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私たちのこれまでの物語にタイトルをつける【最終回後編】10年で100名越えの組織になった福祉NPOの組織づくり!

システムコーチングの取り組みもいよいよ佳境に入り、この場が終わっていく寂しさを感じながらも、最終回の後半がスタート。(前半の様子の記事は こちら )

私たちの一年間の取り組みを、物語として振り返ります。
実際に起きた出来事だけでなく、そのときの気持ち、そして超えてきたエッジを思い出しながら話します。

その時は思わなかったけど振り返ると、このときにエッジ(心理的抵抗)を超えていたね」という、今だからわかる気づきの共有もしていきました。
同時に、グラフィックレコーディングで鮮やかにメンバーの表情や気持ちが描かれていきます。

これまでの歩みを一つの物語としてみんなでエピソードを書き起こしていきました。

物語にはタイトルが必要ということで、みんなでタイトルをつけることに。

話し合いの結果、選ばれたタイトルは言葉ではなく、なんとイメージでした
「雫が水面に落ちて波紋が広がる感じ」というあるスタッフの言葉から、この一年、私たちは対話文化を改めて作っていきたくて、まずは一滴の水をたらしそこから周りの人に広げていきたかったこと、これからが始まりなのだということ、そういう様々に、でも確かにしっくりとくる感覚を共有しました。

そんな「雫」をイラストにして私たちの物語のタイトルとしました。

次に実施したディープデモクラシーのワークでは、会場の段差や広さを利用し、今この会場にいない人の気持ちも想像しながら、互いにどんなことを考えていそうかな〜?と、心の声を場に出して、互いの立場の人に伝えてみる、ということを行いました。

Dラボに関わったスタッフ
支援の専門性を高めたいスタッフ
組織の代表者
利用者の方
地域の人

など、組織の内外にかかわらず、関係する人の立場に立って、その人の声を思いつくままに声に出してみます。

専門性の高い人の立場に立ったら「システムコーチングも大事だと思うけど、目の前の支援が大事じゃないですか?」とか

地域の人の立場に立ったら「ダイバーシティ工房、おもしろそうな試みをしているみたいだけど、何か関われるかな?」とか

経営者の立場に立ったら「全員に理解されなくても、それはまぁしょうがないかな」など。

実際には、自分はその立場の人でなくても、その人の立場・視点からどう見えているか、お互いの関係性の居心地はどんな感じだろうか?と体感してみる時間です。

それぞれの立場の声も、「全てが正しい。ただし、それは全体の一部分だけ」の前提で、"◯◯さんの声" ではなく、"システムの声" として捉えることを意識できるようになってきたのも、超えてきたエッジだと気付かされます。
(「ORSCルール 出典: ORSCプログラム」)

このワークを通して、すぐに何かの正解を出すことはできませんし、答えをすぐに見つけることがゴールでもありません。
少し前だったらもしかしたら傾けられなかった声を素直に受け取る、そのスタート地点に立ったような気がしました。

そして最後に、
「システムコーチングを通して経験してきたことをどのように生かしたい?」
と未来のことを考える時間に。それぞれの今の思いを言葉にして共有していくと、つながり対話など、共通の言葉も自然と増えてきています。


半年間、どんなふうに変化していくか、不安な気持ちも抱えながらのスタートでしたが、私たちが工房の文化として根付かせたいこととして、一番最初に考えていたことにも繋がっているように感じます。

半年前にみんなで確認した目的にも「対話」「文化」「フラットでオープン」などの言葉が


最終回として集まり、寂しい気持ちも混ざりつつスタートしましたが、最後にはこれからも変わらずこの対話が続いていく感じがしました。

そして今日も、各事業部では対話型での研修やミーティングが開催され、日報やチャットにはその日の感想が溢れています。

そんな日常の中に、新たに事業部を超えたイベント企画や合宿の様子も共有され、新しい風を感じています。

それが、また日常となって私たちの文化がアップデートされていく、そんな循環を作っていきたい、と強く思います。


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ダイバーシティ工房は、「制度の狭間で孤立しやすい人たち」が、困ったときにいつでも相談できる地域づくりを目指し活動するNPO法人です。
発達障害があるお子さんを対象にした学習教室、保護者の就労状況やお子さんの発達・軽度の発達障害などにより保育園に入りづらいご家庭にご利用いただける保育園、コミュニティカフェ、自立援助ホーム、SNS相談の運営など地域の0歳~20歳の子ども・若者とその家族を主な対象に活動を行っています。
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