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【東京の銭湯】48.香藤湯(杉並26)

中野と東高円寺の中間にある銭湯「香藤湯」

16時開店前に着くとすでにこの周辺に住んでるであろうお客さんが、今か今かと待ち構えている。

入口のシャッターが開くと同時に押し寄せるお客さんを見て「そんなに入りたいか?」と思ったが、まあわからんでもない、というより開店前に並んでる時点で一緒だった。みんな銭湯が好きなんだろう。

入浴+サウナ+タオルセットで800円とかなり親切なお値段。
浴室は高い天井に大きな富士山、その下にジェットバスのある大きな浴槽と、水枕のあるジェットバス
程よい湯加減で、お風呂に入りながら天井を見上げていると何故か落ち着くし、妙にワクワクしてしまう。

サウナはボナサウナ。L字型の2段のサウナの中にはおじさん一人しかおらず、穴場を見つけてしまったと思わず喜ぶ。壁にヒノキか何かの木が使われている。その香りがサウナに漂っていて良い香り。85度前後で、時々ヒーターが一生懸命動く音がするとじわっとだんだん熱くなる感覚がする。この香りとじんわりとした熱がホッとする心地よさ。

水風呂は足を伸ばすと一人しか入れないほどの狭さ。さっきのおじさんは先に出ていたため独占状態。程よい温度で最高に気持ちいい。

都内の温浴施設はどこに行っても人で溢れかえってるのに、ここは空いていてなんていい場所なんだ。できればずっと誰にもバレずにこのままでいて欲しい。でも、そうなるとあまり稼ぎが出ず、いつか潰れてしまう。それでは困る。

なんて勝手に心配していたらサウナが満室に。
とっくに世間にバレていた。

こうやって銭湯でしょうもないことを考えている時間が好きです。
みんなも銭湯にいってしょうもないこと考えましょう。

「香藤湯」はしょうもないことを許してくれる銭湯です。




<過去記事>

・47.石川湯

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