【全集中の花】世界最大の花を持つラフレシアの秘密

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●世界最大の花

今回は、世界最大の花、ラフレシアをご紹介します。ラフレシアはその花の大きさで有名ですが、もう一つ有名なのが、その臭い。人間からすればかなり不快な臭いを放ちます。


●花や臭いはなんのため?

では、そもそもですが、植物が綺麗な花をつけたり、いろいろな臭いを発したりするのでしょうか?


答えは、花粉を運ぶ媒介者となる虫を誘うためです。


植物は生物です。よって、他の哺乳類や魚類、昆虫などと同じく、子孫を残すことが最大の目的です。


例えば、クジャクのオスはメスの気を惹くためにあの大きな飾り羽根を広げます。ちなみに、あの飾り羽根は本当にメスの気を惹くためだけの役割のため、普段はかなり邪魔なようです。


また、一部の鳥はメスの気を惹くために求愛のダンスをしたり、綺麗な鳴き声で歌を歌ったりします。


しかし、植物は動けません。そこで媒介者である虫を使って、受粉します。


そのため、植物の花の色は、その媒介者である虫が好きな色になっています。植物が放つ臭いは、その媒介者である虫が好きな臭いになっています。


ということで、ラフレシアの媒介者はハエです。さらに言えば、死肉や糞に群がるハエのため、ラフレシアの花の色はそれっぽい赤さであったり、それっぽい刺激的な臭いを放ちます。


●植物のエネルギーバランス

植物は動けません。そのため、どうやって外敵から身を守るのか?


答えは、毒です。

※毒以外もありますが、そのあたりはまた別記事で紹介する予定です。是非フォローの上、お楽しみに。


あまり知られていませんが、植物の多くには毒があります。それが人間にとっては無毒なものが多いですが、その植物の天敵にとっては効果的な毒です。


例えば、タマネギを切ると涙が出ます。そして苦いです。あれは、傷つけられた汁が外気に触れると一種の化学反応がおき、刺激を発します。また、苦味もタマネギの防衛手段です。


しかし、まさか「その苦味がおいしい」「炒めると甘くなる」などいう生物が現れるとは思いもしなかったでしょう。


これは別途詳しく記事化する予定ですが、このような毒を介した植物と虫の進化もおもしろいです。つまり、ある植物とある虫はセット、となります。


次に植物にとって大事な栄養とは何か?


答えは、太陽の光です。


そのため、植物は太陽の光を浴びようと、茎や幹を長くしていきます。もしくは葉を広げたりします。


次に欠かせないのが水分です。限られた水分を得るために長い根をはり、時には周辺の植物の分まで横取りしたりします。


そして、受粉してもらうために、媒介者の虫を惹きつけるために、花を咲かせます。


また、それだけではなく、甘い実まで用意して媒介者である虫を誘います。


子孫を残すために、これらの活動を行います。そのために、もてるエネルギーを最適になるように配分します。植物が密集していれば茎や幹を伸ばすために、外敵が多い場所では毒の生成に、乾燥地帯では根をはるために、それぞれエネルギーを使います。


●なぜラフレシアは世界最大の花を咲かせることができるのか?


答えは、花を咲かせることに全エネルギーを注げるためです。


では、どうやって??


答えは、寄生です。


そうなんです。実はラフレシアは寄生植物です。他の立派な植物がしっかり吸い上げた養分を、寄生することで労せずして得ています。


そなため、ラフレシアには茎や葉がありません。寄生する根の上にそのまま花があります。茎を伸ばして太陽の光を得る必要がありません。


ラフレシアが世界一大きな花を咲かせられるのは、寄生のおかげです。つまり、他の植物のおかげです。


言うなれば、本業に資本集中して、それ以外はアウトソースするような、選択と集中を実行する企業戦略のようですね。強引なまとめですが。

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