【3/12, 2024】米国デジタルヘルススタートアップ"Empathy"のシリーズB資金調達！
今回はUSでは著名なIndex Venturesがリードをしていますが、デジタルヘルス領域にも多くの投資を行っている別の著名VC、General Catalystも今回ラウンドだけではなく、シード・シリーズAにも継続して出資をしていることから本スタートアップの成長が大きく期待されることが伺えます。
また、日本の住友商事も出資しており、その他ですと大手生命保険会社である、 Allianz, MassMutual, MetLife, New York Life, Securian Financialも戦略的な投資の意味合いで出資をしているようです。このことからも、これらの企業を含めた生命保険への組み込みも含めて一層の事業成長が予想されます。
About "Empathy"
・国：米国
・創立年：2020年
・資金調達ラウンド：シリーズB
・主な投資家：Index Ventures (lead), General Catalyst (seed, A, and Bすべてに参加), Allianz, MassMutual Ventures, MetLife, New York Life Ventures, Securian Financial, and Sumitomo
・総調達金額：約$90M
・サービス：遺族支援サービス
・事業モデル：1) B2BC - 雇用主・人事（福利厚生サービスの一環としての利用）、生命保険会社、健康保険会社、 2) D2C 利用者個人
喪失と向き合う：革新的な遺族支援サービス "Empathy"
愛する人を失うことは、誰にとっても深くつらい経験です。しかし、その後の手続きや経済的な負担は想像を超えるほど重くのしかかります。膨大な書類の山、各種手続き、葬儀の準備…深い悲しみと同時に、こうした現実と向き合わなければなりません。
そんな課題に真正面から向き合い、革新的なソリューションを提供するヘルスケアスタートアップが2020年に誕生しました。情熱的なチームによって設立された彼らは、遺族支援のあり方を大きく変えようとしています。
提供する価値
そんな人々に寄り添うのが、このスタートアップです。彼らは、使いやすいプラットフォームを通じて、包括的な遺族支援サービスを提供します。他のサービスとは一線を画す彼らの強みは以下の通りです。
1. 個別化されたケアプラン: 画一的な支援ではありません。あなたの家族にとって最も必要なサポートを、個別にカスタマイズしたケアプランを作成します。相続手続きの支援、各種契約の解約、遺族向けの情報提供など、あらゆるニーズに対応します。
2. 時間を節約するツール: 直感的なツールで、各種手続きを効率化します。例えば亡くなられた方のSNS等のアカウントや定期購読しているサービスを容易に解約するサポートなどが含まれています。
3. 24時間365日、いつでもどこでも利用できるメンタルヘルスケア: 悲しみに暮れる時、いつでもどこでも寄り添ってくれます。音声ガイダンス、瞑想、ジャーナリング、専門家による記事など、心のケアをサポートするコンテンツを豊富に提供しているようです。
4. 専任のケアチーム: 経験豊富なケアマネージャー、例えばソーシャルワーカー、葬儀ディレクター、ホスピスケアの看護師、精神科医など、幅広いネットワークを駆使してサポートします。
5. 相続手続きのサポート: 複雑な相続手続きをサポートします。必要な書類や情報を見つけ、スムーズな手続きを実現します。
ビジネスモデル
ビジネスモデルは B2B2CとD2Cの2種類です。 B2B2Cでは、雇用主を介した従業員への福利厚生サービスや生命保険を介した被保険者による利用などによりアクセス可能だそうです。メットライフなどの生命保険会社などの従業員等が既に利用可能だそうです。利用者の所属している企業の福利厚生として利用ができないなどの場合でも、直接サービスを購入することも可能です。その場合は、3ヶ月プランと1年間プランから選択でき、14日間の無料トライアルも提供しています。
遺族支援の未来
このスタートアップは、単なる企業ではありません。それは、遺族支援のあり方を根本的に変えようとするムーブメントです。
個別にカスタマイズされたサポート、時間短縮ツール、専門家のサポートへのアクセスなど、彼らの包括的なアプローチは、一人ひとりの喪失体験に寄り添い、深い悲しみを抱える人々に力を与えます。
成長を続ける彼らは、私たちの社会に大きな影響を与え、遺族支援の未来をより良い方向へと導いていくでしょう。
おしまい。
参考；3/6 前回記事
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