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Web3と日本の文化: 新たな変革への道

奥井奈南:
全国的に小中学校が夏休みに入りました。例年なら、街中で小学生を外で見かけるのですが、最近は暑さのせいかほとんど日中や夕方もあまり見かけなくなりました。ジョイさん、どう思いますか?

伊藤穣一:
そうですね。私も最近はあまり外に出ていなかったのですが、また外出する機会が増え、歩いていても子供たちをあまり見かけませんね。皆、すぐに室内に入る感じがします。そして、ニュースで中近東の方々が非常に暑さのせいで外に出ず、ビタミンD不足になっていると聞きました。それは日光を浴びないからですね。グローバル的にも、7月は毎年最高気温を更新し続けていて、地球が温暖化しているのは明らかです。夏休みなのに、子供たちが外で遊べないのは心配です。多くの親から、子供たちが家でずっとゲームに夢中になっているとの声を聞きます。ジョイさん、家の中で子供たちがゲームだけでなく、何か他にも有意義な遊びや学びができる方法はありますか?

伊藤穣一:
そうですね。現在のトレンドとしては、AIの技術が注目されています。例えば、MidジャーニーやGPTという技術、またBingが画像認識技術として利用されているなど、AIとの遊びや学びが盛り上がっています。特に、子供たちがAI技術を用いてゲームを楽しむ、あるいは自ら技術を触れて学ぶのは、非常に有意義な方法かもしれません。

奥井奈南:
夏休みで子供たちが家にいると、多くの親御さんが大変だと感じることでしょう。外で遊ぶ際は熱中症対策をしっかりと行い、家の中では、例えばAIの技術に触れさせてみるのも一つの方法として考えられますね。

奥井奈南:
それでは、今回は「日本人と学び」についてのテーマでお話ししていきたいと思います。ジョイさん、今年4月から千葉工業大学で「Web3概論」という授業を始めたとのことですね。

伊藤穣一:
Web3の授業を千葉工大で立ち上げたのですが、適切に教えることができる人が少ない中、我々の変革のコミュニティからのサポートがありました。その中で、このポッドキャストのプロデューサーの方も参加してくれました。参加者は学部生、大学院生、さらには民間からも多くの方が来てくれました。授業の中でハッカソンが行われたり、さまざまな活動に対してトークンが与えられるシステムを採用していました。この授業の中で、ブロックチェーンを利用して学生や民間の人々とのコラボレーションが行われ、非常に面白いプロジェクトが数多く生まれました。すべての取り組みはブロックチェーン上に記録されており、そのデータの解析も行うことができます。この授業の取り組みを、将来的には論文としてまとめる予定です。結果として、この授業は非常に成功したと感じています。

奥井奈南:
確かに、大学生、大学院生、そして社会人が混じっての授業は珍しく、トークンが与えられる仕組みもWeb3的ですね。そして、授業の最終日にはクリプトカフェアンドバーでのパーティーが開催されましたね。そちらの模様もお聞かせいただけますか?

受講生A:
はい、本当に楽しかったです。Web3について専門的に学ぶ機会はなかなかない中で、この授業は非常に有意義でした。私は自分でYouTubeで学ぼうと試みましたが、専門家から学ぶ機会は非常に貴重でした。

受講生B:
私は千葉工大でWeb3の授業が開かれることを知って、積極的に参加しました。結果的には、授業での活動が目立ったと感じています。とても良い経験となりました。

受講生C:
大学時代にこんな授業がなかったので、本当に有意義でした。皆が学びたいという気持ちのもとに集まったこのコミュニティは非常に強力で、楽しい経験となりました。

奥井奈南:
受講生の皆さんがとても生き生きとしていますね。伊藤さん、実際に受講生との交流の中で、最近の大学生についてどう感じましたか?

伊藤穣一:
彼らは非常に元気で、楽しい時間を過ごしました。特に、この授業の中で上位の学生との交流は、新たに千葉工大の学長となった私にとって、大変有意義でした。彼らのエネルギーと情熱を感じることができました。

奥井奈南:
私もこの授業の第一回目に参加させていただきました。オンライン上で学生からの質問を集め、それを授業で取り上げる役を務めました。通常の授業では学生からの質問が少ない中、この授業では多くの質問が寄せられました。

奥井奈南:
まあ、確かに社会人になって、そもそもこれってなんだっけ?っていう、なかなか聞けないような質問を根本から訊いてくださったというところで、すごく素直で、またすごくスポンテニアスに授業を受けているなという印象でした。この授業は、このWeb3の基本からプログラミング技術、実用例を一貫して学べるオンライン授業だったんですが、一つユニークな点があったと言います。この辺りを授業を設計したスパークさんと民田さんに伺っています。はい。最初Discordコミュニティを基盤にしてみようという話をして、その中で遠くのミックスを組み合わせた学び合いに対してインセンティブを与える形にしたんですけれども、それがとても価値のあるものだと感じていただいて、イベントがたくさん立ち上がったり、教え合い学び合いがとても促進されたので、すごく良かったなと思ってます。

受講生A:
はい。僕と民田さんは、もともと伊藤穣一さんが主催されている変革コミュニティというものに所属していて、そこではまさに学び合いが形成されていて、その体験を参考にさせていただきました。そして、その学び合いの環境で、実際にこのDiscordを基盤として、物で買えない暗号資産を定義し、学び合いに貢献した人だけが得られるもの、という仕組みをみんなで築き上げました。この変革トークンをイメージしたCJPは、学びのインセンティブとしてのトークン。そしてそれを申請するための学びタスクを申請する基盤としてdirkというシステムを導入させていただいて、さらにそのCJPの分析、皆さんがどれだけ持っているのか、またどれだけ増加しているのかという分布を見るためのDuneというツールを使用して、さらにはクイズサイトや、新しく変革とは別のツールも取り入れ、授業の振り返りや学びの振り返りの仕組みを実装して、それを通じてCJPをどんどん獲得してもらう仕組みになっています。

奥井奈南:
はい。CJPというのはトークンで、このトークンを導入し、さまざまなツールを使って、このWeb3的な学びの環境を形成しています。大学でトークンを導入するのは珍しいし、このような授業は他ではあまり聞いたことがないですが、実際にこの授業を組織する側として、感じたことはどうでしたか?

受講生B:
そうですね。このトークンを使うことに関しては、少しゲームっぽすぎるか、競争しすぎるようになるのでは、あるいは目的が見失われるのではないかと感じる部分もありました。
まあ、確かに社会人になって、そもそもこれってなんだっけ?っていうなかなか聞けないような質問を。根本から訊いてくださったというところで、すごく素直で、またすごくスポンテニアスに授業を受けているなという印象でした。

奥井奈南:
この授業は、このWeb3の基本からプログラミング技術、実用例を一貫して学べるオンライン授業だったんですが、一つユニークな点があったと言います。この辺りを授業を設計したスパークさんと民田さんに伺っています。最初discordコミュニティを基盤にしてみようという話をして、その中で遠くのミックスを組み合わせた学び合いに対してインセンティブを与える形にしたんですね。それがとても価値のあるものだと感じられ、イベントが多数立ち上がったり、教え合いや学び合いが促進されたので、非常に良かったという印象を持っています。

受講生A:
はい。僕と民田さんはもともと伊藤穣一さんが主催されている変革コミュニティに所属していて、そこでは学び合いが活発に行われています。それを参考に、ディスコードを基盤にした学び合いを行い、暗号資産をインセンティブとして採用しました。具体的には、学び合いに貢献した人だけが得られるもの、というシステムを取り入れました。変革トークンをイメージしたcjpは、学びのインセンティブのトークンとして、それに関連するタスクを申請するシステムdirkを導入しました。また、cjpの解析ツールやクイズサイトを活用して、学びを振り返るシステムを取り入れました。

奥井奈南:
Cjpというのはトークンで、これを導入してさまざまなツールを使ってWeb3的な学びを推進しています。大学でトークンを取り入れること自体が珍しいのですが、このような授業は他にはあまり例がないと思います。受講生の方は、授業の運営側として、このシステムを導入してみてどう感じましたか?

受講生B:
そうですね。トークンを使用することに関して、ゲーム的すぎるのではないか、あるいは競争が過熱するのではと心配もありました。しかし、実際にはそういった懸念は少なく、ゲームのインターフェースはみんなにとってわかりやすいものでした。また、トークンがお金に換算できないため、不純な動機での参加者は少なかったと感じます。ゲームや学びの楽しさが主体となり、インセンティブとしてのトークンは入り口としての役割を果たしただけで、結果的には純粋な学びの楽しさが主体となりました。

奥井奈南:
そうですね。スパークさんと民田さんからもこのWeb3的な学び方についての感想を伺っています。
もう皆さんの熱量がすごく高くて、Web3を学びたいという熱量と、そのトークンエコノミーがうまく組み合わさって、さらにゲーム化的な要素がプラスされたことで、皆さんのレベルアップが目を見張るものがありました。最終的には、終了証としてのNFTがもらえるという明確なゴールも設定されており、このWeb3の特性を最大限活用した学びの環境が形成されていたと感じます。

伊藤穣一:
はい、その通りですね。cjpアイ(もしこれが"アイトーク"であれば)のインセンティブが設定されて、皆さんがそれを取得することで、ロールが増えたり、ゴールドやシルバーなどの報酬が増えたりしたことは大きな動機となりました。他の参加者もそれらの報酬を獲得したいという思いで参加し、学びの環境がさらに向上していったと感じます。また、普通の大学の講義では、2時間講義×13回という形で全体として30時間未満の学習時間となりますが、このディスコードのコミュニティの導入により、3ヶ月で100回以上の独自のイベントが開催され、総計で100時間以上の学習時間が確保されました。これは、従来の方法では実現しきれなかったことで、新しい学びの仕組みが築かれたと言えるでしょう。

奥井奈南:
トークンを導入することで、学びにゲーム的要素が加わったということで、やっぱり先ほどジョイさんもおっしゃったように、学びながらトークンを稼ぐというのは、かなりいろんな意見も出たんじゃないかなと思います。本来の学びの本質にゲーミフィケーションが加わることによって、学びが本来のあるべき姿になったんじゃないかなと思いました。ジョイさんは、この学びの実験いかがでしたか?

伊藤穣一:
本当に、誰かに言われたからや、先生に褒められるための学びよりも、みんなと一緒に競争しながら楽しくすることが相性良かったと思います。ちょうど良い競争が行われ、人に教えると報酬がもらえるという構造があったので、教える側の楽しさをみんなが感じていたと思います。だから、普通の授業よりもピアツーピアの学びが行われ、そのインセンティブもきちんと設計されたことが良かったと思います。

奥井奈南:
その「ピアツーピアの学び」っていうのはどういうことですか?

伊藤穣一:
例えば、ディスコードで誰かが質問して、その質問に別の誰かが答える。そして、その答えに「いいね」が多く付くと、ポイントがもらえるようになっています。教えて喜ばれると楽しいので、先生だけから学ぶのではなく、少し知っている人は知らない人に教えるという構造があるんです。例えば、ゲームやポケモンのカードなどで、子供たちが集まるとお互い教え合います。その教えるのは実は楽しく、よく設計されているゲームには、チームビルディングやピアツーピアの学び合いの要素が入っています。例えばマインクラフトにもそういう要素があります。ラボやものづくりの時にはそれが自然に起きるんですが、普通のレクチャー型の授業にはそういう要素は少ないので、新しいと思います。

大学の授業は、先生が一方的に教えるだけのものやディスカッションだけのものが多いと思いますが、生徒同士がピアツーピアで教え合う、学び合うっていうのは非常に新しいと感じます。このような形の学びがもっと広がればいいなと思います。

奥井奈南:
そして最後に、「日本人らしさと学び」について、聞いてみたいと思います。

伊藤穣一:
日本人にとって教え合うことに対しての取り合いではなく、与え合いという概念が適合していると感じています。私が思うに、自分中心でなく、分からない人に助けを求めるという点で、日本人の特性が強く現れているのではないでしょうか。人間は生きる上で常に学び続けますが、それは自分のためだけの学びではなく、他者の学びを助けることにも大きな価値があると思います。この考え方は、今回の結果からも見えたと感じており、私たちが何を学ぶかを可視化することができました。

私も感じるところが多いのですが、日本の文化では自分の知らないことを他者に伝えることを恥ずかしいと思うことが多いように思います。例えば、英語を話せる能力があるのに、他人に英語が話せないと思われることを恐れて話さないというような文化です。しかし、web3の文化は基本的に匿名で、信頼があるため、お仕事や学び合いなどの関わり合いが進めやすいです。私の感じるところでは、この文化は日本人の考え方に非常に合っていて、心理的安全性を保ちつつ学ぶことができるのではないかと思っています。実際、受講生の方からも「心理的安全性が高い講義だった」という声を聞くことができました。このweb3の文化、あるいはdiscordのような文化は、今回の講義に300人の受講生が参加し、そのうち約100人が社会人で、200人が学部生や大学院生でしたが、誰が誰だか分からない状態で始めることができたのは、非常に良かったと思っています。

奥井奈南:
日本人にはこういったWeb3的な学び方っていうのがすごく向いている土壌にあるかもと言う風に気づいたんですが、実際にジョイさんもこの授業をやってみて、日本に適しているというか、こう日本人と学びの世界っていうのはWeb3で変わるというふうに思いますか?

伊藤穣一:
うん、変わると思う。ちょっとさっきの説明で僕的に解釈すると、教え合うのってそんなに実は日本人っぽくないんじゃないかなと思うんだよね。こうあんまりあの表で教えてくれなかったりすることも多いし、やっぱり建前と本音っていうのがあって、やっぱり本音は言わないっていうのは、実は日本人っぽかったり、恥ずかしいから聞けないっていうのも日本人っぽいので。だから必ずしも教え合うっていうのは日本人っぽくなくて。まず後半ちょっと出てたけれども、だからこの日本人っぽい社会の中で安心して話し合いをして、本音で話せるような環境は、日本人にとってすごく重要だけれども、あとはこういう環境になるとみんな教え合うので。だからその助け合う日本人の文脈をもっと作りやすくするのと、ちょっと恥ずかしいか、喋れない怖い日本のところからトランジションするためにはすごく便利だと思うんだけども、なんとなくこう日本の建前と本音の中では、あの必ずしも助け合うっていうのは日本人ぽいとは僕は言えないような気がするんだよね。あの仲間にはね、結構みんなやさしいけど、仲間じゃない人は寄せ付けないので。だからそういう意味で言うと、このWeb3を通じて今まで仲間じゃなかった多様な人たちが仲間意識を持って、最初は匿名かもしれないけれども、その早く仲間になって、なんか分かり合うとか、そういうこと。日本人のいいところに早く持って行くっていうのはあると思うんだけども、ただ、僕もこれは注意を払わなきゃいけないと思うのは。僕もいろんなプロジェクトをやってきたんですけど、多様性ってだいたいみんなね、冒険好きな変わってる人たちなんだよね。で、この授業って初めてだし、結構多様性が多いので、多様性を持った生徒たちって意外に普通の人よりも頑張ったり、オープンだったりするので。だからもちろん今回の実験からいろいろ学びがあると思うんだけれども、ここに一般的な人たちが入るとこんなに元気になるかっていうのは、これからちょっと検証しなきゃいけないと思うので、まあ気を付けて、この学びをどんどん広げていきながら拡大していきたいと。ただ、やっぱり前からお金に換算できない価値っていうところの話は、うちのコミュニティでもよく、このポッドキャストで話してるけれども。そこってすごく僕は重要で、今でもやっぱりあんまり無いんだよね。コミュニティでみんな結局お金に換算できちゃうトークンを作っちゃうので。で、これは変革のコミュニティもそうなんだけども、またやっぱりお金に換算できないと認識して何かいい結果が出たっていう事例としてはあると思うし、日本人の文化の中にはやっぱりお金で買えないものの価値っていうのは、文化的なものでもあるし、日本にもあると思うので、それを事例として伝えることも大切だと思います。

奥井奈南:
そうですよね。価値がお金以外の学びや新しい刺激、あとは誰かに教えることに価値を感じるっていうのは、すごく素敵だなと思いました。

伊藤穣一:
あと匿名というのもあるし、上下関係とか年齢とかも取っ払うことができるので。この質問したら、ちょっと馬鹿に思われちゃうかもとか、ちょっとこの質問って。クラスの偏差値と全然あってないことで、恥ずかしいんじゃないかっていうふうに思う方も、結構私もそうだったんですけど、いるかなと思うので、なんかそういうちょっと質問をすることができるっていうのは、すごくこのWeb3的な学びでいいことだなというふうに思いました。

奥井奈南:
ええ、ここからはですね。先週の宿題となっていた暗号資産取引所の年齢制限問題について調べましたので、え?ここでお届けして行きたいと思います。ええ、先週のお便りコーナーで76歳の阿保さんが年齢制限に引っかかってしまって、暗号資産取引所の口座を開設できないという内容をお届けしました。じゃあ、なぜ高齢者は取引所の口座を開設できないのかと言いますと金融庁にええ、番組スタッフが確認したところですね。資金決済法という法律にはですね、取引所を利用するユーザーの年齢制限を定めるものではないただし、利用者の保護にかけることはしてはならないとは定められています。まあ、つまりですね、年齢制限は定められてはいないものの、利用者はきちんと守るよう法律では定められているんですね。要するに取引所が個別に年齢制限を定めていると言うことになります。ええ、そこで口座開設を75歳未満に定めている個別の取引所に聞いてみたところ、このような回答が返ってきました。まずはdmmですが、Dmmでは2018年から口座開設基準の一つとして年齢制限を設けていますが、詳細な経緯や理由につきましては回答はできかねますと言うことで、理由は教えてくれませんでした。次にコインチェックに聞いたところ、2018年10月から75歳未満の年齢制限を設けているということでしたが、こちらも理由については明確には教えていただけなかったのですが、ええあるヒントをいただきました。ええ、それはですね、自主規制団体の日本暗号資産取引業界JVCEAといいます。こちらでは自主的にルールを定めていて、それに則っていると言うことでした。このルールを少しご紹介しますと、特別な蓄えのない高齢者や年金暮らしの利用者に損失リスクが高い暗号資産関連取引を勧誘することは適切ではないと判断します。つまり、高齢者や年金暮らしの人々に対して高い損失リスクがある暗号資産取引を進めるのは自主規制しようということです。ただしですね、この制限する年齢は、それぞれの取引所が独自に判断しましょうということになっております。

伊藤穣一:
今日この話聞いても結構アンフェアだよね。自分がじゃあ75、80才の人で、何か断られたら嫌だよね?なんとなく気持ちは分かるけども、なんか差別のような気が僕はちょっとアメリカ的なのかもしれないけど、するかなぁ。だったらやっぱり、年上の人だったら手厚に助けてあげて、ちゃんと理解しているかどうか確認するっていうほうがなんかいいような気がするけどね。ちょっと感情的にはね。本当に気持ちもわかるしただ。多分、これってちょっと僕分かんないんだけれども、まあ、今回番組で取り上げて考えることが、まあ機会があったからなんですけども。でもフェアネスのところで、例えば80歳の人に訴えられたら勝てるのかなっていうのが僕、ちょっと。逆に質問ユーザーに訴えられたら取引所勝てるのかって差別じゃんって言ったら、それはどうなの?っていう感じでうん。訴える人がいないんでしょうね。や人いれば訴えられるからさ。そうですねーアメリカだったら絶対これ、多分さん起きてると思う。

うん、ふざけんなって人もいれば裁判になるからね。日本人ってあんまり裁判しないから。あれなんだけどシナイですね。是非あやせずさんこのお便りいただいた方も、ぜひ訴えて見るっていうかなんかこう訴えるって言わないけれども、まあお便りと言ってくれたので、やっぱり。言うべきだよね。もうぜひ声を上げて取引所にレターを送ってみるといいかもしれません。はい。この番組でもですね、Web3はいいものだと思って広めたいというふうに思っていますが、ええ、必ずしもこの暗号資産取引は推奨しているわけでもございませんので、まあ確かに暗号資産取引はまあリスクが高いと言うものは前提にありますので、まあ誰もが学校安全に取引ができる環境が整うといいかなというふうに思います。

奥井奈南:
では最後にですね、皆様からのポジティブな日本人らしさということでえ?今週もお便りがたくさん届いています。まずは富貴さんからのお便りです。ジョイさんがおっしゃっているように、日本語は曖昧な表現やムだが多い言語だと思っています。その一方でコンパクトにする技に長けています。例えば、短歌や俳句はわずか文字で心を豊かに表現し、雄大な自然や宇宙さえ想像させる力があります。お茶の茶葉ことウォークマン、そして着物のたたみ方とミウラ折りなどさまざまなシーンで無駄をそぎ落とし、端正な美しさや機能性を探求すると言うところにも通じていて、日本らしさの礎であると思います。

続いてはうさぎさんからです。日本人らしさと言えば、協調性があると思います。私はボランティアとWeb3に興味があり、今小さなコミュニティから実験的にスタートしています。海岸清掃などの日程やどんなことをしたのか、もっとこんなことがあれば、町に貢献できるのではないかと言うことを、ディスコード上で行っています。私たちも非エンジニアですが、調べながら自分で触ることでとてもいい学びになっています。Web3は老若男女問わず、こういったコミュニティで交流ができるのも素晴らしいことだと思います。今後は貢献度をもっと可視化できるように工夫しながら、ゴミ拾いや地域に貢献することがワクワクする取り組みを考えて実行して行きたいと思っています。

最後は下記の木全さんからのお便りです。グローバルに受け入れる日本人らしさという問いと。向き合えば向き合う程、日本人らしさとは何なのかがよく分からなくなります。日本人って〇〇だよなあと仮定して見ることはできますが、まるまるじゃない?日本人やまるまるな外国の人のことを想像すると、言いきってしまっていいのだろうかという気持ちになります。例えば、茂木さんも紹介されていた我慢という言葉。たしかに日本で生活していると我慢が得意な人が多いと感じることはあります。しかし、グリッド我慢強さを持っている外国人の人達もいますし、私は我慢という言葉から2015年からオープンAIをやり続けてきたサムアルトマンを最初に思い浮かべました。女医さん、奥井さんは日本人らしさという角度から物事を考えてみて良かった、あるいは役に立ったという経験はありますでしょうか?ぜひ思考のヒントにさせてください。

奥井奈南:
ジョイさんは今月、日本人らしさを改めて考えてみて、役に立ったとか良かったと気付き、何かありますか?

伊藤穣一:
そうだね。まず今日の話でやっぱりおっしゃるとうりだと思う。外国人にはある特質が無いと思うこともあるし、日本人との違いが結構あるんだけど、実はレイヤーが違うだけで。例えば、日本人としての無駄を取り除く姿勢や、着物のたたみ方などに見られる無駄を排除する精神がある。しかし、同時に日本の伝統には無駄な部分もある。それと比べてアメリカ人の感じる無駄とはまた違うんだよね。そして、両方の文化を知っていると、どちらの文化がある場面で役立つか、また逆に役立たないかが見えてくる。例えば、ベンチャービジネスを行う際には、日本の伝統的で保守的なアプローチは役に立たないことが多い。しかし、web3のツールを使って長期的な視点で事業を行う場面では、日本人らしさが非常に役立つことがある。そういった違いを理解し、各文化の良いところを活かして事業を行うことが重要だと思う。例えば、日本が欧米の文化を取り入れる際に、その文化の良い部分だけでなく、悪い部分も取り入れてしまうケースがあると思う。僕らが目指すのは、web3の中で日本の良い部分とアメリカの良い部分を組み合わせて新しい価値を生み出すこと。これに関しては、今月いろいろ考えてきた中で、特に感じたことだね。

奥井奈南:
まあ、そうですよね。ジョイさんがおっしゃっているように、ウェスタンカルチャーの中で、真似した方が良い部分と、真似すべきでない部分は具体的にどこだと思いますか?

伊藤穣一:
多分、アメリカなんかだと機会の平等性が非常に重要だと思うんです。しかし日本では、結果の平等性が重要だったりします。例えば、75歳以上で感情を表に出してはいけない、というようなことはアメリカでは理解されず、アンフェアと感じるでしょう。アメリカにはフェアネスの基準があると思います。しかし、日本の結果の平等性は別の側面を持っていますね。例えば、自分の利益のために行動することに対する考え方が異なる。アメリカでは、自己中心的な行動も、それが他人を傷つけなければ、許容されることが多いです。私は機会の平等性は必要だと思いますが、その結果として他人に迷惑をかける行動は良くないと感じています。

奥井奈南:
そうですね。日本独自の価値観や定義を作ってもいいかもしれません。日本の特性として、例えば満員電車での我慢や、声を上げずに我慢するという点は、改善すべきかもしれません。しかし、先程のお便りにもあったように、ある種の我慢や、持続する力、すなわちグリットは学べる要素があると感じます。ただ、その我慢の背景には違いがあり、何のための我慢なのか、その意味合いが大切ですね。

伊藤穣一:
確かに、短期的な利益のための我慢と、長期的なビジョンの実現のための我慢は違います。我慢そのものがネガティブに捉えられがちですが、与えられた環境の中で最善を尽くし、生きがいを感じることは、我慢とは違うと思います。私たちの生きる環境や背景には、困難や挑戦がつきものです。それを乗り越えて成果を出すプロセス、その中での苦労や我慢が、実は価値のあるものを生む場合があります。

奥井奈南:
その通りですね。特定の目的やビジョンがある場合、それを実現するためには我慢や努力が必要です。ただ、その「我慢」がポジティブなものであるか、ネガティブなものであるかは、その背景や目的によって異なるでしょう。

伊藤穣一:
やっぱりただ意味もなく耐えてるっていうのは、たしかにその先を見据えていない我慢強さっていうのは徒労で終わるというか、そこにやっぱり気づいて、蓮の話みたいに花がひらくというのを見越したうえで、我慢強くやり続けるっていうのは、やっぱり視点を変えると全然意味が変わってくるので、なんかそこは気づく必要があるなと言うふうに思います。

奥井奈南:
あとですね。この日本人とWeb3が親和性が高いというのは、まあこのポッドキャストでも散々言ってきていることだと思うんですけれども、この親和性がやっぱり高いっていうのも、授業でもすごく見えてきましたが、ジョイさんがこのWeb3を推進しようとしているのも、そういう面がやっぱりあるからなんでしょうか?

伊藤穣一:
さっきの話で言うと日本の文化が入ってくると良くなる部分って結構たくさんあるんじゃないかなっていうので、世の中のWeb3にとって日本人が参加することはいいことじゃないかっていうことと、あとはまあ、電子メールが入ることによって組織がすごく変わったのと同じで、Web3のツールが入ることによって、日本のいろんな社会のシステムというのが変革が起きるんじゃないかなっていうのを思って、結構進めている。この二つで日本を外に出していくっていうのと、日本の文化を少しいい方向に変革できたらいいなって言うことです。
Web3と文化、見えないものを価値化するっていうところでも、すごく相性が良い。技術だと思うので、日本でもっと推し進めて、もっと変革が起きるといいなというふうに思います。

奥井奈南:
はい。では今月も皆さんリスナー様からたくさんのお便りありがとうございました。ジョイさんは8月の予定、何かありますか?

伊藤穣一:
アメリカのノースウエストの方のシアトルの近くに1か月家族と行って、いろんなアメリカの友達たちとも話をしたり会ったりして、ちょっとゆっくりしながらアメリカのネットワークをリフレッシュして、9月にまた戻ってきます。

奥井奈南:
シアトル夏はすごく最高ですよね。私も何年か前に行ったことがあるんですが、すごく気候も良くて、最高だったので、ぜひジョイさんリフレッシュしてください。はい、ありがとうございます。

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