見出し画像

338 おすすめのコンパス

はじめに

算数の作図が楽しくなるような道具を今日の教育コラムでは紹介したいと思います。中でも、使いにくいとなかなか進まないのがコンパスです。
中学校に入っても作図は1年生の大きな単元として学習します。垂直線を引いたり、図形を平行移動させたり、角の二等分線を引いたりと小学校の時よりもたくさん使う場面があります。特に多角形を作図するようなときは、コンパスのねじが緩かったり、そもそも使いにくいと円周の交点がうまく重ならないようなことが起きます。
そこで、今日は小学校で買ったら中学卒業まで十分に使える道具でお手頃なものを紹介してみたいと思います。

コンパスセット、オレンジ

コンパスセット、オレンジ

分度器、コンパスタイプ別、定規各種がセットになったものです。算数の時間にいつでも様々な道具が使えるようにしておきたい人は、このセットはおすすめです。学校カバンの中にこれが入っているだけで、テキスト関係以外の算数、数学の授業に必要な道具はほとんど準備が間に合います。
また、コンパスが2種類あるのが助かります。小さな解答欄の場合鉛筆タイプのコンパスではなかなか細かな図形を作図できません。
そんな時には先端が芯のタイプが便利です。消しゴムや替え芯もしっかりついていて美術の時間のデザインなどにも便利かもしれません。このタイプは値段が少し2,000円程度と高いかもしれませんが、ばらばらにそろえることを考えたらお手頃ですし、使いやすいです。
まだ何も算数や数学の道具を買っていないという人はこれ一つでことが足りるのですごく楽かもしれません。

レイメイ藤井「コンパスペン」

ペンパスと呼ばれるタイプのコンパスですが、定規や分度器などをもう購入している方やコンパスだけが持ち運びにくくてペンケースに入らないという人におすすめなのが、ペンパスと呼ばれるタイプのコンパスです。
円などの作図をするのも全く問題なくできますし、何せペンケースの中にボールペン程度のスペースで収納できます。

レイメイ藤井 コンパスペン

市販のシャーペンの芯が使えるので、鉛筆指定を受けている小学生には使えないかもしれませんが、シャーペンが学校で許可されている人は、細かく綺麗に作図できるので便利かもしれません。また、道具の準備も普段のペンケースに入れられるので、忘れることも少ないでしょう。
描き心地もよく先端の針の部分も普段はカバーしてあるので安全です。中学生が日頃からハードに演習問題をたくさん解いたり、テストで急に使うことになったりしても軸のぶれも少なく、緩んでもたまにしっかりメンテナンスすればかなり長く使えます。

ちょっと歴史の話

日本で今のような作図や製図用のコンパスが作られるようになったのは、かなり最近のことです。
1869年ですから、明治2年になります。今から150年ほど前にもともと鉄砲鍛冶であった、和田貞一郎氏がフランス式のコンパスを手本に作ったとされています。
では、そもそものコンパスの起源はというとギリシア幾何学様式というものがありますが、紀元前900年から紀元前700年くらいに見られますので、定規やコンパスはもうその頃には、あったのでしょう。そうすると約3000年ほど前にはもうすでにコンパスのようなものはあったのかもしれません。
ちなみに日本で初めてコンパスがつくられた明治2年頃は、製図用の器機をまとめてコンパスと呼んでいました。

4月の新学期が始まります。新しい道具はやる気を与えてくれます。できるだけ使いやすく便利な物で、本人にあったものを選んであげたものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?