その時は否定しましたし、酔っぱらった状態だったので、本人がどこまで本気だったかは、知るすべがありません。

今になると、確かに誰にも過度な期待をしていないと言えます。

そもそも他人はコントロールできないものですし、しようとも思いません。こうなったら良いなと思いはするものの、そうならなかったことを頭の片隅で考えています。

誰かにお願いするときは、「いざとなったら自分が介入すればどうにかなるもの」の範囲でお願いし、最悪に備えて準備しておくことが多くなりました。期待して、外れたときに痛い目を見るのは自分ですし、その方が待っている間もストレスがありません。

子どもに部屋の片づけを頼んだときも、「●回言ってやらなかったら自分でやろう」と思っていますし、誰かに仕事を振った時も、自分でやることになった時のスケジュール感を頭に入れています。

同時に、自分にも過度の期待をしていません。

聖人でも、特別な才能があるわけでもないため、崩れるときは崩れます。残業が続き睡眠時間が6時間切る日が多くなれば体力は持たないだろうし、子どもを3日間一人で面倒を見ていれば、きっとイライラすることが多くだろうなと思っています。

そのため、自分を過大評価せず、意識的に休みを取るようにしていますし、物理的に自分の機嫌を取るための気分転換も多くしています。

2 自分の扱い方(物理面)

ここまでだと、「心もち次第でどうにかなる。」という書きっぷりですが、そんなことはできません。ご褒美がないと、私のような凡人は前向きになれません。

なので、自分で、物理的に自分のご機嫌取りをしています。
具体的には、
・週に1~2回運動をする。
・月に一度、予定のない半休を取る。
・余裕があるなら掃除をする です。

①運動をする。

素人の私が言うまでもなく、運動は心身に良い影響を与えます。最近だと、「脳を鍛えるには運動しかない」を読みましたが、それより前の1年前から、週に1~2回ほど、会社の帰りや昼休みに、近くのスポーツセンターに行っています。

時間とすれば1回1時間にも満たないくらいで、エアロバイクやウエイトトレーニングを行っているのですが、健康診断の値が改善した以上に、精神面で大きな効果を実感しています。

運動するだけで、なぜかストレスが減ります。個人的な感覚なのですが、トレーニング終了後、汗をかいて、クタクタになっているのに、気分は大変前向きで、清々しくなります。

そのため仕事で嫌なことがあった、もう少しうまくやりようがあったと思う日こそ、運動するようにしています。気分が落ち込んだ時でも、かなりの確率で前向きになり、気分が切り替わります。

運動が物理的なプレゼントというと変な響きですが、個人的に最も効果のあった自分へのご褒美だと思います。

②予定のない半休を取る

年休の大抵は子どものために使用されます。家族旅行、急なお迎えや病院に連れていくなどです。もちろん何の不満もなく、むしろ本望なのですが、8割の休暇と夏休みは、子どもが枕詞についた予定になります。

ただ、気持ちがちょっと疲れているな、なんだかイライラしているなと思うとき、その週が忙しくなければ、特に予定も入れずに2~3日後に半休を取るようにしています。

予定も組んでいないため、行けるところには限りがあります。本屋に行ったり、スーパー銭湯に行ったり、散髪をしたり、繁華街を散歩したり、その時の気分によって様々ですが、「時間を無駄にしてやった」という何とも言えない高揚感が、自分の気持ちをリセットしてくれます。

もう少し理由をつけるとすれば、自分の時間の大体は仕事や家族など、誰か、何かのために捧げられています。その中で、疲れたときに半日だけでも自分だけにベクトルを向けて、したいことをする時間を与えてあげるだけでも、自分を大切にしたことになるのではないかと思っています。

③掃除をする

これは気持ちと体力に余裕がある時だけですが、掃除はストレスを減らすと思っています。視覚の影響は大きいからです。

自分が生活をする空間、家やデスク回りが汚れていると、どうしても気が滅入ってきます。仕事に集中していても、子どもと遊んでいても、目に入る空間が乱雑だと、どこかで少しずつストレスがたまります。

そのため、整理整頓をしておくだけで、気持ちが軽くなることが分かりました。終えた仕事の資料をシュレッダーにかけたり、パソコン周りを雑巾がけしたり、リビングに散らかっている子供のおもちゃを片づけて、きれいな空間を手にした瞬間、自分で自分をほめたい気分になります。

掃除をしている最中も没頭できていれば楽しいのですが、終えた後、明日の自分に生活しやすい空間を提供できれば、自分の機嫌は想像以上に良くなります。

3 まとめ

10数年前に就職活動の際に行った自己分析と比べて、自分自身はもっともっと単純でした。深く考えていないですし、シンプルなことで意外と、気分が良くなります。ただ、自分が上機嫌でいれば、周りの人も気分良くいられるでしょう。

自分の機嫌は自分でとるしかなく、誰かに察してもらおうとするのは傲慢です。完璧に感情のコントロールがするのは難しいのですが、自分の扱い方を自分で知っておくことは大切です。

こうしておけば、自分は前向きになりやすい。そうしたスイッチを覚えておいて、上手く機嫌を取りつつ、日々を過ごしていくと、楽しく毎日が過ごせるのではないかと感じました。

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