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誰がドイツの時計を回したのか?



ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)のフローリアン・ツァント(Florian Zandt)の報告として2022年10月28日に、2022年10月30日(日曜日)午前3時に時計が1時間戻り、標準時とされる冬時間がスタートする。

サマータイムという概念は、ドイツ帝国時代の1916年にドイツで初めて導入された。

現在に至るまで、1950年から1979年までなど、時刻が変わらない、あるいは一定しない時期が常にあったが、このグラフが示すように、現在でも時刻を変えない、あるいは変えたことがない国や地域が多く存在しいる。
特に、アフリカ大陸ではサマータイムがないことが顕著である。

現在、季節による時刻の切り替えを行っている国はない。
一時期、北アフリカや大陸の極南を中心に行われていた。
直近では、シリア、イラン、ヨルダンでチェンジオーバーが廃止された。
後者は恒久的なサマータイムを採用している国である。常夏の国モロッコでは、ラマダンの期間中は時計を1時間遅らせる。
DAKの調査によると、この時間変更はドイツ人の間で長い間不人気だった。

2022年03月の調査では、時計を前後させることは不要と考える人が72%、2019年には78%という高い数値になった。2019年にZDF Politbarometerが実施した調査では、52%の参加者がサマータイムを恒久的に適用すべき、つまり夕方の時間帯を昼間に長く使えるようにすべきとの意見であった。

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