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お節料理という文化

明けましておめでとうございます
私は相変わらず出勤です

昨年から実家と義実家のおせちを作っています
今回は12月30日が休日だったので一日で作り上げました

この仕事をしていると、料理の由来や料理名の意味を調べる機会がよくあり、自然と知識として身についてきました

日本食は神道ととても深い関係があります

「五節句」を全部言えますか?
職場に来る実習生に毎年聞きますが、全部言えた学生はまだいません
(実習にくる前の年に授業で教えていても答えきれませんでした)

「五節句」とは
・1月7日の「人日」
・3月3日の「上巳」
・5月5日の「端午」
・7月7日の「七夕」
・9月9日の「重陽」
です
もとは中国から伝わったもので、奇数は縁起が良いとされる考え方からきています
1月1日は一年が始まる特別な日であり、別格とされ、1月は7日が節句として組み込まれています
それぞれ昔からの習わしでその日に食べる食材がありますね
人日は七草粥 上巳は菱餅や蛤 端午は柏餅 七夕はそうめん(索餅)
重陽は菊です
それらにあたる物が正月では「おせち」なのです

五節句に食べる食材に様々な願いが込められているように、おせちに用いられる料理にも様々な願いが込められています

また、昔の煮炊きは竈を使用していました
正月は歳神様をお迎えします
神聖なる竈の火は歳神様と供食する雑煮を作る時には使用しますが、それ以外では使用しないよう、三が日の食事は晦日までに作ってしまうという風習がありました

現代ではスーパーやコンビニが、晦日も正月も関係なく開いていたりしますので、食べ物に困ることはありませんが、昔々はそうもいきませんし、年始の挨拶で来客も多かったことでしょう
日持ちのする煮物や酢物を作って、家族の健康を願いながらお正月を過ごしたのではないでしょうか

買えば簡単ですが、昨年からは手作りおせちに挑戦しています
職業的なものもありますし、我が子に食文化を伝えたいという思いもあります
子供たちが大人になった時にはこのような文化は、もっともっと薄まっていることでしょう
でも、「おせちを祖父母や親と一緒に食べた」というお正月の風景が、記憶のどこかに残ってくれれば良いなと思います

さぁ、今年も頑張ろう

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