前回から続く「珍しく日本のドラマも観てみたシリーズ」

前回のnoteはこちら

続いて選んだ作品はこちら！

「サンクチュアリ -聖域-」

あらすじ等はこちら

今年の春に公開されたNetflixの日本オリジナルドラマです。このドラマ、公開時から

めちゃくちゃ話題になってた！！

私は普段は欧米ドラマや韓国ドラマを観ているし、昨年Twitterからインスタに切り替えたら本当に海外の情報中心になってしまって、日本の作品の情報ってフォローさせて頂いている方の投稿か、作品か配信元公式の投稿ぐらいしでしか見かけないのですが、この作品は

ばーっとレビューの投稿を見かけた

ので、「わー相当話題だな～」と思いました。もう日本の映画やドラマファンの方が盛り上がってる感じで。体感で言えば海外では

この「今際の国のアリス」の方が全世界的には全然知名度も人気も凄いと思うのですが、シーズン２が公開された時ってそこまで日本の方の投稿はそこまで私は見かけなくて。
でも、この「サンクチュアリ」はもう凄い勢いでめっちゃ見かけたので、驚いたくらいです。「今際の国の～」は観ている世代が若かったり好きなエンタメ傾向が私と違うのかもと思うので、そのせいもあるかもしれないですが。

というわけで、この「『 珍しく日本のドラマも観てみたシリーズ』今年もやろうかな～」となんとなく思い出したときに、真っ先に浮かんだ候補がこの作品でした。「これは観ないとかな～」と。

このポスターを観て、正直「どうだろ～、自分と合うのかな～」とは思いましたが(笑)。私は相撲にもそこまで思い入れがないし、今年日本のスポーツ物は『THE FIRST SLAM DUNK』観ちゃったし、あれで大満足だったし。

そうしたら、日本のドラマしか観ない夫が配信開始と同時くらいにすでに観てて、「面白かったよー！」とおススメされて。普段、どんな作品の感想を聞いても「まあまあかな～」ぐらいですっごい反応薄い夫が！(笑)

インスタでフォローさせていただいてる方からもオススメいただきました。ありがとうございます！

というわけで、「合わなかったら止めればいっか」みたいな感じで、軽―く観始めました。

※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

で、結論からいくとそんな感じで観始めたら

「熱いー！！！」ってなりました！！！(笑)

私はあんまりリアルかどうかは気にしなったんですけど、
冒頭から

稽古シーンがめちゃくちゃ厳しすぎる！！

これはやばいですよ。相撲って「凄い厳しい競技」ってイメージはありましたけど、私の想像のはるか上を行っていました。信じらんないくらい酷い。キツすぎるにもほどがある。むしろ誇張であってほしい(笑)。私が知らなかっただけかもしれないんですけど、尋常じゃないです。
「昔形式の稽古にこだわっている部屋」という設定なので多少は盛っていると思うんですけど。と思いたい。
そしていろいろ汚い(笑)。部屋とか。これはリアルなんだろうな、と。

あとスカウトが「金の話」ってところも、「それも一面だろうな～」とか。
あと主人公の猿桜って家庭が荒れてて行き場がなく、選択肢がそれしかないような感じがするのも、なんか「そういう子もこの世界、多くいるのかもな～」とか。あんまりそこまで考えたことなかったけど。

あと上下関係もすっごい厳しい。ちょっと笑えるくらい厳しい。今令和何年なのよ？今の若い子なんて理解できない子も多いんじゃないかな？というか、理解できるかもけど気持ちがついていけないのでは？

というわけで、個人的には

無理な世界

なんです(笑)。無理だよ～。辛いし怖いもん。私なら選手じゃなくても一日どころか半日も部屋にいられないよ～。でもこのドラマはそんな私でも

ほんと面白かった！

まず主人公の猿桜のキャラクターがいいですね！で、主演の

この一ノ瀬ワタルがとても良かったと思います！ポスターから思ってたけど、いいツラしてますね！！もともと名前が知られていた俳優さんなのかな？私は演技は初見だったのですが。高校生ぐらいの役なんですけど、３０歳超えているそうで(笑)。なんかどんなに不良感でも、ちょっと愛嬌があって。

正直「演技が上手いか」っていうとそんな技巧的にうまいって感じはせず。でも演技ってそれだけじゃないもんね。恐らく自ら猿桜として役にのめりこんでる感じが伝わってきました。「気合いガチ」っていうか。このドラマにも合っている感じだったんじゃないでしょうか。

このインタビュー見てて「あ、やっぱり」って思ったんですけど、体つきがどんどん変わっていって、力士になっていく過程が本当に伝わってきて。当たり前ですけど、裸稽古の撮影って凄く辛かったんだね～。そりゃそうだよね、痛そうだもん。

稽古から土俵から、相撲でやっちゃいけないことをかなり最初の方に全部やってて(笑)。大変だったと思うけど、こんな役は二度とないかもと思うので、「この役に選ばれてラッキーだったんじゃないかな」と思いました。

あと他の役者さんもそうだと思うのですが、「どうやって探してきたのかな？」っていうくらい、本気の体つきなんです。こんなに相撲取り役ができる役者がいっぱいいるってこと？ちょっとびっくりでした。
この作品、内容も内容なのですぐに分かるのですが（笑）、相撲協会からの協力は全く無く制作されているそうなので、全員が体を作ってきたってこと？だとしたらお金も時間もかかるので本当に凄すぎるんですけど。


逆に演技のうまさで言ったら

染谷将太が圧倒的に上手い！！

彼は本当に演技が上手いですね～！！もうこのドラマ内で「ダントツで上手い」と個人的に感じました。演技が凄く細やかだし。1話から彼が演じる清水のめっちゃいいシーンがあるんだけど、もうそれだけで「上手いな～！！」となりました。「1話でやっちゃうのもったいなくない？」って思ったくらいです。
ラストの猿桜の呼び出しも泣けた〜。私は染谷将太で一番泣いてました！
このドラマでは脇役だけど、脇としても凄く良いですよね。どうやって出演作品選んでるのかな？「日本の作品以外もチャンスがあればどんどんチャレンジしてもらいたい」と思いました。彼なら韓国ドラマなども全然いけるよ！！(笑)

瀧については（あ、私いつも瀧って呼んでるからすみません）、この作品が役者として復帰作なのかな？本当に演技が好きなんですね。この作品で凄く伝わりました。（私はあんまり観ないんだけど笑）おかえりなさい！！

あと、トップ選手の苦悩についてもこのドラマはちゃんと描いていて。プロスポーツ選手の世界って本当に厳しいので、トップに行けば行くほど重圧も凄いと思うのですが、観てる方は楽しいし試合が面白くなるしで忘れがちなんですよね（私だけ？）。そこについてもちゃんと触れているのも面白かったです。しかも結構エグく描いてますね。
誰もがみんなトップに上ったからといって、幸せになれるわけではないですよね。野球だと大谷君とか今凄いけど、本人のメンタルが凄すぎる。しかもこんなガチガチ古い世界からの相撲でならなおさらそうですよね（偏見ごめんなさい）。

猿桜のライバル（っていうか最初は相手でもない）になる静内は、ちょっと背景のエピソードが「ドギツすぎるかな～」と思ったのですが（子供時代の描写ね）、そもそも猿桜がダークヒーローっぽいので、敵対するにはこういうキャラクターも必要だったのかな、というのは分かります。CGかと見間違えそうになるほど体がでかい。本当に力士ですね。

監督は江口カンという方。全話をこの方が監督してるみたいです。「この作品への思い入れも凄かったのかな」と。たぶん私は江口さんの作品は初見だと思うのですが、絵的にもとても見応えがあって。
こういう作品って、つい話の流れやキャラクターに注目が行っちゃって、あんまり絵にこだわりがなさそうなところもあるけど、このドラマは相撲のシーンはもちろん、稽古や、日常のシーンも自然なんだけどちゃんと良かったと思います！力士役の皆さんの体がリアルかつきれいですよね。「こだわって撮影された」とインタビュー動画を見て納得しました。つい熱量ばかりに話が行きそうですが、ちゃんと人間ドラマとしても計算された視点もある感じがして、成長物語としても私は無理なく入っていけました。

「『めんたいぴりり』って作品も面白いって評判だったな～」、と。Netflixで観れるみたいなので、こちらも観てみたいと思います！

ちなみに先にレビューを書いた「The Days」は、Netflixの非英語ドラマランキングで６０か国以上でTOP10入りと書きましたが、この「サンクチュアリ」は8月末で確認したところ確か６か国でした。あんまり世界的に推すつもりじゃなかったのかな～。相撲って世界で知られている競技ですが、相撲の神聖扱いされているところが海外では伝わりずらいのかな？
個人的にはそこまで複雑な話ではないので、海外的にも「もっとアピールしても良いんじゃないかな」と思いました。

四股が大事ということで！私も四股踏んでみます！！

気になった方はぜひ観てみて下さい♪


おまけ

もうこれはさんざん言われてるみたいだけど、私も一応言っときますね。女性キャラは確かにあんまりリアリティないよなー(笑)。女将さんってどうしてあんなにみんなおしとやか系なの？こんなに親方はアクが強いのに。ノムラサチヨみたいな人とかいないのかな（笑）？

おまけ2

これはほんとぞっとしたわ、、、。