discontinuite

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最近の記事

明晰夢

今朝、未明に目が覚めたらあと、二度寝をした直後に明晰夢を見ることができた。 今までも何回かみたと思ってたけど、今回のは特別。夢をコントロールできるのはもちろんだけど、歳のせいなのか目で見るよりも高解像度で何もかもがくっきりと肌の表面にあたる光の明暗くっきり。 きれいというか生々しい画。 脳が持ってる力って五感の窓口である目鼻耳口肌では得られないくらいすごいんだなと。 こんな映像をカメラで撮影してみたいと思った。

    • 009-アーニャとの初対面

      ラズグラードの街を何日か散策。 日本の田舎街とは違うなんだか落ち着く雰囲気でずっとここにいたいと思うような街。 3日目だったかにホテルの部屋の電話が鳴り、受話器の向こうからはアーニャの声。 今ホテルのロビーに着いたので降りてきてと。 やっとアーニャに会えるんだと浮き足立ちロビーに向かう。 エレベーターを降りると少し離れたところからでもアーニャ本人だということがすぐにわかった。 どう接していいかわからなかったけど、自然に2人は近づいてハグをして初対面を噛み締めた。 そこ

      • 008-ラズグラード

        翌朝、ホテルのベットで目を覚ました。 部屋は暖かく、窓から見えるうっすらと雪に覆われた街中はとても寒そうだった。 街へ出るといくつかのお店があり、何軒かそれらしいお店に入っては、食べるものを売っているかどうか確認しながら探し歩いた。 何軒か目で、牛乳やヨーグルトを売っている店を見つけた。瓶に入ったヨーグルらしきものを指差し、お金を払い無事に買うことができた。 少し歩いた所にあった公園のコンクリートのベンチに座り、袋から少し口が大きく背の低い瓶はほんのりと温かかった。蓋を

        • 007-初めての対面...

          アパートの部屋のドアが開くとふくよかな年輩の女性。 アーニャのお母さんだと思い、日本から来たペンパルである事を伝えるが、彼女はまったく英語を話せないようで伝わらない。 アーニャから送られてきた手紙と写真を見せると、ブルガリア語で何か話しているけどまったくわからない。。 ただ顔は笑顔になり、何かを言いながら部屋に入るように促された。 アーニャの家と思われる家は、暖炉があり暖かい。促されるまま上着を脱ぎソファに座るとやはりブルガリア語で何かを話す。 今、家にアーニャがいない事だ

          006-最初の目的地に辿り着く

          なんとかバス停に着いて運転手に行き先を確認。ラズグラードに着いたら教えてくれと伝えてバスは発車。 ラズグラードに着くと運転手に声をかけられバスを降りた。着いたのは街の中心部なのか。 ここを目的地にしたのは、ブルガリアヨーグルトが大好物だったから。高校の時、ファスティングをするために断食。その時の唯一の食べ物がブルガリアヨーグルトだった。 もうひとつの理由は、今ではそんなことする人はいないだろうけど文通をしていた相手がブルガリア人で、ラズグラードに住んでいたアーニャがいたか

          006-最初の目的地に辿り着く

          005-一難去ってまた一難とは言葉通り

          無事に最終発をし、トラブルもあったことで夜になり眠くなってきたのでバックパックを抱えて横になった。知らない間に眠りについていた。 どのくらい寝ていたのだろう。。なんだか変な感じ。。 まだ眠いのに目が覚め、ふときがつくと、誰かが横にいる。。。 おじさん!?誰??? 知らないおじさんに添い寝されてる。。 飛び起きてシートからおじさんを蹴落とし、荷物を持ち戸を開けて外に飛び出る。強盗の次は、望まぬ交流か。。。 コンパートメントから出て歩きながら通路の窓から外を見ると、薄

          005-一難去ってまた一難とは言葉通り

          004-カラテキッド

          ソフィア駅から列車に乗り、ヴェルコ・タルノヴォ駅まで。 映画とかではみたことがあったけど、向かい合わせの席が2列で一部屋のコンパートメントと呼ばれる車内は人もまばら。 列車が動き出し、いよいよ旅がはじまったと感じた瞬間。 窓の外から見える景色は、街中を数十分走っただけで周りは山や林の中。 何駅目に停まった時かは覚えていないが、コンパーメントの引き戸が開き、若男女のカップルが入ってきた。途中駅で人が増えて席の空きもなくなってきたものだと思い、特に気にも留めなかった。 はじめ

          004-カラテキッド

          003-ブルガリアの首都 ソフィア

          空港から駅を探し歩いたが、人けもまばら。 もう、30年以上前のこと。印象に残っていることは、街のそこかしこが壊れて小さな瓦礫が散らばっていたこと。ただゴミらしいゴミはあまり落ちておらず、目についたのはひまわりの種の殻。 昼間なのに薄暗い街は一国の首都とは思えなかった。 それもそのはず、前年1990年11月に、共産党の一党独裁政権から自由選挙が行われ、ブルガリア人民共和国からブルガリア共和国になったばかり。ソ連の衛星国と呼ばれていただけのこともあり、退廃的な景色が目の前に広が

          003-ブルガリアの首都 ソフィア

          002-フォークとナイフで皿を叩く

          モスクワで一夜を過ごした。よくわからない英語での会話の中でトランジットだということがわかった。 そもそもトランジットの仕組みも知らなかったので無料で一泊できてよかった位にしか思わなかったけど。 朝起きて朝食の案内がありレストランに。 はっきりとした人数は覚えてないけど、100人以上はいたと思う。おそらく全員がトランジットの乗客。 テーブルの上には何も置かれていない皿と水。少し待っているとパンとビーツのピクルスが配られた。 あとで他にも出てくるだろうと思っていたらそれで終わり

          002-フォークとナイフで皿を叩く

          001-インディアンになりたかった中学生

          1990年4月 高校を卒業して地元を離れ、東京に出た。 とにかくはやく独り立ちしたくて、東小金井に寮のある会社に入った。 お金を貯めて、海外に行きたいというそれだけの理由。 中学の進路面談で卒業後どうするのかという話になり、アメリカに行ってインディアンになりたいと。 我ながら今思えばアホなこと言ってるなと思うけど、その時は真剣にそう考えてた。 その時の思いもあり、学校を出て自分で稼げるようになったら海外に行くという目的だけで働いていた。 そんな考えで働いてたもんだから

          001-インディアンになりたかった中学生