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【ライブ感想】エロゲとボーカルの底力を見た (オバイブ大行進)

昨日、大阪にライブを見に行ってきた。

「OVERDRIVE」という、エロゲ製作メーカーの作品の楽曲のコピーバンドが集まるイベント(という理解でよいだろうか…?)
オバイブという名称については、「OVERDRIVE」作のゲーム曲のほとんどは「milktab」が作成しているから、オーバドライブ+ミルクタブでオバイブ、という名称なのかなと。
※ちなみに、「オバイブ」という名称は、エロゲなこともあり、最初下ネタかと勘違いしちゃいました。ごめんなさい。

ほとんどがコピーバンドだったけども、ラストがAiRIということで、お目当てはそれで行ってきた。
昨日の記事でも書いたが、『キラ☆キラ』が大好きだし、歌手としてもいつぞやの記事で紹介したビルドファイターズのEDを歌っていたりと、好きなアーティストだったので。


結論は最高でした。
久しぶりのライブハウスでのライブ、かつ声出しということもあったが、それ抜きにしてもすごかった。

エロゲ文化の熱の高さと、バンドの難しさ、そして天才って凄いんだなと実感した、最高の一晩だった。


いや、もう解散したエロゲ会社のイベントですよね…?

このイベントは、会社が公式で出したものというより、ファンたちが集って企画したもの。

OVERDRIVEは解散してしまっているし、有名作品は2000年代の作品が多く、それもkeyやLeafみたいに界隈を代表するような超大作を生み出しているわけではない。

なので、割りとこじんまりしたイベントなのかなと正直思っていました。
が、思ったより人が入っている!
ここが驚きポイントその1だった(めっちゃ失礼)。

冷静に考えて凄くないか。作品によっては10年近く前の作品もあるわけで。
そのコンテンツにこれだけ人が集まっているっていう事実が凄い。


そして、それをコピーしているバンドがこれだけあるということ。
北は北海道から、南は九州まで、全国各地のバンドが集まっているということ。

ここまで多くの人を巻き込んで、その熱がまだ続いているなんて、盛り上げるように努力し続けた公式、それに応えたファンたちがいてこそだと思うけども、本当によいコンテンツなんだなと。

「エロゲはオワコン」なんて言われているが、全盛期ではないだけで、まだまだ大丈夫だなと思った。

オタクやってなきゃエロゲなんてコンテンツには出会わなかっただろうから、本当オタクで良かったと思えた一夜だった。


バンドって難しい

めちゃめちゃ内輪盛り上がりで知り合いばっかのライブ会場だったら、気まずさ半端ないよね…って思ってたから、遅めに会場入りした。
ちょうど、6バンド目のCurtain Callというバンドが始まったくらい。

いやぁ、すごかった。
激ウマだった気がする。

実は、OVERDRIVEの曲は、キラ☆キラ以外ほとんど知らないので、DEARDROPSの曲は全くの初見。でもめちゃくちゃ盛り上がれた。
コピーバンドで、これ??って感じでした。舐めてましたすいません。

音作りもめっちゃ上手かったし、演奏技術も良かったんだとは思う。素人なんで詳しいことはわからんかったけど。後、楽しそうに演奏するって重要よね。ギターもベースもボーカルも、ヴァイオリンも、みんな楽しそうで最高でした。


これは個人的推察でしかないけど、ライブで時たまある、「神様が降ってきた瞬間」だった気がする。演者も明らかにキレが違うし、客もそれが分かって自然に沸き立つ感じ。
ライブならではだな~。


その次のEnsock!も普通に上手だったし、好きな曲も聞けたから、満足だった。けども、前が良すぎた。

バンドって難しいし、残酷だなぁとしみじみと思う。
譜面通り演奏することの1歩先が必要になってくるなと再認識。リズム感とか技術的な話だけでなく、メンバーの雰囲気とか、バンド慣れしたパフォーマンスとか、全てが関わってくる超シビアな世界だなぁと。

でも大好きなキラ☆キラの曲何個か聞けたので、超楽しかったです。

その後、AiRIさんのステージに。
ここでもう一個、プロという壁があるってこと完全に思い知らされる。


ボーカルがバンドを引っ張る

『キラ☆キラ』の話を少しすると、主人公たちのバンドは文化祭目的で素人が結成したバンド。全員素人なんで、当然技術的には上手ではない設定。

なのに、ステージ上に出れば、観客は盛り上がる。その理由は、メインヒロインのきらりのボーカルだ。これは登場キャラたちが何度も口にする。「あのボーカルは特別」だと。
演じている主人公たちもきらりのボーカルに引っ張られて演奏していると言う発言もあるくらい。

実際のゲームに収録されている曲は、当然プロが演奏しているものが収録されているから、バンド自体としても激ウマなもの。なので、ボーカル1つで人々が魅力されていく、という様子を実感することはなかった。
けれど、この日、それを初めて実感した。

プロになれるような、特別な存在のボーカルが、バンドを引っ張っていくという姿を目撃した。


1曲目の「Grasshopper」。この入りでもう「こりゃすげぇや」だった。

久しぶりに、ライブハウスでのライブあるあるの、曲が始まった瞬間に前列に人が殺到する現象を体験。懐かしい。

いやーもう本当凄い。高音が出ているのは当然なんだけど、どうしてプロのボーカルってあんなに声が通るんだろうか。


単純にボーカルが上手いだけでなく、バンドもそれに引っ張られて良くなっていた気がする。
あるいは、バンドのことなんか気にしないくらい、こっちが盛り上がっていたか。


とにかく、プロってすげぇと久しぶりに思った。
人を惹き付けるだけの何か、それがあるかないかで、全然音楽って違うよねと。
わかりやすく一言で言うと、カリスマ。

ギタリストのCharが、「上手いとか下手とかじゃなくて、カリスマがあるかどうかなんだよね。」と発言していたのだが、まさにその通り。
AiRIにはそれがあった。そして、それがあるやつがプロになっていくだろうんなと。

カリスマ理論と勝手に呼んでますが、それを改めて実感した1日だった。


エロゲもライブも最高

この最高のライブを与えてくれた、エロゲというコンテンツに感謝だ。
「OVERDRIVE」の作品をもっと遊びたくなった。その中で使われている、「milktab」の曲をもっと知りたくなった。

『キラ☆キラ』の曲は知っている曲が多かったけど、『グリーン・グリーン』とか『エーデルワイス』とか、そのあたりのAiRIさんの曲は全然知らなかったし。

ちょうどFANZAを見ると、30%オフのセールス中。
ということで買わせていただきます。これくらいしか還元できないので。
本当に幸せな1日でした。というライブ感想レポでした。

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