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雑談

昨日隣県の自治体でパワハラ研修をしたときのことです。

職場の風土改革のために必要なものとして、僕はよく「雑談」という話をします。無論仕事の場なので、適度な緊張感はある程度必要ですが、あまりに職場の雰囲気がピリピリしていると、大体の部下は委縮し、改善提案やホンネ(休暇申請や私事の相談)がしにくくなります。

その「居心地の悪さ」=ハラスメントの温床の一つでもあります。ですので、意図的にそうした空気感を払拭していくことも、これからのマネジメントの場では求められるスキル。その有効な一手として「自己開示で雑談が生まれやすい雰囲気を作る」「飲み会だけがコミュニケーションではない」と言うお話をしています。
※個人的に”酒に頼る”というのが好きじゃないのもあるけどね

そんな話をしていたらある管理職の方から終了後、相談されました。

”雑談しすぎて仕事が進まない時はどうしましょう?流石に一度「仕事しろよ!」と言ったことがありますが…”

まず、ボスの対応としては”全然OK”だと思います。雑談できる職場を作るというのは「なれ合う」という事ではありませんから。仕事を進捗させる!という本質は果たしています。

ですが「なぜ雑談ばかりになってしまうのか」という背景を知ることも併せて重要ではないかという見方も出来ます。僕は個人的に、雑談からの切り替えが出来ないという事は「仕事の期限や進捗が見えない」ことに原因がひとつあるのではないかと考えています。

チームとして、それぞれの業務の進捗や期限、やる・やらないのジャッジ、最優先でケリをつけるものが共有されていたでしょうか。誰か特定のメンバーに業務が偏ってしまい、暇なメンバーが手持無沙汰ではなかったでしょうか。そうしたところが見える化されていくことで、能動的なアクションを促すことも出来ます。そうなると、必然的に雑談にも緩急が生まれます。僕も管理職時代、それなりに雑談していましたが、締めるところは締めて成果をチームで出せていたのは、ここにポイントがあります。誰もが状況に気付き、アクションを起こせる仕掛けをしていくことが大事です。

そしてもう一つ。この際にこのボスさんから

”メールの相手とか、内容とかも管理した方が良いですかね?”

と聞かれました。即答で「否」です。

マイクロマネージメントはボス自身の負担も増やしますし、何よりも、部下のモチベーションも下げます。

部下が自立して、主体性を持って仕事に取り組む環境を用意するのがボスの仕事。そのために、気づきの場として仕事の見える化を優先した方がいいと思います。

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