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浦島、自らの怪しさを分析する。



浦島、何をそんなにプルプル震えているんだい……?

事の発端はこちら↓

約一ヶ月間、夢中になって準備をして本に仕立て上げた長編小説『その名はカフカ』第一巻。
先週土曜日の夜、この「本にしました」というお知らせ記事を書き上げ、もしご希望される方が出てきても販路は作ってあるしこれで安心、と眠りについた浦島Ru太郎。

ところがどっこい日曜の朝起きてみたら、くだんの記事にリンクを載せてあったネットショップが運営側からアカウントをブロックされており大慌て。

もともと「売る」よりも「作る」ほうが重要だった書籍化なのは事実ですが、「ここで買えます」ってお知らせしたショップがよりにもよって運営側にブロックされるって、noteの皆様にも「コイツ、本当に怪しい奴なんじゃ…」と思われてしまうではないか、とRu太郎真っ青。

そこで、身の潔白を証明すべく足掻いてみることにしました。本記事では、アカウントがブロックされてしまうまでの流れと原因の分析、それから今後のカフカの販売について、つらつら書き綴ってみたいと思います。


アカウントが使えなくなるまでの流れ

お店を開設したのは某アメリカ有名ハンドメイド&ヴィンテージの出店サイト。悪口ばかり書きそうなので、ここでは仮に「エトスイ」としておきましょう(あまり仮名になっていない。笑)
どうしてエトスイを選んだかと言うと
・昔利用したことがあるので少々勝手がわかる(当時のアカウントは退会済み)
・世界中から販売できるし購入できる
・現在は日本語対応しているようなので外国語での買い物に抵抗がある人にも来てもらえる
といった理由からです。
ちなみに、日本のサイトで出店するというのは、売り上げの振込先が日本の銀行口座しか対応してくれないことが予想され、選択肢にありませんでした。

アカウント登録をしてお店を作ったのは本が印刷される前。本ができあがってから右往左往したくなかったからです。それで確か一週間くらいは商品説明を書き換えたり画像を加えたり、いろいろいじっていました。

noteにエトスイのリンクを掲載する前にお店の存在をお伝えした方々から二件の注文があり、なぜか一件目が保留となりましたが、二件目は注文確定。その時点では私のアカウント自体は機能していました。ブロックされたのは、note記事にリンクを載せてそこから注文をいただいた後だと思われます。
土曜の夜にnoteにリンクを載せて投稿し眠りにつき、日曜の朝起きたらエトスイから一件目のご注文のキャンセルと三件目のご注文のお知らせメールが来ていました。
それからエトスイに行ってログインしようとしてみたところ、いきなり「このアカウントは怪しいので差し止められています」と言われ、「文句が言いたかったら異議申し立てができるよ」というフォームのページしか開かせてくれないようになっていました。

なんと、二つのご注文のお代金を飲み込んだまま、エトスイは私を締め出してしまったのです。

なぜブロックされたのか推理してみる

ほとんどパニック状態でその「異議申し立て」とやらのフォームを送り、note記事にはエトスイのお店が使えなくなった旨を追記し、とにかく注文くださった方々には誠実に対応しなくてはと、ブロックされる前に来たメールの情報を基に梱包開始。
その日の夜になって、どうもAIではなく人間のスタッフが書いてきたらしいエトスイからの私の異議申し立てに対するメールが来ていました。一応こんな事態になったことを謝ってくれてはいますが、聞かれている内容は最初のフォームと同じ。どこからアクセスしているのか、あなたのお店での役割は何か、他にエトスイアカウントを持っていないか、他に私たちに伝えておきたいことがあったら何でも書いてくれ、今からあなたのアカウントの信憑性を綿密に調べるがそれには二週間ほどかかる等々。十年ほど前、別のメールアドレスでエトスイを利用していたことも含め質問にはすべて答えて返信しましたが、二週間て。もし私が本気の商売人だったら、どれだけの営業妨害なのよ、このスピード社会で。

悪いことを考える人は、たくさんいます。大手のサイトが警戒心を強めるのも分かります。自分の会社で被害に遭ったお客を出したくないのも、よく分かります。

しかし、なぜにRu太郎が濡れ衣を着せられなければならんのだ。

冷静になって考えてみるに、こう推理できるかと思います。
私がブロックされたのはnoteに載せたリンクから来たご注文を受けた直後。エトスイから見れば、「チェコに住む出品者が、日本の団体が運営するサイトにリンクを載せて日本の消費者に何やら購入させようとしている」。
……こう書くと、何となく怪しまれそうな気がしてきませんか。
なんと、「米国エージェントに睨まれた東欧に潜伏するオリエンタル工作員」の構図が、きれいに出来上がってしまいましたよ……!

もう一つ考えられるのは、私が今回エトスイに登録した個人情報が、十年前別のメールアドレスで登録していた「キャオゥル・イッシーダ(米国人が私の名前を読むとこう聞こえる…)」と完全にマッチしてしまい、別人が乗っ取ったと判断された、という可能性です。

エミルに相談すればもっと別の可能性を提案してくれるのかもしれませんが、私が考えられるのは今のところこのくらいです。

それで、これからどうするの?

エトスイでブロックされてから、一時的に注文を受けられるように、とGoogle Formsでご注文フォームを作り、お支払いはPayPalでお受けします、と前出の記事には追記しましたが、いろいろ考えた末、この方法を主体に行こうかなと思い始めました。

エトスイから締め出されてから、他のサイトで出店するというのも模索してみましたが、結局同じことの繰り返しになったら?余計な神経をすり減らすだけじゃない?と思うようになりました。

考えてみたら、私は不特定多数の知らない人々に大量に売りたいわけじゃないのです。逆に、それを怖れていたではないですか、小説の内容を予想もしなかったところから非難されるのではないかと。
そしてカフカ以外に並べたい商品もない。
全然、ネットショップを開設する意味がない……。
一体私はこの数日間、何を悩んでいたのだろう。

ネットショップで注文されても、個人的にGoogle Formsに記入されても、お名前ご住所の個人情報はいただくことになるわけですし、「KaoRuに知られても問題ないよ!」と信頼していただけ、「それでも君のカフカが欲しいよ!」と言ってくださる方だけに購入していただければ、それでいいわけです。

ふっ、スッキリしました。

後はエトスイが二件のご注文のお代金を購入者の方に返金するか、私のブロックを外したあと私に渡すか、という問題は残っていますが、それが解決したら、エトスイとはサヨナラの予定です。

で、その後

【2024年5月23日改稿】
本記事を投稿した1月17日23時(チェコ時間)から約19時間後の18日の18時、エトスイからアカウント復活のメールが来ました。その後暫く利用させていただきましたが、2024年5月、Boothにてネットショップを開設しました。




調子に乗ってオマケのポストカードも作りました。

今日届いたので、月曜日発送分には入っていません。汗
またの機会にお渡しできたら、と思います。


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