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ドイツのラインメタル、売上増目指して、ウクライナで4工場建設を計画。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月18日に、防衛機器や自動車部品を手がけるドイツのラインメタル(RHeinmetall)は2024年02月14日に、ウクライナで少なくとも4カ所の工場建設を計画していると明らかにした。
2024年、過去最高となる€100億の売上高を目指す中、新たな工場では砲弾や軍用車両などを製造する見通しで最高経営責任者(CEO)のアルミン・パッペルガー(Armin Pappelger)の発表として、ドイツの英字新聞「DW(Deutsche Welle/ドイチェ・ヴェレ)」などが伝えた。

新工場では、火薬や高射砲も生産する計画。パッペルガーは2024年02月14日に、2023年通期決算の発表で「ウクライナはわれわれにとって重要なパートナーで、(売上高は)年間€20億~€30億となる可能性がある」と述べた。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、ドイツの軍需産業は活況を呈している。ラインメタルの2023年通期の売上高は€71億7,600万と、前年比12%増加。うち武器・弾薬部門が大きく29%伸び、全体を押し上げた。

またラインメタルは2024年02月14日に、2023年12月通期のEBIT(Earnings Before Interest and Tax/利払い・税引き前利益)が€8億9,700万となり、前期比22%増加したと発表した。侵攻を受けているウクライナに軍事支援を行うドイツなど、西欧諸国からの武器・弾薬の需要が引き続き拡大し、過去最高益を更新した。

売上高は€71億7,600万ユーロと12%増加。うち、武器・弾薬部門は29%伸びた。自動車部門は15%、電子機器ソリューション部門は13%それぞれ拡大している。EBITベースの利益率は全体で12.5%と、1年前から1ポイント上昇した。

自動車部門の新規受注高は71億4,400万ユーロと、前年から4.5倍に増加。全体の12月末時点の受注残は44%伸び、€382億9,000万に拡大している。

ラインメタルは今年について、売上高が€100億に到達し、過去最高を記録すると予想。営業利益率は14~15%になると見込んでいる。

2024年02月14日---イツのショルツ首相、ラインメタル新工場の起工式出席。
2024年02月12日---ドイツとフランス、ポーランドは、防衛協力の強化で合意。

https://europe.nna.jp/news/show/2636793
https://europe.nna.jp/news/show/2636454
https://www.france24.com/en/live-news/20240314-german-defence-firm-rheinmetall-plans-ukraine-arms-factories
https://www.reuters.com/business/rheinmetall-hails-new-decade-defence-spending-drives-up-sales-2024-03-14/
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2V6073/
https://www.pravda.com.ua/eng/news/2024/03/14/7446511/
https://www.rheinmetall.com/en/media/news-watch/news/2024/03/2024-03-14-rheinmetall-financial-figures-2023

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