QUINTET.4 出場チーム&選手紹介

こんばんは、まごっとです。
先日QUINTET.4の開催が発表されました!
現在4つ全てのチームと、各チームのメンバーがほぼ全て発表されています。
ということで、チームと選手をそれぞれ紹介していきます!
本noteの画像は、こちらの動画からキャプチャしております。
あと、選手が多く、敬称略とします。


Team SAKURABA

まず、チームリーダーはQUINTETのプロデューサーでもある桜庭和志で、現在54歳!
トレーニングを続けていて、他の現役選手とどういう試合をするかが楽しみです。
中村大介はRIZINやDEEPに出場しているMMAの選手で、腕十字へのこだわりが尋常ではありません。以前もQUINTETに出場していて、極め力が強く、面白い試合が多かったです。
そして、やはりノーギグラップラーとして注目選手は世羅智茂とハイサム・リダでしょう。
まず、世羅智茂はピュア柔術家で、以前QUINTETにたくさん出ていて、尋常ではない極め力と本番の強さを発揮していて、QUINTETとの相性は最高だと思います。
最近はアメリカのノーギグラップリングの聖地B-Teamに出稽古をしていました。
そして、ハイサム・リダは以前日本にいましたが比較的最近そのB-Teamに移籍して、WNOやADCCなどノーギグラップリングのトップ大会によく出場しています。
素晴らしい一本を取る一方、サクッと負けたりもして、勝ったり負けたりという戦績が続いています。
また、ハイサムも非常に極め力が強いです。
今回のチーム桜庭は「極め力」に特化している、と言って良いでしょう。
QUINTETにおいて極めを魅せる、そんな人選だと思います。
もう一人誰になるかわかりませんが、その選手も極めが強い選手ではないでしょうか。間違いなく盛り上がる試合をしてくれると思います。

Team 10th Planet

このチームの日本一マニアックな解説記事を書くために自分は本noteを書いた、と言っても過言ではありません。笑
今回一番注目はKyle Boehmです
以前も何回か本noteに登場しているKyle Boehmですが、改めて説明すると
ヘビー級選手が少ない10th Planetの中で珍しくヘビー級で、数年前ヘビー級の中で飛ぶ鳥を落とす勢いでいろんな選手に勝ち、その流れでGordon Ryanにノータイムリミット試合の挑戦状を叩きつけました。

そして対戦は実現し、Kyle Boehmは試合前に不思議なキノコを摂取して挑むも、対するGordon Ryanはステロイドで増強した身体で三角キムラでKyle Boehmに勝ちます。ちなみに、不思議なキノコとステロイドはどっちも事実です。
その後、Kyle Boehmはトップ中のトップとまではいきませんが着実に戦績を残し、ADCCの北米予選では怪力で足をねじ切るアウトサイドヒールで無双し、ADCC本戦へのチケットをゲット。
自分は「もしかしたらワンチャンADCC優勝の可能性がある10th Planetの選手では?」と思っていましたが
しかし、本戦でCraig Jonesにまさかのギロチンで負け。
さて、Kyle Boehmの物語はまだ続きます。
その後Kyle Boehmは何を思ったか、ポリコレ的に完全アウトな発言をして、グラップリング界よりコールアウト。「人によって解釈が分かれて、グレーなポリコレ」ではなく、陰謀論的な内容で完全にアウトなポリコレに反する発言でした。
それによってPolarisのタイトルも剥奪されて、Instagramのアカウントは消えました。Kyle Boehmは行方不明になりました。
という中で!!!!!!なんと!!!!!!QUINTETに出場が決定!!!

言動はちょっと、いや、相当危ないところがありますが、実力は相当あるので楽しみです。
Gordon Ryan曰く、ステロイドは柔術では合法で、日本では医師の処方なしのステロイドはグレーですが、不思議なキノコは完全に日本の法律ではアウトなので大事にならないのを祈ります。
戦い方としては基本的にアウトサイドヒールでねじ切っていたので、ヒールなしのルールにどれくらい適応できるかが楽しみです。
ちなみに前回はKyle BoehmではなくAdam Sachnoffが出ていて、強さ的には相当な戦力UPになったのは間違いないでしょう。

ということで、長々書いたところで二人目について書きたいと思います。笑
次は、PJ Barchです。
今回の10th PlanetメンバーでADCCトップレベルが二人いて、前述のKyle Boehmともう一人がPJ Barchです。
前回のADCC本戦では優勝候補JT Torresにポイントゲームで競り勝ち、まさかの大金星でした。
PJ Barchは10th Planetらしからぬキムラとバックテイクとレスリングの現代グラップリングメタの選手で、これまでのQUINTETでも非常に面白い試合をしており、楽しみです。

そして、次に強いのはGeo Martinezでしょう。
一時期はADCCでJeff Gloverを破ったり、EBIで優勝したりしましたが、最近正直なところ戦績はパっとせず。
前回のADCC本戦では初戦で敗退しました。
以前のQUINTETではハイサム・リダ相手に2倍弱体重差がある中、ギロチンでタップを取ってグラップリング史に残るような勝利を収めました。
ちなみに、自分はこの試合を生で観ていてタップ取った瞬間叫びすぎて腹筋がつりました。笑

Geoは足関節やトップゲームは積極的にせず、ラバーガードもそこまで使わず、下からリバースデラヒーバ、からのトップ取りかけてスクランブルからのTruck、からのカーフスライサーなど独特なスタイルで、思い返せば自分のグラップリングスタイルに相当大きな影響を与えました。
体系的にも自分とそっくりで、自分が戻るべきスタイルはここにあったかもしれません、と再度ハイライトを見て反省をしました。笑

ということで、今回のQUINTETでは活躍を祈るばかりです。

次に強いのは、Richie Martinezです。
Geoの兄で、恐ろしく長い手足を使った圧倒的ラバーガードゲームが得意です。
が、実際強さ的には、Geoとは大きな隔たりがあるでしょう。というのは、最近全然試合をしておらず、実績的にも差があります。
Kyle Boehm=PJ Barch>Geo Martinez>Richie Martinez>>Amir Allam
というのが、客観的に見て誰もが納得する今回の10th Planetチームの強さ順で間違いない、と思います。
前述の通りRichieはどんな状況からでも無理矢理ラバーガードに持っていくのが得意で、そこからオモプラータ的に腕をキムラっぽくひねるのが超絶王道の流れで、長い手足を駆使してその流れが異様に早いです。
確か以前QUINTETでもそれでタップを取っていました。
なお、それができるのはRichieのような特別な体型の人だけですので、一般の方は真似をしないようにしましょう。
今回もその技をやる可能性が99%なので、今回も炸裂するかぜひ楽しみにしてみてください。


最後は、Amir Allamです。
正直、ほとんどちゃんとした戦績はなくて強さとしては微妙です。
が、最近トレーニングを重ねていて精悍な雰囲気になっており、大会にも出ているので、QUINTETに向けてやる気はMAXだと思われます。
また、博士号も持っているらしく、日本語もちょっと喋れてとてつもなく知的で優しい人です。

客観的に考えれば、Amir AllamやRichieではなくてNathan OrchardやJon Blank、Rene Sousaなどが入ったほうが戦力的にはベストメンバーだったでしょう。
しかし、バラエティ豊かで、QUINTETという舞台で他の強豪チーム相手にどんな試合をするかが楽しみです。

ちなみに、全然QUINTETと関係ないですが、僕が最近大好きなRene Sousaは8月にNicky Ryanと試合をします。

「岩本健汰の次の相手としてRene Sousaが良いのでは」と以前noteで書きましたが、Rene SousaはB-Teamにおいて岩本健汰をすっ飛ばしていきなり総大将を引っ張り出したような形です。(結構僕の予想はいい線行っていた・・・!)
これでRene Sousaが勝つようなことがあれば、B-Teamの面目丸つぶれ、10th Planet Bethlehemこそ最強というとんでもないことが起きてグラップリング界の一大事となるでしょう。
個人的にはこの確率は低くないと思っていて、なぜかというと、Nickyの調子がずっと良くない気がしているからです。
Nickyは試合数も少なく、対するRene Sousaは試合を結構こなしていて波に乗っているので、勢いで負ける可能性はあると思います。
いずれにしろ試合内容的にはスクランブルの連続の現代グラップリングの塊のような試合になると思いますが、目が離せません。
閑話休題、QUINTETの話をするぞ!笑

Team POLARIS

名前をちゃんと把握してなくて、調べたら「うわ、あの選手か!!!」ということが多かったです。
今回のTeam POLARISは、一言で言うなれば「地味強」。
輝かしい世界トップの金メダルを取った有名選手はいないものの、Gregor Gracie以外は2022年ADCC本戦に出た選手です。
Mateusz SzczecinskiはWilliam Tackettからアキレス腱固めでタップを取ったあの人ですし、Eoghan O'FlanaganはMason FowlerからダブルDOAからアウトサイドヒールでタップを取って、Giancarlo BodoniにコークスクリューToe Holdでタップした人です。
調べれば調べるほど「うわあ、ヨーロッパの本気のメンバー揃えたな!!!」という感じです。
体重もいい感じにばらけていて、ヒールに頼らない戦い方もできて、今回の優勝候補チームと言っても良いかと思います。

Team New Wave

John Danaherが率いる、あのGordon Ryanも属するNew Wave JiuJitsuからのチームです。
Giancarlo Bondoniは前回のADCCで極め力も結構あり、おそらく今回の出場メンバー全員の中で一番強い選手でしょう。
そして、グラップリングマニアが今回「あれ?!」と思ったのは、Izaak Michellです。
そこそこ実績がある選手で、以前はNew Wave JiuJitsuと分かれて実質敵対しているB-Teamに属していたのですが
何故か今回New Wave JiuJitsuからの出場となっております。
詳細は不明ですが、「もしや造反した?ざわざわ・・」とざわつきました。
他の選手は目立った戦績はないですが、Placido SantosはいつもJohn Danaherの教則動画の技の受け役を担っており、「とうとう表舞台出るんだ」と一部で話題になりました。

とは言え全員世界一のグラップリングジムの一つの選手ですから、私が知らないだけで超強い選手が潜んでいる可能性も高いと思います。

優勝予想としては
①POLARIS
②New Wave
③10th Planet
④SAKURABA

だと個人的に予想します。
POLARISが本当にバランスが良くて、スキがない・・・!!
みんな分けて良し極めて良しの選手が揃っています。
もしもNew WaveにGordon Ryanが参戦したら、優勝候補筆頭になると思います。笑
B-TeamとNew Wave JiuJitsuが全面的にぶつかったらグラップリング史上一番熱い事態になるのですが、今回はそうはならなさそうです。

ということで、いかがだったでしょうか?
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