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Dallasの紹介

日本からDallasに引っ越して、もう8年以上になります。日本にいた頃はDallasのことは何一つ知らなかったのですが、当時勤めていた会社の部署がDallasにオフィスがあったことで、Dallasに住むことになりました。
何の予備知識もない状態でDallasに来たわけですが、アメリカで初めて住む場所がDallasで良かったなと思っています。なので、ここでDallasがどんなところが紹介したいと思います。


場所

Dallasってどこなの?という方もいると思いますが、下記のようにアメリカの中央下部にあります。

青丸(Google Mapの現在位置)がDallasの位置。こうしてみると見事にセンターにありますね。

このような場所に位置しているため、「アメリカの主要な都市にも日帰り出張が可能」と言われたりします(*1)。

人口

Wikipediaによると、Dallasは全米で4位の人口があるMSAです。MSA
というのはMetropollitan Statistical Areaの略で、一つの都市圏のことです。

Dallasは全米4位の人口

DallasはDallas-Fort Worthエリアに含まれています。それで、Fort Worthって何?という疑問があると思いますが、隣町です。

DallasとFort Worthは車で40‐50分位の距離

なので、Dallasとその周辺一帯をDFWと呼ぶことが多くあります。空港もDFWですしね。

上の表によると、全米4位と言っても、人口はたかだか8百万人しかいないようです。東京都23区で約1千万人位なので、それよりも少ないですね。一方で、土地面積は全然違います。DFWが23,292km2に対し、東京都23区が626.7km2だそうです。つまり東京都23区の37倍位のエリアに東京都23区より少ない人口が住んでいると。要はめちゃめちゃ広いということです(*2)

過去のトレンド

近年、他州(特にCAとNY)からテキサス州に企業の本社機能を移転する動きが多くみられました。トヨタの北米本社の移動は有名ですし、イーロンマスクもTeslaを移しましたよね(TeslaはAustinですが)。
テキサス州は州レベルでの所得税がなく、生活費もそんなに高くなく(最近、テキサスも物価が上がってますが)、まあまあの大学もあり、多くの企業が移ってきました。

私が以前働いていた会社はNYに本社がある金融機関なのですが、コロナ前後からDallasへ第二本社機能を移転・集約し始めて、NYから大量の社員が移転してきました。彼ら曰く、NYだったら狭いアパートに住んでいたのが、Dallasでは大きな家に住めるということで、大喜びでした。企業もハッピーで社員もハッピーということで、win-winの結果が得られる動きなのです。

私の印象では成熟した産業・企業が移転してくるパターンが多いと思います(保険会社とかFedexとか)。企業としてはコストが抑えられ、それなりに良質な労働力があるのが魅力かと。

不動産投資対象としてのDallas

近年、日本で節税目的でDallas近辺の木造賃貸物件(築20年以上)に投資するのが割と人気になっていたと思います。日本でオープン〇ウスなどが大規模に売り込んでいるのは私も知っていました。不動産の投資対象としてDallasはどうでしょうか?
節税云々を置いておくと、Dallasで住宅投資というのは、結構難しいような気がしています。もちろん、物件次第なんですが、個人的には住宅に投資するならLA近郊のほうがいいのではないかと思います。というのも、Dallasは住宅の新規供給余力が半端ではないからです。あっという間に既存物件の競争力がなくなります。私も2015年に買った家を2017年に売った際には損がでました。

その時の話はこちら↓

DFWはオフィスがあるエリアが大きく言うと、ダウンタウンやアップタウンといった中心地と最近開発された北エリアに大きく分かれており、北エリアはまだ開発余力が十分にあります。住宅地も北へ北へどんどん伸びていっており、どこまで開発されるのか不明です。

ハイライトされているのがダラス近郊のオフィスエリア。点在しているのがわかると思います。


また、固定資産税も馬鹿になりません。テキサスにはカルフォルニア州にあるProp 13のような固定資産税の上昇を抑える法律がありません。最近、Tax Reliefの法案が通って、居住目的であればその恩恵を受けられますが、投資目的だと評価額の上昇がもろに固定資産税に跳ね返ってきます。

固定資産税にまつわる不毛な戦いの話はこちら↓

というわけで、個人的には供給が絞られていて価格が崩れにくいカルフォルニアのほうがいいと思っているのですが、いかがでしょうか?もし、それは違うというご意見がある方がいれば教えてください。といいつつも、我が家の値段は結構上がっており、5年で1.5倍程度にはなっています。ただLAでも一緒だと思うんですよね。つまり、アルファはないんじゃないかと感じます。

住みやすさ

じゃあどんなところが住みやすいかというと、①比較的安価な住居コスト、②比較的安価な生活費(ガソリン代など)、③パブリックスクールが充実しているところ、④人がおおらか、⑤日本人人口も多く、食品も手に入る、⑥4大スポーツが全てあり(NFL : Dallas Cowboys, NBA : Dallas Mavericks, MLB : Texas Rangers, NHL : Dallas Stars)、一年中スポーツ観戦を楽しめる、⑦道路が広くて運転しやすいところかなと。
特に自分がビザで来ている状態だと会社に依存しないと生きていけないので、給料が上がりにくい(会社からするとあげるインセンティブなし)傾向にあると思います。その中で、生活コストが低いのは助かりました。

Dallasに見どころはあるか問題

ここでDallasの問題点を挙げたいと思います。それは「飽きる」ことです。
DallasにはLAのようなビーチがありません。NY のようなナイトライフもありません。住む場所、子供を育てる場所としてはいいのですが、刺激に乏しい点は否めないと思います。なので、たまに観光で日本から知人などが来たりすると連れていく先がなくて結構困ります。おそらく独身でDallasに来たらやることが無くて困っただろうと思います。ないものねだりですね。

*1)とは言え、私の周りの同僚は日帰り出張を激しく嫌っており、そんなことをしているのは私くらいです。私はできるだけ子供と一緒にいたいので、可能なら日帰りにしているのですが、そうすると「朝6時の便に乗るために3時に起きる」みたいな状態になり、そのような「時間外労働」が許せないようです(笑)。

*2)アメリカの広さって忘れがちですが、本当に大きい国なんですよね。カルフォルニア州(423,970km2)だけで日本ほどの大きさ(377,970km2)があります。テキサスだけ(676,587km2)で日本より大きいです。

終わり

以上がダラスの紹介でした。なんの因果かDallasに来られる際にはお声がけください。