ごめんね ずっと…

「どうしてバナナマンが好きなんだっけ?」と、ときどき、群馬の満点の星空を見上げて思うことがある。

昨日も、乃木坂工事中を観ていて、最近恒例になっている松村さんが仕掛けて、設楽さんが返すくだりで("仕掛ける"とか"くだり"とか自分の表現の仕方が非常にむかつく、けど他の言い方が分からない)、今まで見たことない返し方をしている設楽さんを見て胸がときめいた。

具体的にどういうやりとりだったのかを書いても面白さが1mmも伝わらないので書かないけれど、おちょぼ口で『そうかもしれないね〜』と言ってる設楽さんが面白かったし可愛かった。

大笑いしながらラジオを聴いているときも、急に冷静になって「ねぇ、あたし、どうしてバナナマンが好きなんだっけ?」とスマホの画面にむかって語りかけることがある。

筆名を「Sunano Radio」という名前にしているくらいラジオが好きなので、バナナマン以外も色んなラジオを聴くし、いわゆるテレビのお笑いも好きなのだけど、詳しくはなくて、あまり探究心もない。
去年のM-1もつまむようにしか観てないし(かまいたちが面白かった)、キングオブコントに至っては観ていない。

だから、お笑いの世界全体が好きで、バナナマンのこともちゃんと俯瞰で見ている人とは感じ方が少し違うように思う。

私は盲目にバナナマンが好きなのだ。

それを実感したのは、去年、日村さんに関するネガティヴな週刊誌の記事が出た週のバナナマンのラジオを聴いたときだった。

記事が出たときの私の周りの反応は「15年も前のことを今更?」とか「日村さん災難だったなぁ」とか「お金目当てか?」とか、擁護する声がほとんどだった。
私も最初はそう思ったし、2003年は単独ライブで言うところの〈ペボカボチャ〉あたりで、まだテレビにもほとんど出ていない当時のバナナマンに品行方正さを求めるのは酷な気もした。

でも、"それでいいんだっけ?"と思う自分もいた。
「危なかった。今回はセーフだけど、今後は気を引き締めないとね」で収束させることって、許されるんだっけ?
バナナマンって、日村さんって、そういう人たちだっけ?

誰かが傷ついたんじゃないか?
週刊誌に写真を売った(とされる)その女性は、どうして15年経った今、行動に移したのだろう?

そもそも、15年も写真を保存しておくのは大変だ。昔はガラケーだったけど、今はみんなスマホを使っている。SDカードに残っていたのか、PCに保存していたのか分からないけれど、その人は、わざわざ、歯ガチャガチャの若かりし日村さんとのツーショットを保存していたのだ。
これが悪意なのか、それ以外の感情なのか、私には判断することが出来ない。

とにかく、もやもやした感情のまま、ラジオを聴きはじめた。冒頭で、設楽さんが週刊誌の報道があった旨の報告をした。とても簡潔だったが、それ以上の言葉は必要ないと思った。
「仕事を頑張んなきゃね」と設楽さんが言い、日村さんが「はい!」と言った。

「これでいいんだ」と思った。
「これが最適解だよな」と。これからもバナナマンには元気でいてもらわないと困るし、もし仕事が減ったり、できなくなったりしたら、私の人生は寂しいままなのだ。

だけど、どこかでまだもやもやしていた。
"誰かが傷ついたんじゃないか?"という気持ちは心の奥にずっと残っていた。それを日村さんが今更どうこうできるわけじゃないのは分かっているのだけど。

「むむむ〜〜」とひとりで唸っていたが、ラジオは進行して、乃木坂46の西野さんの卒業発表の話題に変わっていた。私は乃木坂工事中での西野さんの日村さんを見つめる"目"のファンなので、これから寂しくなるなぁ、と思っていたら「曲対決」の時間になった。

「曲対決」は、バナナマンがそれぞれ好きな曲をリクエストして、ディレクターさんが独断で選んでオンエアするコーナーで、日村さんがリクエストした曲は、西野さんのソロ曲である「ごめんね ずっと…」だった。

その瞬間に、私の心は日村さんの優しさで覆い尽くされて、もみくちゃになってしまった。もちろん、西野さんが卒業するから、西野さんと関わりの深い曲から選んだことはわかっている。でも、西野さんはセンターの曲をいくつも持っているし、ソロ曲だって、メンバーの中でいちばん多いくらい持っている。

それなのに、「ごめんね ずっと…」を日村さんは選んだ。

単なる深読みかもしれないけれど、日村さんは「ごめんね ずっと…」と思っているのだ。
その対象は、設楽さんであり、ファンであり、スタッフであり、卒業の話題をやや潰した西野さんであり、15年前のその女性でもあると私は思ったのだ。


#日記 #エッセイ

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【エッセイ】

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