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春とおっさん

おっさんの自分語りなんてものは大変醜く映るもので、
SNSで何の興味もない私見を語るおっさん達は
大抵おもくそ避けられる。
さっさとブロックブロックですわ。

そんな私もまたおっさん。
特にめんどくさい思考のおっさんである。
4月という季節は、特にいろいろ思うところがある。
こんな季節は自分語りしたくなっちゃう。

おっさんは一応社会人である。
何度かの転職はあれど、工業系の仕事に従事して長い。
この季節はいろんな人と、新たに会ったり別れたり、
人について、考えてしまうのだ。

私は四六時中ぐるぐる、ぐるぐると考えてしまう
まことに面倒な性格をしているので、
自己問答を繰り返し、持論として思考を整理するのだが、
結局本質的に自信が無いので、その確度を評価されたいな~なんて
淡い期待を抱いてしまうのである。だれも見てないのに。

人間というだいぶ賢い生き物の一端に生まれてきた以上は、
常に論理的で、理知的でありたいと思うが、
やっぱり承認欲求というか、動物的なのが拭えぬ。

下半身を思考と判断の主軸において、
とっても動物的に生きている人種もいる。

理知的ではない!と、何となく否定的なスタンスを取るが、
話してみたりすると普通に面白いし、
正直は、「アクティブだな、ちょっとウラヤマシイな…」とも、少し思う。
なんだかんだ私もリビドーおじさんだ、結局そんなもんか。

沢山考えて作り上げてきた自分を、正しいと思うため、
本当はウラヤマシイと思うが、ちょっとどこか我慢しないといけない。
だから違う意見を否定して、守ろうとするのだ。
…なんて、どこぞの学者も言っていた。

本当の自分ってなんなんでしょうね。
理想とリビドー、どっちが真に自分なのか。

我慢しないで、もっと自由に生きていいよ!開放だよ!
ってな塩梅で、素直にリビドーな生き方を選択する人もいるし、

私みたいに、こうなりたい!こうありたい!が少し強くあって、
考えを曲げていくやり方を取る人もいる訳だ。

だけど少なからず法と社会の元に生きるならば、
多少曲げていかないと成立してくれないものだ。
先ほどの選択は加工の大小といった具合か。

今のところはこのやり方以外に思い浮かばないのだが、
もっといいやり方があるのかもしれない。
知っていたらご意見頂戴したい。

この工程においては、金属加工と同じようなもので、
やっぱり無理に力を加えると、だんだん歪んできてしまう気がする。
少なくとも破断しないようコントロールしないといけない。

工作機から外れてぶっ飛んでいかないように、
周りにビッチリ固定してもらう必要もあるかもしれない。
学校とかビジネスマナーとか宗教とかが、そうなのかもしれない。

もちろん加工するにはエネルギーが必要だ。
だから充電する必要があるし、時には補助してもらう必要もある。

そもそも加工できんのこれ、と思うが、
石がだんだん風化したり浸食されたりするように、
本当に小さな力であっても、絶対に影響がある、
これはもう憶測の域を出ないが、そう考える。
所謂努力と継続というやつではなかろうか。
いい方にも悪い方にも、多分ちょっとずつは曲がる。

私は成功者でも偉いわけでもない、その辺の工業系サラリーマンで
言うことも思うことも、なんて確度はないのだが、
ここで一つ、個人的な自信を持って主張したいと思うのは、

どんな加工を施すのか、これだけは自分で決めないとダメ

ということだ。

設計図がねぇ…分からねぇ…教えて欲しい!
となるかもしれない。私はそうだった。

だから人に聞くし、本を読むし、宗教に縋るし、
そういうことでうまく成り立っていくように、
その人なりに、変わるんじゃなかろうか。

現段階での個人的な結論として、自分という概念は、
理想だとかリビドーだとか、その上に位置するもので、
いろんな情報や経験の中から判断し、「図面を引く者」である。
…と、考えた。

出来合いの図面で加工を始める人もいるし、
大変難しい加工に挑もうとして、設計図が引けない人もいる。
そもそも紙をセットすれば自動で描かれていくんだよ!と
素晴らしい技術を主張する人もいる。
本当にいろんな人がいる。

勿論これに正解はないし、毎日改善活動に励むべきです。
だんだん良い図面になっていくのだと思う。

ここからだいぶ根性論的な話になって嫌だし、
さっきの繰り返しにもなるが、個人差はあれ、
必ず皆、図面は引ける筈だしちょっとずつなら加工できる。

ラッキーに人から書き方のすべてを学べる人もいるし、
経験から学ぶ人もいる。
反対になんも知れず、悩む人もいる。
その結果、まるっと外注しちゃう人もいる。
結果うまくいくかもしれないが、どう思います?

だが、漠然とでもでもいいから、
難しいかも、時間がかかるかもわからないが
とにかく自分の力で引けるんだ!と思うのだ。
それで外注に出すなら、あなたにとっての正解です。

私はこれがなにより一番大事だと思っている。
これが自分を信じるということかな、と仮定している。
本当に少しずつでいいでいい、線を引っ張ろう。

意外となんとかなる。だんだん気付いてくる。
そして、自信になる。信念になる。
こんな私もなんとかなっている。
私は今のところ、こう考えて生きている。

まぁ結局身もふたもないことを言っちゃうと、
どうあったって自由なんだと思うけど、

何するにも紙と充電だけはないとお話にならないので、
そういう時はゆっくり時間を取って
思いっきり遊んだり休んだりが吉だと思いますよ。

だいぶ抽象的になってしまいましたが、
サクラが咲いて、新たな生活を始める季節。

悩みもこれから沢山あるかもしれませんが、
一生懸命生きていくことに致しましょう。

おっさんの自分語りが、
どこかの誰かの一助になりますように。

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