叫詩「絶望の先で」 6 そら 2024年3月29日 23:10 #詩 「絶望の先で」名は翼、17歳、精神疾患あり彼女は生まれつき精神構造が異常だった小学5年の頃には既に、自己を2つにしていたそうでもしなければ気が狂う程、辛かった正気を保つには、2倍の自己が必要だったいや、正気なんて、さっさと捨てたかった。気が狂えばどれだけ楽かと、思っていた。— そら (@dmaikerujakuson) March 23, 2024 死後の魂の行く先として最悪なケースを考えては恐ろしくなり、死ねずにいたが、ついに自殺を決意した。もう限界だった。そこで、自らの辛い状況を親に打ち明けたが「翼より不幸な境遇で生きてる人もいるのに」一蹴された。私から見た世界が10色なら、3色程度しか認識できてない親。何が血縁だ。— そら (@dmaikerujakuson) March 23, 2024 悲しみ怒りの声が腹の底から勝手に。叫び続け喉が潰れ声が消えたとき片方の自己が死んでることに気がついた。唯一の理解者たる私の義務は報復。だが突然意識が切れ、死んだ自己と再会した。「今からあんたの仇を、」「私達ずっと一緒だよね!」片翼では飛べなかった。謎の死として報道された— そら (@dmaikerujakuson) March 23, 2024 翼の失敗は血縁への幻想。親といえど並大抵の人間であり彼女の悲惨な精神構造を理解できる器ではなかった。翼と翼(既死)は同時に喋り出したが(「今からあんたの」「私達ずっと」)、翼(既死)の方が声が大きかった。目の前で不可解な死を遂げた娘に両親は困惑したが、何らかの後悔を抱くようなことは特になかった。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 書いてみる 締切: 7月23日 #詩 #創作 #創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート