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チェイナリシス共同創業者、日本の金融庁による暗号資産に対する取り組みを高く評価。

私も、日本の金融庁による暗号資産への取り組みを高く評価し、世界の帰省期間は、金融庁に学ぶべきだと主張したきたが、CoinDeskJapanは2024年04月15日に、「『非常にエキサイティングな展開』チェイナリシス共同創業者が語る日本のWeb3」を公開し、各国政府や金融機関などに向けたブロックチェーン分析サービスを手がけるチェイナリシス(Chainalysis)共同創業者ジョナサン・レヴィン(Chainalysis co-founder Jonathan Levin)に日本のWeb3業界の現状と展望、暗号資産に関する規制、そして犯罪対策におけるブロックチェーン分析の役割などを聞いたと報告し、ジョナサン・レヴィンも、日本政府が経済発展戦略の一環としてWeb3を優先していることから、業界は大きな発展を遂げている最中だと見ている。政策支援を受けて、大手通信会社などの日本企業がWeb3製品やサービスの提供を開始するなど、イノベーションが促進されている点にも注目しているという。

また、金融庁が暗号資産の範囲の明確化、どの側面を規制すべきなのか、ステーブルコインについての規制整備などに積極的に取り組んでいる点を高く評価し、「日本は暗号資産規制の構築において、世界のリーダー的存在となっている」と述べた。

さらに、「まだまだ多くの企業が参入し、さまざまなライセンスを取得することになるだろう。このハッキリとした規制の存在をうまく活用した企業が増えれば増えるほど、業界は成長していくだろう。もちろん市場の成長に伴い、金融庁にも高い監視能力が求められるようになる」と語っている。

中でも最大の注目ポイントは、ゲームやその他のデジタルコンテンツのIP(Intellectual Property/知的財産)だという。

この分野がまだ開発の初期段階であると前置きをしつつも、レヴィン氏は「日本には大成功したIPやゲームが多数ある。世界の他の国々は、日本がそれをWeb3やブロックチェーンに移行するイノベーターになることを期待している。業界の関心は強く、熱い視線が注がれている」と期待を込めた。

レヴィンは「ゲームやアート、その他さまざまなキャラクターに至るまで、デジタルIPはすべて非常に興味深い。すべてに可能性があると思う。日本の大手スタジオの動向にはとても注目している」と述べる。IPビジネスの展開においては、報酬型のプログラムやインセンティブ、ロイヤルティ、ゲーミフィケーションなどを活用するチャンスがあり、それらの仕組みが「暗号資産の活用に非常に適している」のだ。

ゲーム業界やユーザーの一部には、Web3がゲーム体験に悪影響を与える可能性について懸念する声もある。これについてレヴィンは「いまはまだ初期の実験段階」としたうえで、今後の方向性を探る実験では「暗号資産の活用ではなく、あくまでもユーザー体験を優先する必要がある」と指摘。ただし、すでに暗号資産を組み込んで成功したゲームも出てきていることから、「Web3での成功事例が積み重なっていけば、だんだんと抵抗は薄れていくだろう」と前向きな見方を示した。

私のようにゲームのハドソンと付き合い、早くからモバイル・マネー・マネーに興味を持ち、そこから仮想通貨(暗号資産)さらにブロックチェーンに流れ、全て実践してきたものにとって、この話は非常に興味深い。

日本国内ユーザーの暗号資産の浸透度について、レヴィンは国際比較したチェイナリシスのThe Global Crypto Adoption Indexでも、日本は2022年には世界で26位だったが、2023年には18位まで上昇している。

また、ステーブルコインをめぐる法規制をいち早く実現した日本では、「用途に合わせた異なるステーブルコインが登場してくるだろう」とレヴィンは期待している。

現実世界の資産をデジタル化し、ブロックチェーン上で取引可能にした「RWAトークン」については、「コンサートチケットなどブロックチェーン上での管理に適したものもあるが、RWAをブロックチェーンに乗せる試みは全体として苦戦している。今後拡大はするだろうが、最終的に成功するのはデジタル要素が強い中身のものになるだろう」と予測した。

アジア太平洋地域と日本の暗号資産規制について、レヴィンはFATF (Financial Action Task Force金融活動作業部会)のガイダンスに基づくAML(Anti-Money Laundering/マネーロンダリング対策)のルールについて、前向きな調和が実現していると指摘した。

最大の問題として、日本はいつも最先端をいくが、途中で息切れを起こし、体力があるアメリカ人などに全て追い抜かれることである。

息切れしないで欲しい。

私は1992年から、しつこく息切れしないで膨大なデータとともに追いかけている。

膨大なデータは、私の個人用AI(Artificial Intelligence/人工知能)エンジンになっている。

|インタビュー・文:渡辺一樹
|編集:CoinDesk JAPAN編集部
|写真:多田圭佑
渡辺一樹
記者/編集者。新聞記者・雑誌編集者を経て、現在はウェブメディアを中心に活動中。

https://www.coindeskjapan.com/228266/
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