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『もしかしたらヒーロー誕生を阻止してしまったかも知れない...』

どうもヒーローだったら黄レンジャーのお布団こもりです。

今まさにコンビニの駐車場付近であった、出来事について書いていきたい。

もしかしたら、世界の平和を揺るがしてしまう程の行為をしてしまったかも知れない。

いつも通り、お仕事終わりにコンビニへ行き、サラダを買って帰ろうと店内へと入る。

お目当てのサラダを手に取り、レジに並んでいると、目の前に並んでいるお客さん(50代くらいの男性)の肩に動く物体を発見したのだ。

なんだあれは。

肩付近に3cm程の物体が動いているのが、視認できる。

よーく疲れた目を凝らしながら見てみると...

バッタが止まっていた。

それはもう立派なバッタであった。
肩乗りバッタであった。

これは教えてあげた方が良いものなのか...
いや待てよ。今教えてしまい、お客さんが振り払ったとしたら、店内にバッタが飛び回る事態になってしまう。
あぁどうしようと考えていると、そのお客さんは会計を済ませてしまった。

バッタと共に店の外へ出るお客さんを眺めながら、私の会計の番が来た。

よし!店の外にまだお客さんがいたら、教えてあげようと思い、さっと会計を済ませて、店の外へ出る。

お客さんは何処に行ったのかと、見回すと、コンビニのバイク駐輪場にそのお客さんはいて、荷物を片付けている様子であった。

バイク+バッタ=実質仮面ライダーじゃんと思ったのだが、このまま気付かずに走り出してしまい、家で着替えた時にビックリしてしまう。

このままではマズイと思いお布団こもりは意を決して、実質仮面ライダーへと声をかけた。

お布団こもり
「すみません。」

実質仮面ライダー
「はい?」

お布団こもり
「突然申し訳ありません。あなたの肩にバッタが付いているのが、見えてしまって。」

実質仮面ライダー
「えぇ!?どっちの肩に!?」

お布団こもり
「左肩です。」

実質仮面ライダー
「えぇ!?虫が苦手でちょっと取って頂けますか!?」

実質仮面ライダーさんは虫が苦手なようで、大慌てな様子であった為、私がバッタの立派な足を掴み、近くに草むらへと放した。

実質仮面ライダーに「ずっと付いていたのかなぁ。気が付かなかった。どうもありがとう!」と感謝され、バイクに跨がり颯爽とその場から去っていった。

あぁ良い事をしたなぁ!と思い車に乗り込んで、ふと思った。

あれ?これ仮面ライダーになるチャンスを奪ってね?と。

仮面ライダーって確か悪の組織であるショッカーにバッタと改造されたのではなかったっけ?

って事はこの町にショッカーがいた場合、あのお客さんはショッカーにバッタと共に改造されて仮面ライダーになっていたかも知れないのだ。

改造されずに済んだと思えば、良い事をしたとなるが、正義のヒーローの誕生を妨げてしまったと捉えるならば、この町はショッカーにやりたい放題されてしまうのではないか!?

あぁどうしよう。

仮面ライダーの誕生を阻止してしまったかも知れない。

このままでは正義のヒーロー誕生を阻止した事で、悪の組織から表彰状を貰ってしまうかも知れない。

この町にショッカーが居ない事を願うばかりである。

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