【グラップリング大会】EBI19がとんでもないことになっている

こんにちは、まごっとです。

いきなりですが、EBIが帰ってきます。

1.EBIとはなんぞや?

EBIとは、英語読みだと「イービーアイ」。海老ではありません。笑

Eddie Bravo Invitationalの略で、これを日本語にすると「エディ・ブラボーの招待大会」という感じです。

Eddie Bravoとは、本noteでもたびたび紹介している、アメリカで10th Planetというジムを運営していて、ラバーガードやツイスターを開発したグラップリング界のビッグネームです。

そのEddie Bravoが開催するEBIですが、ルールの特徴としては

●サブミッションオンリー・ノーポイントのグラップリング大会

柔術やグラップリングの大会では「これをしたら○ポイント。制限時間終了時にはポイント多いほうが勝ち」というのが一般的ですが、EBIはポイント制がありません。

打撃は禁止ですが、全ての絞め技・関節技が許されていて、それを狙い合います。

「じゃあ、制限時間が終了したらどうなるのか?」ということですが、制限時間終了後には「オーバータイム」に入ります。

オーバータイムでは、まずサッカーのPKのようにお互い攻めと守りに分かれます。そのオーバータイム制限時間内で、特定のポジションから攻めはタップを取ることを目指し、守りはそのポジションから逃げることを目指します。

それぞれのターンにて、片方が極めたら勝ち。両方とも極めた、もしくは両方とも逃げたらその時間を競います。

●ワンデーの16人のトーナメント

EBIは1日で行われ、16人で競い合います。

今回行われるEBI19の参加者が本当にすごい!!!その内容は後述します。

●惜しまれつつCJJに移行していたが、今回帰ってくる

EBIは数年前はよく行われていましたが、Eddie Bravoが「時代はCJJだ!」と言ってEBIを停止、CJJに移行していました。

CJJとは本noteでもたびたび紹介している「Combat Jiu Jitsu」の略で、一部打撃ありのグラップリング大会です。

しかし、一部では「EBI良かったよな~」という声もあり、今回戻ってくるようです。

EBIは現在世界最強のGordon RyanやGarry Tononがビッグネームになった、当時は登竜門的な大会でもありました。

2.今回のEBI19の出場選手がとんでもない

さて、今回行われるEBI19は現地時間3月13日(日本だとおそらく3月14日午前)に行われますが、出場選手がとんでもない!!おそらくですが、77KGの大会だと思われます。

その選手を紹介していきます。

3.Tye Rutolo

最近WNO Championshipという大会でも優勝してベルトを取り、乗りに乗っているTye Ruotolo。Kade Ruotoloという兄弟がいて、二人で最高の調子です。

長い手足が特徴で、トップゲームや足関節が得意です。

おそらく今回の優勝候補、ですが、今回Tye Ruotoloとやるとなるとすごい楽しみな選手がたくさんいます。

4.Nicky Ryan

世界最強のGordon Ryanの弟で、若くして天才として有名だったNicky Ryan。今はバリバリ髭を蓄えた大人に。笑

しかし、最近はTye Ruotoloにも負けて、PJ Barchという10th Planetの選手にもギリギリで勝ち(あれはPJが勝っていたと個人的には思っていますが笑)、最近調子が微妙なところ。昔はバンバン足関節やバックからのチョークを極めていたイメージですが、最近は個人的には極め力がすごく低下している印象です。たしか、怪我もあって長期戦線離脱していました。

そして、今回注目点は「DDSの解散後」であるということです。

DDSとは、「Danaher Death Squad」の略称で、「John Danaher」というコーチのもとに集まった最強レベルの選手のチームです。

そのDDSはチーム内のいざこざで空中分解。さまざまな情報を検討する限り、チーム内最強のGordon Ryanが問題のもとだったらしいです笑。そして、DDSは「B-Team」と「New Wave Jiu-Jitsu」という2チームに分かれます。

B-TeamにはNicky Ryanなど。New Wave Jiu-JitsuにはGordon Ryanなどが属します。つまりなんと、兄弟でチームが分かれたのです

そして、今回Nicky RyanがB-Team所属後初めての試合となるのです。今回注目なのは、単にこれだけではなく、そうなのです。

5.Oliver Taza

Oliver TazaももともとDDSにいた選手で、現在はNew Wave JiuJitsu所属です。

DDS分解後、Nicky RyanとOliver Tazaで初めてのチームの代理戦争になる可能性があります。

Oliver Tazaは足関職人で強い選手ではありますが、ほんのちょっとだけ、トップ中のトップからは実力が劣ると思います。

しかし、Nicky Ryanとぶつかるとするとチームのプライドを賭けたバチバチの歴史に残る試合になる可能性が高いです。

6.Dante Leon

めちゃくちゃ試合に出て、安定した強さを持つカナダの選手。

ADCCもそこそこ勝ち進んだこともあり、強い選手です。

が、これまでの戦績を見るとTye Ruotoloに一本負け。Nicky Ryanにポイント負け。Oliver Tazaに判定勝ち、という状況です。

EBIに初出場で、どのようなパフォーマンスになるのかが注目です。

7.Nathan Orchard

10th Planetの黒帯で、あの!!Dead Orchardの開発者です。現在は10th Planetシアトルのボスです。

長髪を束ねて、勝ったときにはこの舌出しポーズ笑。前はとんでもないモヒカンヘアーだったりして、個人的にはすごい好きな選手です。

が、実力的には他のメンバーからは2段階ほど劣っているのが実際のところでしょう。たくさん試合はしているのですが、Eddie CummingsやCraig Jonesに負けて、後のビッグネームの踏み台にされてきた印象・・・すごい悲しい。

が、EBIはオーバータイムの妙があります。制限時間はどうにかやり過ごして、オーバータイムで勝てば勝ちです。年がら年中サブミッションオンリーを掲げる10th Planet代表として奇跡の優勝を期待しています。

8.まだ枠は10あるぞ!!!!

16人で行われるため、現在発表されているのは6人。1人分は予選が行われていることが発表されているため、それを引いても残り9枠。

このガチガチの選手の中に誰が入ってくるのか、楽しみです。

個人的に期待するのは最近調子がめちゃくちゃ良い10th PlanetのPJ Barch。以前CJJで優勝しているKody Steel。18歳にしてギありでとんでもない戦績を残しているMica Galvao。などでしょう。

もう1ヶ月半。どのようなメンバーが揃うのか毎日注目です!!!

FloGrapplingやUFC Fight Passの視聴代に使わせていただきます!