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仕事とキャリア

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現在、株式会社5(5co.ltd)では積極的に未経験からの採用活動を行っています。 面接やWebサイトだけではなかなかお伝えできない5co.ltdの考え方、デジタルマーケティング… もっと読む
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面接での質問例-2:御社での営業とはどんな仕事なのでしょうか?

これも面接中や選考段階で時々聞かれる質問です。これもちょうどメールで質問が来たので記事にしてみました。 Q:御社での営業とはどのような仕事なのでしょうか? 弊社の営業とはいわゆる世の中一般でいう新規顧客獲得のことを指していません。 新規顧客獲得のための営業というと良くイメージされるのが、「リストを使って電話をかけていくテレアポ営業」「足しげく何度も同じ企業に通って取引口座を作ってもらう訪問営業」等があるかと思います。 一方、弊社でいう営業とは、いわゆる広告業界で「アカ

面接での質問例−1:マーケティング施策を考えるというのは具体的にはどのような作業なのでしょうか?

面接中や選考段階で時々聞かれる質問です。今回は、メールで問い合わせをいただいたので、回答した内容をそのまま公開します。 ーーーーー マーケティング施策の立案・検討という仕事は、毎日の定型業務を手順通りにこなしていくといった「作業」ではなく、市場環境や事業の進捗状況を常に把握し、あらゆる事を考え想定しながら柔軟に対応をしていく「目標管理業務」です。 その場合の目標とはマーケティング目標であり、その目標には例えばクライアントのEC売上げ拡大(前年対比**%達成とか、月間*億

当社がフレックスタイムを導入していない理由

面接でもたまに聞かれますし、社内メンバーからも「どうして導入しないのですか?」とたまに意見が出てきます。 実は、私自身はフレックスタイムを導入した企業で働いていたことがあります。当初は良くある9時〜18時みたいな固定の勤務時間だったのですが、あるとき11時〜15時といったコアタイムを設けるフレックスタイムを導入しました。その会社ではいつの間にか事実上廃止になってしまったのですが、なぜ導入しないのか?というその理由には、その時の経験も大きく関係しています。 当時、私が所属し

18時以降、19時以降の面接を希望することがなぜ嫌われるのか?

採用活動をしていると「面接は平日19時以降、もしくは土日にお願いします」といった希望を伝えてくる方がいらっしゃいます。当社の場合「基本的に面接は平日の業務時間内にお願いしております」とお伝えしながら調整をしていきます。 候補者の方からしてみれば「今の仕事もあるし、なかなか就業時間内は抜けられないんですよね」ということだと思います。その事情はわかりつつも、多くの会社の場合、面接はその会社の就業時間内(営業時間内)に行われます。 これ、ちゃんと理由があるんですね。 一つは、面

入社前に読む本ー(実は、面接官はこれらのことが理解できる素地があるかどうかを見極めたいのだ)

以前に、「入社前に読んで欲しい本」というエントリーを上げました。これは、面接中によく聞かれる質問に答える内容でした。 一方、最近読んだ本の中で「これは当社に内定したあと、入社するまでに読んでおいてもらおう!」という本が出てきたので、ご紹介。 一つは「デジタルマーケティング用語図鑑」。 デジタルマーケティングに関係する本はたくさんありますけど、これは割とデジタルメディアのプランニング現場にあわせた内容からはじまって、マーケティング戦略やデジタルの動向といった結構広めのところ

マーケティングは情緒じゃなくて、ロジックとメカニズム

なんだと、最近よく思います。 マーケティングって「消費者の心理にグッと訴えかけて気持ちや行動の変化を促すものすごく情緒的な活動」「その人を納得させるような何かの心理術」のように見えてませんか? 別にアンケートなどで何割の人がそう考えているとかを調査したわけじゃないですが、なんかいろんな人と話をしているとそう考えている人って多いんじゃないかな?って気がしています。 たしかに広告やいろんな販促キャンペーンを見ていると思わず目を引いてしまったり、胸がキュンとしてしまうことがあ

「デジタルマーケティング」=「SNSを使って集客すること」じゃないよ。

わかっている人だと「そりゃそうだよ」って思ってくれるのですが、20代前半の人たちと面接をしていると「デジタルマーケティングはSNSを使ってインフルエンサーから情報を広げる仕事」って考えちゃう人たちに割と多く出会います。 今時の20代前半の方だとインターネット広告やプロモーション活動に最初に触れるのがインスタグラムやラインなどのSNS上なんですね。だから「SNSで行われていること」=「マーケティング施策、デジタルマーケティング施策」のように見えてしまうのかなぁ、と思います。

二次面接こそ、事前の準備を怠るな

採用面接で、一次面接と二次面接を同じ準備レベルで受けてしまう人がいます。どういうことかというと、一次面接を通過したあと二次面接までの間に、追加でその企業のことや業界のことを調べてみるとかをなにもしないのです。実は、一次面接通過後の二次面接は、絶対に一次面接と同じ状況(自分自身の意識、相手の会社や業界にたいする理解、受け答え内容等)で受けてはいけません。 せっかく一次面接を通過したのにもの凄くもったいないと思うのですが、実際には、一次面接を通過して二次面接の間に何もしていない

「広告で人の心を動かしたい」人へ

広告業界に興味を持ったきっかけや、志望動機を話してもらうと「広告で人の心を動かしたいんです」と話をしてくれる人によく出会います。 広告主が広告を出稿する理由は数多くありますが、その中に「(消費者に)商品に興味を持ってもらう」「(消費者に)「(消費者に)競合他社の商品を選択するのではなく、自社の商品を手に取ってもらう」「次も、自社の商品を買ってもらう」といった狙いがあります。例えば、あるCMを見て「そっか、そんな商品が発売されたのか。コンビニに行って探してみよう!」とか「うわ

転職(就職)希望先の業界地図は見ておいた方がいいよ。

という話です。 ちなみに、広告業界の規模はこのあたりを見ればわかります。 電通報「2022年 日本の広告費」解説 何を言いたいかというと、先日の中途採用面接でこんなことがありました。 Q「どうして、デジタル広告の業界を受けてみようと思ったのですか?」 A「はい。これから自分自身のキャリアを考えてみると、より市場の大きな業界で成長をしていこうと考えたからです」 Q「なるほど。いまあなたのいる業界の市場規模ってどのくらいですか?」 A「いやぁ、それはちょっとわからないので

「興味があります」っていうなら…。

「なんで、一度は調べたり本を読んだりしないのだろう」 って思うんですよね、面接をしていると。 弊社では、業界未経験の方もそこでハードルをつけることなく、「良さそうな人かな?」って思うと実際に会ってみることにしています。 当然未経験なので,広告やマーケティング、販売促進の知識や経験はありません。単に興味がある、面白そう、やってみたい!っている気持ちだけで、ちょっとチャレンジしてみよう!って思ってくれているのはよくわかっています。 でも、中途採用でその企業に応募をしてくるので

できない理由をならべるのではなく、「なんとかして”やる”方法」を考える。

「出来ないって一度でも言っちゃダメなんだよ。やる方法を考えるのがおまえの仕事なんだよ」 実は私が社会人になったばかりのころに当時の先輩方に言われたことなのですが、40年近く経った今でも全くその通りだなと思っています。 顧客からのリクエストや立てた目標の中にはかなり達成困難なものもあります。そんなときに、出来ない理由をいろいろと出していく人がいるんですが、それは広告会社の人間としても、コンサルタントとしてもNGです。 どんなに達成困難なことであっても「なんとかしてやる方法

仕事の進め方について〜一夜漬け体質はNG

Q:ある新しい依頼がきて期日までに仕上げなければいけなくなりました。さて、あなたのその依頼に対しての時間配分はどのタイプですか? A:期日の直前になって短時間で一気に仕上げる。 B:毎日少しずつ取り組んで計画的に仕上げていく。 C:なるべく早い段階である程度のクオリティーまで仕上げて、あとは軽微な修正をする程度にする。 実際の調査結果がないのでなんとも言えないのですが、世の中一般の夏休みの宿題の傾向から推測するに、〆切の直前で一気に仕上げようとするAの人が結構多いんじゃな

「顧客ニーズに寄り添う」とはどう言うことなのか。〜「顧客ニーズ」は最初聞かなくて良い。

面接でいろんな方と話をしていると「顧客からのヒアリングをしながら顧客ニーズに応え、顧客に寄り添う仕事がしたいです」と話してくれる方はとても多いです。コンサルタントや広告エージェンシーの仕事は「顧客に寄り添い顧客のニーズに応える仕事」です、ってどこかで読んだのかもしれません。 でも、実は「顧客のニーズに応える」と言う視点に固執をしてしまうと、それは言われたことだけをやる作業ばかりになってしまうんですね。それは、コンサルタントの仕事ではありません。 これ、どういうことかという