見出し画像

【糖尿病】QOLを上げるための医療機器の進化

私は糖尿病治療にSAPと呼ばれる機器を利用していますが、この機器の新Versionが国内の販売承認が昨年日本でおりました。存在は知っていたのですが、そろそろ入手ができそうになってきたので記載します。

「人工すい臓」と言われているクローズドループの機能を有しているのが一番の特徴です。上記リンクから該当部分を抜粋します。

【HCL(ハイブリッドクローズドループ)とは】
インスリンポンプと連動したCGMより5分ごとに得られるセンサグルコース値に基づき、システムが基礎インスリン量を自動調整し、高・低血糖を軽減、血糖値を目標範囲に維持するためのするテクノロジーで、ミニメド™770Gシステムでは「スマートガード™オートモード」として搭載されています。例えばセンサグルコース値が高値になることを予測すると基礎インスリンの注入量を増量、センサグルコース値が低値になることを予測するとインスリンの注入量を減量するなど、日中だけでなく夜間帯も含めた24時間、血糖値を目標範囲内に保つ(センサグルコース値を70 – 180 mg/dLに保つ)ためのサポートをします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000033801.html

伝わりにくいことですが、この機器のやっていることは(今時点で)先進的なことのはず

このSAPと呼ばれる機器、2つの意味で先進的だと思うのです。これ書いて誰得なんですが、その点を語りたい。

① グルコース値という、血糖値の代替指標での治療の確立

CGMで計測する数値(SG値、私の記事ではグルコース値と呼んでいます)は、血糖値とは厳密には異なるものを計測しています。血糖値は血液中のグルコース値、SG値=グルコース値は皮下間質液中のグルコース値です。

同じものではない=今までの血糖値と同様の扱いはしてはならない、というのが当時の判断だったようですが、今では市民権を得るに至りました。確かに精度など気にするべきことが多くありそうな気もします。ただ、市民権を得るまでの経緯は把握していないですが、利用者としてはこの頻度で血糖値相当を見ることのQOLは明らかに高いです。

② インスリン増量を機器が行うという責任論への挑戦

前者もすごいのですが、こっちもなかなかです。
現行SAPでは低血糖を防ぐために下降傾向時にインスリン注入を止める機能はありますが、この機種は一歩踏み込んで高血糖を防ぐためにインスリン注入量を増やすことをします。

インスリンは血糖値を下げる効果がありますが、血糖値は下がりすぎると命の危険を生む低血糖になります。そのインスリン量を増やす行為を機器が自動で行うようになるのです。

人工すい臓以外にも、改善点

新機種には、いろいろ改善点があるようです。これも楽しみです。
・CGMの精度が上がる
・CGMの利用期間が1日延びる
・CGMの取り付け方が簡単になる
・グルコース値がスマホアプリで見られるようになる

日本の医療機器もこれぐらい踏み込んだものを出してほしいなぁと思いますが、有名メーカーは米国企業と私の利用するアイルランド企業が圧倒的。
私の手元にこの新機種が来るのがいつかはわかりませんが、来たらまた使い勝手を書いてみようと思います。

見出し画像:T_GAIさん: ローズマリー 華のオーラ Rosemary flower aura

https://note.com/1st_note1/n/n1ff64c49988e


最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートはnoteの中を循環させる予定です。