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278 応援消費おねがいプロジェクト


はじめに

政治が混乱している中でも、民間の支援やボランティア団体の取り組み、自衛隊や警察、消防、医療、建築業界の関係者、そして被災地の皆さんの尽力で今、能登の復興が進みつつあります。
行方不明の家族の捜索や遺品の回収を必死にしている方々の姿を報道を通して目にするたびに、今回の地震の被害の大きさを感じずにはいられません。
さて、そんな被災地における復興に必要なのがお金です。観光業が盛んであったり、伝統工芸品の生産と販売を生業としていたりする方々が多い地域では、現金収入が途絶えることは死活問題となります。
そこで、被災していない地域では、ボランティア活動に参加する以外にも購買行動で被災地の企業や農家、漁業関係者の皆さんを応援する方法があります。それが、「応援消費プロジェクト」という取り組みです。

ハート型の漆器をイメージした 「JAPAN HEART」(JAPAN=漆の英語表記)

互いのために

みなさんもご存じのように、能登半島地震発生により、周辺地域の経済活動に甚大な被害が出ています。能登を中心に被災地では飲食店や観光に携わる事業者、県産品の製造・販売を行う事業者の売り上げが大幅に減少しています。この現状に対して石川県では、写真のような共通のロゴを店舗や商品に貼って応援消費を促進する取り組みをしています。一般の人や企業にもガイドラインに従ってフリーで利用できるように提示されています。
この石川県の応援消費の機運を高める「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」が今月2月1日から始まっています。被災地の皆さんの現金収入が増えることは、各個人の生活や住居の補修が進んでいくことにつながります。
能登のために、石川のために応援消費おねがいプロジェクトのロゴは、漆器をイメージした赤いハートに、金箔をイメージした金色の県地図が描かれています。
伝統の文化と共に発展してきた石川県と能登半島の人々の暮らしが、災害前とまったく同じようには戻らないかもしれません。しかし、それに近い形で安心して暮らせるようにと願いながらも、私たち自身がおいしいものを食べることのできるこうした応援の仕方は、まさに持続可能な復興支援となります。
このロゴは、まさにそうした思いを実現していく象徴なわけです。復興が進む中で利用できる商品やサービスも増えていきます。来年の今頃は石川旅行に行きたいという人々がたくさん安心して訪れることができるよう、被災地の復興が今以上に加速していけるよう私も、石川の伝統や食を楽しみながら支援していきたいと思います。
飲食店などで石川の食材を使っているお店では、「能登のために、石川のために応援消費おねがいプロジェクト」のロゴが使われていますので、見かけたら立ち寄ってみてください。輪島塗などの漆器を扱っているお店でも同様の取り組みをされているところが増えています。
みんなで復興の輪をつなげていきましょう。

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