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【LDL子商いPJ体験記】団体に子商い企画を持ち込んでみた

既に年の瀬になり、2022年にLDLとして活動したプロジェクトとして子商いについて振り返りを行います。子商塾プロジェクトの概要は下記になります。

子商塾プロジェクトは、「地域における教育」をテーマに、実践的に経済を学ぶ教育プロジェクトを実施することで、アントレナーシップを持った子どもたちの創出につなげることを目的にしています。
このプロジェクトは、『まちづくり幻想』『地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門』などの著者で、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉さんが所長として立ち上げたラボがLocallyDrivenLabs(オンラインとオフラインを横断して地域を変革するラボ、LDL)のメンバーで運営されています。

note【LDL】子商塾 プロジェクトより

■ そもそも子供に教えた経験がない

自分は大学で教員免許を取ってもいないし、子供と一緒に何かを事業を行ったこともない。そんな人間がこの子商いというプロジェクトに参加したら良いのだろうか?と悩みました。
そこで以前から気になっていた、市内に日々未来のくらし方を研究されている複合施設があり、とりあえず行って見ました。

■ 初対面なのに話を聞いてもらえた

施設にいらっしゃった方に声をかけさせていただき、「私は高崎市在住で、商売についてお子様に体験してもらえる機会をワークショップ形式を出来ないかと思い、伺わせていただきました」となかなか突然なお話をしたところ、上層部の方をお呼びいただき、資料もない中、説明をさせてもらいました。

■ 思いがけないことが起きた

説明後、この施設では学童を行っており、夏休みの1ヶ月間、30名ほどのお子様を預かっており、期間中はほぼ毎日プログラムを実践しており、その中にでまだ決まっていない日に実践してもらうのはどうか?と逆提案を受ける展開になりびっくりしました。

■ 持ち込みの身に断る理由が見当たらない

とりあえず施設に行ってみるというのが本日の目的だったため、それ以上の具体的にどのように進んでいくのか?どんな準備が必要なのかがイメージが湧かない。さて、どうしたものか?要件とすると「8月の終わり最終日に縁日を行うので、そこで子商いを行う」ということだった。詳細はファシリテーターの方と話を詰めてくださいと話が終わり、その日は終わりました。

■ 商売って何から準備して、どうするんだっけ?

自分自身がキッチンカーでドリンク販売を経験したことがある程度で、自分でなく、人、しかもお子様にやってもらうというハードルが高いということにそのときに気付きました。
で、そのときは、一人で完結できる範囲で子商いを成立させるための方法を考えました。縁日では、なんでも高崎の農家さんの野菜販売もあると伺いました。偶然にもその農家さんは知り合いでした。なのでさらにやりさすさが倍増。一人ではなく、その農家さんと一緒に完結できる方法を考えることにしました。

■ 一人で運営出来る内容をプレゼン

商売を行おうとするときに考えること、工夫することはたくさんあると思います。ただ、今回はお子様にやってもらうことを考え、考えなくても出来る範囲で第一案を作成し、複合施設の事務局へプレゼンしました。

  1. 商品(野菜)を仕入れる

  2. 利益を乗せた価格を決める

  3. 販売会を行うことを告知する

  4. 販売(お母さんもしくはお父さんに買ってもらう)

  5. お子様は利益をおこずかいとしてゲット

しかし、事務局側からの反応はイマイチ…。

■ 事務局で考えていたことに組み込むことに

事務局では施設のフロアーを使って、縁日を行うことが目的であり、ただ野菜を販売するだけでは縁日としては成り立たないとのご意見でした。
縁日で子供たちにゲームを作ってもらい、それを販売したいとのことでした。さらに現金での扱いではなくチケット制。ゲームの中身もそれが何枚で遊べるかも子供たちに決めてもらうとのことでした。
「おっしゃる通りです!でも自分がそこまでコミットできないのです!」というのが本音で、これじゃ良くないよなぁと思っていました。
この学童は学生ボランティアがいて、6チームくらいに分かれて、それぞれに学生が付いて本番までサポートしてくれることになりました。

■ 自分のやること

自分のやることと言えば、本番の二週間前にオリエンをなったことでした。そこで、あとは学生ボランティアさんにお願いするので見守るしかないのかなぁと思っていました。
オリエンを行ったときのお子さんの反応は「本当にお金がもらえるんですか?」ということでした。もちろんもらえることを伝えて準備に入ってもらいました。


■ 準備でお子様をコントロールできない

最初からこのゲームをしましょうとか決めるとクリエイティビティを生み出すことが出来ない。だから見守るしかありませんでした。チームもバラバラで一人のチームもあれば五人のチームもある。とにかく自由にしました。オリエンの日は何をするかを決めるので、何を買うかなどはその後の学童で買い物に行ったり、自宅にあるもので作り上げていくことに。

■ 本番までのロードマップがない

ファシリテーターの方とLINEでやりとりをするのですが、各チームがどのように進んでいるかお互い情報を得ていないので、どう進んでいるのかすら分からないのです。唯一、給料袋はどうしますか?と聞かれたので、思考停止していた自分はお願いしてしまいました。先方のルールがあると思ったからです。あとは本番を迎えるのみとなりました…。

■ 本番に行くのは足が重かった…のだが!

こんな感じで、本番を迎えました。驚いたのは、入り口から野菜などの売り場、建物内の縁日はよく出来たものでした。さすが1ヶ月間学童で様々なプログラムで学んできたお子様達。
基本的にお客様はお子様達のご両親が多かったですが、チケットを購入し、ゲームを楽しんでいらっしゃいました。おまけに飴玉を用意したりとおもてなしを考えているチームもあったりと、みんな充実した時間を過ごしていました。

■ お小遣いはもらえたのか?

結果的に、仕入れの材料とチケットの売り上げ差っ引いて、約500円のおこずかいをみんなに渡すことが出来ました。みんな嬉しそうな顔をしていました。お金がもらえる商売って面白いなと思ってもらえたなら企画提案してよかったなと思いました。

■ まとめ

30人近い人数と学童という人数の多さは、実践的な経済を伝えることが難しいと思いました。オリエンで伝えることが出来たのか?その後の学生ボランティアがオリエンの内容を反映してくれたのかなど、自分で管理出来ることが出来ませんでした。なので、本番も楽しむよりもソワソワしている自分がいました。結果的に粗利が出たのでお小遣いを渡すことが出来ましたが、それが出来なかったらどうしようとか、ケースバイケースが準備できていなかったのは不完全燃焼だったのが本音です。初めてやることってこうなのかな?と自分に言い聞かせつつも、学童の夏休みプログラムとして成立したのであれば、ホッとしたところを思い出します。

学童や企業などで行う場合は、子供のクリエイティビティを生まれるように余白を作りながら、プログラムを作り込む必要があると思いました。この子商いプロジェクトでは、誰でも実践できるようなカリキュラムなどを予定しています。




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