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必殺技ヒップアタックで返り討ちに。ウォンバットの巧妙な戦法

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●ウォンバットの攻防一体の戦術

さて、前回に引き続きのウォンバット雑学。前回の記事をまだ見ていない方は是非ご覧ください。

今回は、ウォンバットの武器と、その武器を使うための巣の構造にスポットをあてます


その前に振り返り。ウォンバットはかなり複雑で大きめの巣をつくる、巣づくり名人です。巣には何本ものトンネルが通っています。


ウォンバットの天敵は、タスマニアデビルや小型のネコ科肉食動物などです。天敵の気配を察知したウォンバットは、一目散に巣に逃げ込みます。


ウォンバット:「逃げる・・・だと」


??


ウォンバット:「違うな、誘い込んでいるんだよ。」


????


ウォンバット:「我が処刑台に!!」


!?!?!?


●ウォンバットの必殺技 ヒップアタック

さて、そんなこんなで、巣の出入口にたどり着いたウォンバット。当然、巣の奥に逃げ込むと思いきや、頭を巣の中に突っ込んだ状態で止まります。つまり、巣の出入口をおしりで塞いでいる格好です。


それだとお尻をかじられちゃう!?と思いますが、心配ご無用。ウォンバットのお尻の皮は非常にかたく、かじられても表面の毛が抜ける程度で済みます。つまり、この状態でも防御は万全と言えます。


それなら安心。しかし、さっきの「処刑台」とは、これいかに。


そうです。ウォンバットはその愛らしいフォルムからおっとりしたイメージを持ちますが、ここで敵を逃すほど甘くはありません。


お尻にかじりつこうとする的に対して、ウォンバットは少しお尻を下げます。そう、これが必殺の構え。


お尻を下げたことで、お尻と天井との間に隙間ができます。敵もその瞬間を見逃しません。かたくない背中側にかじりつこうと頭を隙間に突っ込みます。


これでセット完了。


!!


そうです。ここまでが、ウォンバットの誘いなのです。



敵の頭がお尻と天井の間に突っ込まれた瞬間、ウォンバットはお尻をもっと下げて助走空間を広げて、その反動で一気にお尻を天井に突き上げます。そうして、敵の頭はかたいお尻とかたい天井に挟まれます。これにて完了。


これぞ、必殺 ヒップアタック


この威力は凄まじく、食らった敵は頭蓋骨が砕けるようです。ウォンバットの巣の出入口付近に、ヒップアタックで返り討ちにあった肉食動物が転がっている光景も見られるようです。


いかがですか?ウォンバットの巣を利用した必殺技。相手を誘い込むなど、なかなか巧妙に仕組まれた攻撃です。


カワイイ顔の裏に、このような攻撃的な苛烈さを併せ持つウォンバット。なかなか侮れないツワモノです。

















実は出入口に敵を返り討ちにする仕掛けがあるんです。



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